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发表于 2008-9-3 13:59:56
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2008年9月2日(火)付
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7 E, z! w+ ~7 m/ B* k 〈谷川の岸に小さな学校がありました……さわやかな九月一日の朝でした〉と、宮沢賢治は書き出す。夏休みが終わって子どもたちが登校してくる。そして教室の机に、赤い髪の転校生がぽつんと座っているのを見つける▼山の子らは、突然やってきた都会風の転校生に驚いて泣き出してしまう――ご存じ『風の又三郎』の冒頭である。名作を思い出しながら、きのうの夏休み明け、突然いなくなる先生に泣く子はいなかったかと心配した。こちらは大分県の学校の話だ▼この春から教壇に立っている21人が、不正に合格したとして採用を取り消される。うち1人はすでに、夏休み中に辞職した。ショックを受けた子もいるだろう。さわやかさとは程遠い2学期の始まりである▼去った担任に、ある児童が「またこの学校に帰ってくるもんね」と手紙を書いたと聞いて、胸が痛む。自主退職は明日が期限だが、だれも自分では口利きを知らなかったという。周囲と教委の罪は小さくはない▼9月1日の教室には、夏と秋がゆきあうような、不思議な空気がある。子ども心にも夏の終わりは寂しい。そんな感傷を先生の姿と声が断ち切って、新しい学期への意欲がさざめき出す。子どもの季節を回すのに、先生はなくてはならない存在だろう▼『風の又三郎』の先生も、〈むかしから秋は一番からだもこころもひきしまって、勉強のできる時〉だと話して、季節を回した。不正のウミを出し切りつつ、子どもたちへの影響を最小限にとどめる。県教委に課せられた前代未聞の宿題である。 |
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