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楼主: Jennifer

[经验方法] 連載《天声人語》想看中文版请去看1590楼最新公告

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发表于 2007-12-13 08:23:51 | 显示全部楼层

2007年12月13日(木曜日)付

今年の流行語大賞にはもう遅いが、暮れも迫った政界で「迷言」が頻発している。年金をめぐる福田内閣の開き直りだ。聞き捨てるにはもったいないので、小欄でも紹介しよう▼宙に浮いた年金記録は、「来年3月までに照合を終え」て「最後の一人まで支払う」のが公約のはずだった。それが出来なくなった。責任もどこ吹く風、「解決すると言ったかなぁ」とうそぶくのは、福田首相である▼「最後の一人まで。そういう気持ちで取り組んでいく」と誠意らしきものを見せた。だが「気持ち。分かるだろう」と続いては、B級ドラマの口説きでも聞くようだ。町村官房長官は「選挙中なので簡素化して言ってしまった」。つまり、「良い格好」をしたということか▼舛添厚労相が言うには、あれはスローガンで「意気込み」なのだそうだ。「(選挙のとき)出来ないけれどやってみますとは言えない」と正直ではある。聞けば聞くほどに、選挙用のカラ手形でしたと、馬脚が現れる▼今年を象徴する漢字は「偽」だと、きのう日本漢字能力検定協会が発表した。全国から公募して、まれに見る多数で選ばれたそうだ。信じる心を裏切られ続けた。やりきれぬ1年にダメを押すような、政治家の言い逃れの図である▼「人」の「為(な)」すことは偽りが多いと、この字を読み解く説がある。もとは、変化して他のものになる意味だと白川静さんの本で知った。「公約」が、言った言わないの「口約(こうやく)」に変わり、その場しのぎの「膏薬貼(こうやくば)り」に終わっては、国民はたまらない。
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发表于 2007-12-14 08:33:49 | 显示全部楼层

2007年12月14日(金曜日)付

安倍前首相が政権を投げ出した「突然返位(とつぜんへんい)」から、はや3カ月たつ。年の瀬恒例、住友生命が募った「創作四字熟語」に、今年は政治ネタがぐっと増えたそうだ▼還元水、ばんそうこうと、農水相は鬼門になった。短い間に4人が入れ替わる「四農降昇(しのうこうしょう)」が内閣の足を引っ張った。案の定、自民党は参院選で歴史的な敗北を喫する。与党は過半数を割って、国会は衆参で多数党が異なる「二党両壇(にとうりょうだん)」にねじれた▼政治とカネでは、1円からの領収書公開を求める「一円固持(いちえんこじ)」の主張に、国民は拍手を送った。インド洋の補給活動は期限切れで「油給休暇(ゆーきゅうきゅうか)」に。政府は越年の国会で、新法成立に突き進む構えだ。一方で、暮れも迫って「年金彷徨(ねんきんほうこう)」の問題が再燃。まじめに年季奉公を終えたのに、払った分を給付されない退職者もいる▼暗さに傾く世相に、「産声多数(さんせいたすう)」は明るいニュースだ。久々に出生率が上がった。片や熊本では赤ちゃんポストの運用が始まる。賛否うずまき「逸子騒然(いっしそうぜん)」となった。急患たらい回しの「医師薄寂(いしはくじゃく)」もあって、経済大国の寒い光景は、相も変わらない▼角界も何かと話題になった。ファンも愛想を尽かしたのか、本場所では空席の目立つ「人離相撲(ひとりずもう)」を取るはめに。野球の「我竜天制(がりょうてんせい)」は、落合監督のオレ流で53年ぶり日本一の中日。ハニカミ王子こと石川遼君の登場で、ゴルフ界は「芝界遼好(しかいりょうこう)」だ▼温暖化を忘れていた。「煮本烈湯(にっぽんれっとう)」は夏の暑さにうだった。「熊氷裂壊(ゆうひょうれっかい)」が深刻な北極海に命をつなぐ、白熊たちの姿を、遠い空に思う。
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发表于 2007-12-15 14:24:37 | 显示全部楼层

むずかしい

難しすぎ、今の私にとって、むりかな。上手になったら、もう一度来てみるつもりです。
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发表于 2007-12-17 09:04:05 | 显示全部楼层
天声人語4 n' X! @4 U* P; L
2007年12月15日(土曜日)付# u0 w) F6 }8 Q: d6 I+ S

