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发表于 2008-8-20 10:20:15
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2008年8月18日(月)付
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駆け出し記者だった頃に厳しいデスクがいて、紋切り型の表現をすると怒られた。びっくりする様を「目を白黒」などもってのほか。「衝撃が走った」と書いた新米の背中に「衝撃」と大書した紙を張り、社内を走らせたという伝説も残した▼もう引退した鬼デスクも、一昨日の夜は「目を白黒」させたことだろう。「衝撃が走った」と書くしかないような、北京五輪の陸上男子100メートル、ジャマイカのボルト選手の疾走だった▼ぴったりフィットの競技着が幅を利かせる中、黄色いランニングシャツをはためかせる姿は、「カリブの風」を思わせた。勝ちを確信したのだろう。ゴール前で踊るように減速し、胸をたたいてみせた。それで史上初の9秒6台には恐れ入るしかない▼メダルは3位にまで授与される。だが勝負の実質となると、1人の勝者と、その他大勢の敗者である。ボルト選手の走りは「1人の勝者」を強烈に印象づけた。2位の選手いわく。「こっちはこれからというときに、あいつは両手を広げて余裕だったね」▼人類最速への興味は、「100メートル」を「10秒」という分かりやすい数字に負うところが大きい。〈あらゆるスポーツを通じて、記録上の、数学的な美の極致〉だと、スポーツライターの小川勝さんは著書『10秒の壁』で言う▼その美しさを体現する選手たちには、「暁の超特急」「褐色の弾丸」といった流線形の称号がつけられてきた。ボルト選手は「稲妻」と呼ばれているそうだ。21歳。極致の数字をまだまだ縮めそうな、おそるべき雷光である。 |
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