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发表于 2006-1-21 10:26:03
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【天声人語】
2006年01月21日(土曜日)付
新聞社に入社して、まだ間もないころの夜だった。取材で撮ってきたフィルムを暗室で現像したが、何も写っていない。シャッターを切るたびに巻き上げたつもりだったが、フィルムの入れ方が悪く、空回りしていた。
那是进入报社工作后不久的一天夜里,我拿着刚在采访时拍的胶卷去暗房冲洗,没想到胶卷上什么也没有拍上。其实当时我每次按了快门后都记得去卷胶卷的,但因为胶卷没装好,所以一直在空转。
フィルムを使わず、撮った像をその場で確認できるデジタルカメラでは、まずこんなミスは起きない。銀塩(フィルム)からデジタルへ、写真の世界で新旧の移り変わりが激しく続いている。
现在的数码相机不使用胶卷,拍了的照片又当场就可以确认,所以首先就不会发生这样的失误。从胶卷到数码,在相片的世界里,新旧技术的交替变化一直十分激烈。
コニカミノルタホールディングスが、「サクラカラー」の名で知られた写真フィルムなどのフォト事業とカメラ事業から撤退するという。ニコンもフィルムカメラからの事実上の撤退を発表した。こうした流れの中で「撤退しません」という富士写真フイルムのコメントが目についた。
据报道,柯尼卡美能达公司决定全面退出以“樱花彩”为大家熟知的胶卷等照片市场及照相机市场。尼康也发表了从胶卷照相机市场实质上撤退的声明。在这样的潮流中,富士胶卷“不撤退”的声明格外引人关注。
「人間の喜びも悲しみも愛も感動も全てを表現する写真は、人間にとって無くてはならないものであり……その中でも銀塩写真は、その優れた表現力等でデジタルに勝る優位さもあり、写真の原点とも言えるものです」。なかなか熱がこもっている。
“照片能把人们的欢喜、伤悲、爱、感动等所有情感都表现出来,是人类不可缺少的东西……而其中胶卷照片其表现力等有优于数码相片之处,胶卷照片可以说是照片的原件。”实在是热忱十足的声明啊。
簡便さでは、デジタルの方がかなり優位なのだろう。しかし写真とは、絶え間なく流れてゆく時間の中で、ある一瞬をとらえるものだ。そんな「時の肖像」をとどめる手だてとして、愛好家の間ではアナログの人気も根強いそうだ。
从方便性上看,数码照片的确很有优势。然而,照片是用来捕捉不断流逝的时间中某一个瞬间的东西。作为留住“时间的肖像”的手段,在摄影爱好者当中,喜欢使用比较原本的,物理性方式的人还是相当多的。
フィルムが空回りした写真は、取材の相手方におわびし、翌朝撮り直して何とか掲載日に間に合わせた。30年以上前の失敗だが、その後しばらくは、何も写っていないあのフィルムが夢の中に現れることがあった。
那次胶卷空转了的照片,我向被采访方道歉后于第二天早上重新拍摄,总算赶在上报前搞定了。这已经是三十多年前的事情了,那以后不久,那卷什么也没拍下来的胶卷还曾经出现过在我的梦里。 |
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