" [$ f* g) p- l; x( Z 悪筆を自認する者に、『徒然草』の兼好法師は心強い味方である。〈手のわろき人の、はばからず文書き散らすはよし〉と作中に述べている。自身は名筆で知られていた。だが下手でも遠慮せず、大いに手紙を書けば結構、と心やさしい▼〈見苦しとて人に書かするはうるさし〉とも言う。みっともないからと代筆させるのを、かえって嫌った。「うるさし」には、繰り返されることを厭(いと)う響きがある。手もとに届く手紙に、きっと代筆が多かったのだろう▼師走も半ば、年賀状の受け付けが今日から始まる。この週末、賀状書きにいそしむ方もおられよう。ここ数年は、あて名も印刷が増えた。手もとを見ると、今年届いた6割はあて名が印刷だ。うち半分は裏面にも肉筆がない▼相手の面ざしを浮かべながら、名前を書いて、ひとこと添える。そうした賀状書きは、古風になりつつあるようだ。パソコンで頼むと印刷から投函(とうかん)まで代行してくれるサービスも人気らしい。究極の「代筆」に、法師は何を思うだろう▼写真などなかった昔、人は、その肉筆で人をしのんだ。〈はかなき筆の跡こそ長き世の形見〉と『平家物語』にもある。今でも変わりはない。麗筆ばかりでなく、ミミズののたくりも金釘(かなくぎ)流も、懐かしい姿や声に重なっていく▼「はばからず書き散らした」ひとりに作家の向田邦子さんがいる。マス目も気にせず書いて、活字になると「嫉妬(しっと)」が「猿股」になっていたりしたそうだ。愉快な逸話を生んだ手書き時代のたそがれは、心さびしくもある。
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发表于 2007-12-17 09:04:43 | 显示全部楼层
天声人語: d- S' L* c+ L' w4 X; S
2007年12月16日(日曜日)付" X0 q" K/ U( b7 K

6 t4 ^5 ]( M. y2 R% K 中古と新品、小物大物が入り乱れ、あらゆる生活雑貨が通りの両側に並んでいる。山積みの古着は100円だった。煮込んだ玉こんにゃくや甘酒もある。各人のお目当て、急ぎぶりが違うので、押し合いへし合い、前に進めない▼きのう、東京・世田谷のボロ市を歩いた。16世紀に始まり、明治期には冬の名物になったという。野良着やわらじを補強するボロ布が盛んに売られ、この名がついたと伝わる▼100年前の風景を「東京中の煤(すす)掃きの塵(ごみ)箱を此処(ここ)へ打ち明けた様」と書いたのは、世田谷を愛した作家、徳冨蘆花(ろか)だ。露店の間を行き交う群衆は、のどを通るヒエ粒に例えた。そして「ボロ市を観(み)て悟らねばならぬ、世に無用のものは無い」(『みみずのたはこと』岩波文庫)▼無用を有用にするボロの売買は、今風にいえば「エコ」の先駆けだろう。ただ、ボロには「隠している欠点、失敗」という意味もある。身から出たさびで、あるいは内部告発によって、今年も多くのボロがさらされた▼首相と大臣、次官、横綱、社会保険庁、食品会社に料亭。人や組織だけではない。佐世保の惨劇が重ねて示したように、30万丁の銃規制にはほころびが見える。米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」は無理がたたり、散ったホコリに金融市場がむせ返っている▼ボロを引きずり舞台を降りた人がいた。ボロを懐に押し込み、知らぬ顔で居座る者もいる。出したボロ、そのさばき方で人が見え、わがボロの数々も反省できる。世に無用のものは確かに無い。
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发表于 2007-12-17 09:05:52 | 显示全部楼层
天声人語
4 l  Z2 L/ B* ?$ E+ ]) W' k2007年12月17日(月曜日)付- C  |/ H! Y8 P1 B1 J# R5 b
; I6 C& u/ \: b" F  h
 薄紫のもやの中に、まずヘッドライトが現れる。次いで腹に響く排気音、走り去る怪物マシン。フランスの自動車レース「ルマン24時間」の印象は鮮烈だ▼85年の歴史で、日本車の総合優勝は91年のマツダのみ。その走りをスタンドで見届けた。硬い客席に、ままならぬ仮眠。夏至ながら、油断の薄着に夜風がこたえた。丸1日の走行距離を競うルマンは、耐久力の公開実験に例えられる。半数は煙火を噴いて力尽き、完走車は新幹線なみの速さで日本―豪州ほどの道程を行く▼この玄人の世界に、東海大学の学生が挑むという。走りはプロに託すが、エンジンや車体は内外の企業と共同で開発した。出場申請が通れば、来年6月、伝統の一戦に大学チームが初めて乗り込む▼監督を務める工学部教授、林義正さんは資金集めに奔走している。日産でレースに携わり、ルマンも3度経験した。「登る山は高いほどいい。突破力を養うには最適の教材です。あの空気の中に、一秒でも長く居させたい」▼学生たちは、レース規則の和訳から始めたそうだ。好きこそ物の上手なれで、夢中になりながら、知識と技術が身につく回路に入っているらしい。各自の専門性を車に結晶させ、衆目の中で出来栄えを試す。はるか先には表彰台もある。ぜいたくな「授業」である▼先頃の国際比較で、日本の生徒は科学的応用力の衰えを指摘された。現実の喜びや楽しみに結びつくなら、授業や実験はもっと輝くはずだ。ルマンへの挑戦には、「理科離れ」対策のヒントが詰まっている。
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发表于 2007-12-18 08:44:50 | 显示全部楼层
天声人語8 [1 g$ R# v& X& ]* }7 {) B0 N
2007年12月18日(火曜日)付1 ?: X/ R: A# `" _& l5 p

