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发表于 2008-8-20 10:21:22
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2008年8月20日(水)付
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9 Q( z4 ~, F( B0 O+ E- ]8 D 相撲の技に「五輪(ごりん)砕き」というのがあるそうだ。小兵に食い下がられた力士が、もろ差しの両腕と腹で相手の頭を挟み、そのまま出ていく。首を痛め、命にかかわる危険な取り口という(新山善一『図解・平成大相撲決まり手大事典』国書刊行会)。さて、北京の興奮を砕く衝撃はないにしても、相撲協会の体面は粉々であろう▼ロシア出身の幕内力士、若ノ鵬(20)が、大麻入りたばこを持っていたとして警視庁に捕まった。所属の間垣部屋や自宅からは、大麻の吸引具や吸い殻が見つかったという▼端緒は自宅近くで拾われた財布。怪しいにおいを放つロシア製たばこ1本と、外国人登録証が入っていた。大麻に名を書いていたようなものだ。場所前になくした物に気を取られたか、7月の名古屋は4勝11敗と崩れた▼スピード出世ながら、負けた腹いせに風呂場で暴れるなど「素質十分、素行に難」が大方の評らしい。心根を正すべき師匠は、弟子を竹刀で殴打した件で協会に処分されたばかり。部屋の指導にも物言いがつこう▼伝統にはびこる暴力と、一部外国人力士の礼知らずは、今の大相撲が抱える病だ。大男の力自慢だけでは務まらぬ、強けりゃいいってもんじゃない。大麻となると、こうした嘆きの次元さえ超す▼そういえば、神話の世界の勇士、野見宿禰(のみの・すくね)が相撲で倒したのが当麻蹶速(たいまの・けはや)だった。ガグロエフ・ソスラン・アレキサンドロビッチという本名は、相撲の神々にも負けない立派さではないか。日本の国技を選んだのも何かの縁だ。まず人として出直してほしい。 |
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