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发表于 2008-9-8 07:59:09
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2008年9月6日(土)付
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映画の故・黒澤明監督が「羅生門」のあとに作った映画の評判は、散々だった。「当分は冷や飯を食わされる」と覚悟を決め、憂さ晴らしに川へ釣りに出かけた。ところが、何かに引っかけて糸がぷつりと切れる▼仕掛けの予備はない。ついていない時はこんなものかと帰宅すると、奥さんが飛び出して来た。ベネチア国際映画祭で「羅生門」が最高賞を取ったと知らされる。自作が参加していることさえ知らなかったと、自伝につづっている▼歳月は流れて、今年のベネチアにも「日本の風」が吹く。最高賞を競う部門に3作品が招かれた。北野武監督「アキレスと亀」、宮崎駿監督「崖(がけ)の上のポニョ」、押井守監督「スカイ・クロラ」である▼宮崎、押井作品はいまや日本のお家芸のアニメ映画だ。わびしく釣り糸を垂れた黒澤と違い、3人とも現地入りして、自作のお披露目に会見にと忙しい。前評判は良いと伝わっている▼3本はどれも、監督の哲学や技量に裏打ちされた深い世界がある。しかし国内を見渡せば、そうした作品ばかりではない。いま作られる多くは、ベストセラー本や人気テレビドラマの映画化なのだという。海外での評価の一方、邦画全体の底は案外浅いのが実情らしい▼生前の黒澤も、邦画の商業主義に辛口の意見をしていた。そして晩年まで、「まだ映画が何かよく分かっていない」と口にした。映画人にとっては永遠の問いに違いない。きょうは没して10年の命日。そしてベネチアの賞はあす発表される。金獅子のゆくえを見守っていることだろう。 |
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