/ n9 A" W0 n; s9 f 福田内閣の発足の際、書体になぞらえて「楷書(かいしょ)の首相」と小欄で評した。人臭さや迫力に乏しいが、端然としてまじめな印象があったからだ。以来3カ月、その見立てが、あやしくなってきた▼点や画をおろそかにしない書き方が楷書である。だが年金問題への対応は、点画が崩れっぱなしだ。あげくに「公約違反と言うほど大げさなものかどうか」ととぼけて、大方の失望と怒りを買うことになった▼そのそっけなさと裏腹に、給油を再開する新法への入れ込みは、並ではない。国会は再延長されて越年に。年が明ければ、衆院での再議決という“伝家の宝刀”のさやを払い、参院の反対を一刀両断に封じる構えである▼新法は「対米公約」の位置づけだそうだ。年金と違って、こちらの約束には政治家の面目がかかるとみえる。軽く見られた国民の憤りでもあろう、週末の共同通信と日本経済新聞の世論調査で、内閣支持率は急落した。不支持の方が上回って、楷書の筆は細りつつある▼中国、唐代の顔真卿(がんしんけい)は、独特の楷書をあみ出した名書家で知られる。その書は「点は墜石の如(ごと)く、画は夏雲の如く」と評されたと、作家の井上靖さんが書いていた。点は、天から落ちてきた石のように安定して揺るがず、一画一画が悠々と、美しい▼大胆に点画を略す草書体は、首相の持ち味ではあるまい。国民が望むのは、政権のキーワード「自立と共生」「希望と安心」を実現していく、ていねいな筆遣いだろう。名書家のように悠々と美しくなくても、構いませんから。
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发表于 2007-12-19 08:23:39 | 显示全部楼层

2007年12月19日(水曜日)付

火事に鳴らす半鐘は、危険の度合いで鳴らし方が違った。火が遠ければジャーン、ジャーンと間遠にたたく。近づくほどに早鐘となり、いよいよ迫ると、たたく物を半鐘の内側に入れて、かき回すように鳴らしたという▼119番を受けた消防職員は、火がどれぐらい迫っていると判断したのだろう。3年前、さいたま市の「ドン・キホーテ浦和花月店」で放火事件があった。その際の通報対応に落ち度があったと、焼死した従業員らの遺族が市を訴えた▼通報は契約社員の女性がした。テープに残る消防の受け答えは、たしかに冗長な印象を受ける。「火が出てんの?」「お宅さんの名前は?」……。筆者には火事を通報した経験はないが、意外にぞんざいな物言いでもある▼避難を勧める言葉もない。女性は身の危険を感じたのだろう。1分49秒後、「すいません。私出ます」と電話を切った。それが最後の言葉になった。録音を聞くと、助かる可能性を刻一刻と消していく秒針の音が、頭の中に響く思いがする▼米国の9・11テロで出動した消防士から、「我々はハートが二つある」と聞いたことがある。早鐘のように自らを鼓舞する心臓と、冷静に平脈を保つそれだ。問題のやり取りは、プロらしい平静を保った対応なのか、それとも緊張を欠いていたのか▼119番の対応に、全国的な基準はないという。折から火事の多い季節である。万一の通報のときは、わが身第一と心得たい。通報を受ける側も、「危急の半鐘」を聞き分けるプロの耳を澄ましてほしい。
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发表于 2007-12-20 08:24:45 | 显示全部楼层

