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发表于 2007-10-28 19:55:58
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天声人語
# @$ Q1 ?! s3 ?4 c, m2007年10月28日(日曜日)付
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外食がとびきりのぜいたくだった時代、日本人の栄養と食欲はもっぱら台所が引き受けた。半世紀が流れ、「食悦」に震えるツボは胃から舌に移ったかに見える。それでも家での食事は、乱れた生活のリズムを正してくれる▼NHKの「きょうの料理」が放送開始から50年になる。初回は1957(昭和32)年11月4日だった。最初の料理「かきのカレーライス」の材料表記は6人分。当時の食卓が浮かんでくる▼4人に1人が栄養不足とされた初期の放送には、レバーや鯨など、安くて滋養豊かな素材が使われた。江上トミ、土井勝、村上信夫ら、戦後の「食育」を担った面々が、生放送で名調子を競ったものだ▼昭和30年代。豊かではなかったけれど、都市も農村も、これから豊かになるんだという予感と熱に満ちていた。料理番組は、家計に優しい今夜のおかずを提案しながら、時には、いつかは手が届くであろう「一流の技」を紹介した▼ほどなく帝国ホテル料理長となった村上は、画面でテリーヌを焼きながら「もう皆さんは、ひき肉料理のベテランと伍(ご)しても絶対に負けません」と、まん丸な笑顔で主婦を励ました。テレビがまいた種が、家庭の味という無数の実を結び、親から子へと受け継がれてゆく。リレーはまだ続いているだろうか▼番組のテーマ曲は、25歳の冨田勲氏が前日に頼まれ、一晩で仕上げた。転がるようなマリンバの旋律は、まな板で弾む包丁を連想させて楽しい。まな板と包丁のない家など想像もできない昔の、味わい深い絶品である。 |
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