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天声人语11月02日
フランスの19世紀の作家ビクトル・ユーゴーに「死刑囚最後の日」という小説がある。死刑判決を受けてから断頭台にのぼるまでの男の苦悩を克明につづり、死刑廃止を訴えた。
法国19世纪作家维克多-雨果著有小说[死刑囚最后的日子]。通过对男子从受到死刑判决开始直到走上断头台期间遭受的极大的痛苦的详细描述,来呼吁废止死刑。
同じ19世紀に、ハンガリー出身の画家ムンカーチ・ミハーイは「死刑囚監房」で、処刑を前にした房の様を描いた。うつむいた死刑囚や妻子の脇に、銃剣を持つ看守が立つ。20年ほど前、この絵にまつわる記事で、「権力を表す看守の銃剣の切っ先が光る」と書いた。
同样在19世纪,匈牙利出身的画家门卡其-米哈伊的[死刑囚监房]中,描绘了处刑前监房的情形。死刑囚垂下头靠在妻子的腋下,拿着枪和剑的看守矗立着。大概20年前,关于这幅画的报道写道,[代表权利的看守的枪和剑的刀锋光彩照人]。
しばらくして、読者から便りをいただいた。そうした役目を果たしてきたか、その周囲にいる人のようだった。「最後の時には、権力対罪人ではなく、お互いに人間と人間として接しているのです」という内容だったと記憶する。法に基づくとはいえ、命令によって人の命を絶えさせなければならない現場の厳しさと、それに向き合う人たちに思いを致した。
不久,收到了读者的来信。这样会有预期的效果么,好像是站在周围的人一样。(给人)留下的记忆是[到了最后,不是权利对于犯人,而是人与人之间直接的接触]。虽说是以法律为基础,必须根据命令而使人失去生命的现场的气氛,引起了看到这一幕的人们的深思。
小泉改造内閣で法相に就任した杉浦正健氏が、死刑執行について、命令書には「サインしない」と記者会見で述べた。以前、左藤恵法相が僧職という立場から署名を拒否したことがあったが、杉浦氏は弁護士資格をもち、性氦畏▌瘴瘑T長も務めた。しかし、約1時間後には「個人の心情だった」と撤回した。
在小泉的改造内阁担任法务大臣一职的杉浦正健先生,关于死刑的执行,在记者见面会上发表了[据签]命令书的声明。以前,左藤恵法务大臣曾经站在僧侣的立场上据签过死刑命令书,但是衫浦先生拥有律师资格,并且担当众院的法务委员长。可是,大概一个小时后以[个人心情]为由撤回了自己的声明。
信念に基づく発言かともみえたのだが、すぐにひっくり返ったのはなぜなのか。犯罪被害者や、命令を受ける立場の人たちの思いも大きく揺さぶられただろう。
看起来是基于信念的发言,为何立刻就反悔了呢?犯罪受害者和站在接受命令立场上的人们的想法也会很大程度的被动摇吧。
命令にサインするかどうかを判断するのは法務大臣だが、それを委ねているのは国民だ。法相の悩みと無関係ではない。
判断是否在命令书上签字的是法务大臣,但是委托的是国民。这与法务大臣的烦恼不无关系。 |
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