2007年12月20日(木曜日)付

冴(さ)えざえとした冬の大気のなか、星が輝きを増してきた。東京で夜9時ごろに東の空を仰ぐと、ひときわ明るく輝く、赤い星が見える。2年ぶりに地球に接近している火星である▼その色合いが炎や血を想像させ、東洋では「火の星」と呼ばれ、西洋では「戦いの星」になったという。火星人の物語も生まれた。英国のSF作家ウェルズは、19世紀末に『宇宙戦争』を書いた。それに描かれたタコのような火星人は、そののち長く、人類が思い描く宇宙人の原型になった▼「地球外から飛来したUFOの存在を確認していない」。そんな答弁書を、政府が閣議で決めた。飛来したときの対応や、他国との情報交換などを、民主党議員に聞かれていた。UFOは、昔ふうに言えば「空飛ぶ円盤」のことだ▼国内多難なおりに、と渋面の向きもあろうが、久々に頬(ほお)のゆるむ話題である。町村官房長官は、記者会見で「私は絶対いると思っている」と力説した。“閣内不一致”をとがめられず、笑いを誘うのも、宇宙の不可思議のなせるわざだろう▼〈人類は小さな球の上で 眠り起きそして働き ときどき火星に仲間を欲しがったりする……〉と、詩人谷川俊太郎さんは『二十億光年の孤独』に書いた。〈万有引力とは ひき合う孤独の力である〉と詩は続いている▼夜空を仰ぐのは、むしろ、星々から見られている地球を意識する営みかもしれない。温暖化する「火の星」、いがみ合う「戦いの星」はむしろ地球ではありませんか。火星人の声を聞くような、冬の宵である。
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发表于 2007-12-21 08:23:30 | 显示全部楼层

2007年12月21日(金曜日)付

韓国の次の大統領に決まった李明博(イ・ミョンバク)氏には、「コンピューターつきブルドーザー」の愛称があるそうだ。日本人なら、その名に田中角栄元首相を重ねる人が多いだろう。貧家に生まれ、頂点にのぼり詰めた立志伝にも、相似たところがある▼建設業界から身を立てた。清濁併せのむ度量がある。そして、カネにからむ疑惑がついてまわるのも角栄氏に通じる。韓国経済が閉塞(へいそく)感に沈むなか、豊かさを求める国民の期待を帆に受けて、勝ちを得た▼韓国でいま、何か問題が起きると「盧武鉉(ノ・ムヒョン)(大統領)のせいだ」と言う冗談がはやっているそうだ。舵(かじ)取りの失敗で貧富の差が広がり、若者は就職難にあえぐ。不満の海に、李氏は「最高権力者ではなくCEO(最高経営責任者)になる」と言葉を投げ込んだ▼韓国の大統領は、「選ばれた皇帝」と呼ばれるほど権力が集中する。皇帝にならず社長になる決意は、庶民の琴線をかき鳴らした。李氏の歩むコリアン・ドリームに、夢を重ねた人も少なくない▼こちらの期待は、日本への未来志向の姿勢だ。韓国のことわざに「往(ゆ)く言葉が美しければ来る言葉も美しい」とある。「売り言葉に買い言葉」の裏返しである。後ろ向きな言葉の応酬は置いて、襟を正しつつ前を向きたい▼期待はしかし、いつも失望と道連れだ。今太閤と人気を誇った角栄氏も、狂乱物価や金脈問題で急速に支持を失っていった。李氏の疑惑は、再捜査が始まるという。行く末まで角栄氏に似ないよう祈りながら、来年2月からの滑り出しに注目する。
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发表于 2007-12-21 08:27:45 | 显示全部楼层
我天天都有拷贝,大家可要多多支持哦!
: q+ R( A+ d0 c希望对你们有帮助!
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发表于 2007-12-21 10:06:57 | 显示全部楼层
我每天到办公室大概要9点,想帖一个表现一下都没机会
& l* @  \& F7 ]. C- b" W/ v
8 d+ S- e* e! D5 U[ 本帖最后由 藤堂真琴 于 2008-3-3 09:14 编辑 ]
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发表于 2007-12-23 12:53:33 | 显示全部楼层
谢谢,辛苦了,请继续努力!!!
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发表于 2007-12-24 14:02:30 | 显示全部楼层

