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发表于 2008-8-12 09:06:06
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2008年8月12日(火)付
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この季節、クラゲになりたい時がある。ふらふらと夜風に誘われ、満天の星を仰いで波まかせ。次はクラゲに生まれたい、とまでは思わぬが、管理社会から遠いその姿は逃避の虫をくすぐる▼「漂う生き方」を見習いに、都内の水族館を訪ねた。漂うのではなく、半透明の傘を開閉して水中を泳いでいた。タコクラゲは元気よく、ミズクラゲは優雅に。「水母」とも書く通り、水の惑星の先住民を思わせる。これを癒やしと見るのは、しかし片思いだ▼今年はクラゲ被害の出足が早いという。神奈川県の江の島では、海水浴客300人近くが刺された日もある。7月からの高温と日照が成長を促し、アンドンクラゲなどが大量発生したらしい▼殻も甲羅も、逃げ足もないから、毒で身を守るしかない。みだりにさわるものには、触手が一撃を見舞う。クラゲに放言させれば、サルの仲間が海で遊ぶのが間違い、となろうか▼ミジンコ好きで知られるジャズミュージシャンの坂田明さんは、著書『クラゲの正体』でクラゲ博士の故柿沼好子さんと対談した。柿沼さんいわく。「人間がかまわず海を汚すと、クラゲはその身を削り命をかけてクリーニングしなければならないから、どんどんやせてしまう」。クラゲには海水の浄化作用があるとされる▼〈命透け海月(くらげ)に秘するものはなし〉江口かずよ。水と戯れる姿は、なるほど、どこか悲しい。浜辺の嫌われ者も、生態系の小さな歯車として何かの役に立っているはずだ。クラゲが生きやすい海は、人が住みやすい陸と一対のものである。 |
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