2007年11月27日(火曜日)付1 @, P9 |& Q, ^! w, N
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% k. T- C k9 Q- m$ g" Z( o# D 映画「卒業」の製作から40年だという。大学を出て帰郷したベンが、幼なじみのエレーンと恋に落ちる。訳あって、他の男と結婚式を挙げる彼女を教会から奪い去る場面は、サイモン&ガーファンクルの音楽とともに映画史に刻まれた▼ベンを演じたダスティン・ホフマンが、年を重ねた今の姿で教会へと車を飛ばすCMがある。曲は懐かしのミセス・ロビンソン。今度は花嫁の父親役で、連れ戻した娘に一言、「ママの時と同じだ」。出世作をパロディーにしたドイツ車アウディの広告(日本未放映)だ▼新宿の映画館で、夜を徹して世界のCM500本を見た。全国を回る有料イベントで、9年目になる。始発が動くまでの7時間、約千人が50カ国の創意を堪能した▼字幕いらずの爆笑編からエイズ予防の社会派まで、一つの映像として楽しめる作が多い。毎年、興行が成り立つ理由が分かった。ただ、日本のCMは15秒か30秒と短い。商品と芸の両方を見せるには窮屈なのか、物語の妙より旬の人気者に頼る傾向を感じた▼CMは見せ方次第で逆効果にもなると、先ごろの記事にあった。慶応義塾大学、榊博文教授らによる「山場CM」の調査だ。「驚きの結末はCMのあと!」といった中断は86%を不愉快にさせ、そのCMの商品も34%が買いたくないそうだ▼巨費を投じて嫌われては、広告主はたまらない。効果を冷徹に測る企業が増えているのは当然だろう。どう楽しませ、かつ買わせるか。時には、見る者の心を鮮やかに奪い去るような一本に出会いたい。
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[ 本帖最后由 康成 于 2007-11-28 12:15 编辑 ] |