2007年12月24日(月曜日)付

12月が光り始めたのはいつ頃からだろう。昼が短く、明かりには縁の深い季節である。飾るための灯がそこに重なり、街では並木が光を放つ。今夕、その輝きは絶頂を迎える▼クリスマスを彩る楽曲には、「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」などの聖歌と、「ホワイトクリスマス」「赤鼻のトナカイ」といった非宗教歌がある。後者を代表する「ジングルベル」が世に出て、150年になるそうだ▼1857年、米国のJ・ピアポントが感謝祭のために作り、ほどなく翌月の、もっと大きな祭りの曲に「昇格」したという。1965年には、ジェミニ6号の飛行士により「宇宙で演奏された最初の曲」となる。歌詞は馬ぞりで走る楽しさに尽きており、宗教色はない▼日本のクリスマスも、大衆文化としてはキリスト教を超えた国民行事だ。祈りとは無関係に酒宴が催され、愛が語られ、贈り物が渡る。2000年後の東洋で、自分の誕生日がこれほど「祝」されるとは、イエスでも見通せなかったろう▼洋の東西を問わず、祭りは家族の「小さな幸せ」を確かめる時でもある。ジングルベルが流れ込む部屋で、丸いケーキを切り分ける。昭和への懐古を禁じ得ない。〈選(え)り迷ふ菓子銀皿に聖夜くる〉小川濤美子▼いま、年頃の息子や娘は光る街に誘い出され、イブの食卓にそろう家族がどれほどあろうか。年金が宙に浮き、格差が広がり、値上げの嵐が吹き荒れる年の瀬、人のつながりが最後のよりどころにさえ見える。ケーキを分け合える幸せは、そう小さくはない。
' w' h0 n* w+ r3 [7 N1 B
. Y- B5 A, \- y, k[ 本帖最后由 藤堂真琴 于 2008-3-3 09:14 编辑 ]
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发表于 2007-12-25 09:34:49 | 显示全部楼层

2007年12月25日(火曜日)付

ものごとや人を評するのはむずかしい。同じほめ言葉、けなし言葉を使っても、言う順序で印象は変わる。たとえば「誠実だが、仕事が遅い」と「仕事は遅いが、誠実だ」では、だいぶ違う▼薬害C型肝炎訴訟を巡る福田首相の判断は、どう評せばいいだろう。原告側も言うように、「解決へ向けての大きな一歩」ではある。だが、遅すぎたのは否めないし、何より内閣支持率の急落が背景にある。人心がさらに離れては政権はもつまい。「英断だが計算ずく」と言うべきか、「計算ずくではあるが英断」だと見るべきか▼そう斜に構えなくても、という向きもあろう。だが、ことは政治家の、命への向き合い方にかかわる話だ。国民の命を守る強い意志が、政治にあるのだろうか。それとも、その時々の空気次第という、頼りないものなのか▼首相の判断を見守るかのように、民主党の山本孝史参院議員が逝った。がんを公表し、余命と向き合いながら活動を続けてきた。がん対策基本法や自殺対策基本法の成立に尽くした。氏をよく知る同僚は、「いのちの政治家」と呼んで死を惜しむ▼山本さんは首相の判断を「英断」と評したくはないだろう。命は、日々の、当たり前の政治の中で守られていくべきだ。そんな信念を抱き続けたと聞く。特別な英断に頼るのは、氏にとって、政治の冷酷の裏返しに他なるまい▼本当に一律救済になるのか。国の責任をどこまで明確にするのか。行きつく先はなお不透明だ。「遅かったが、誠実だった」と評される結末に期待する。
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