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发表于 2008-9-25 10:00:54
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2008年9月25日(木)付, b9 M, R1 ]( f& g5 R8 [
2 v9 o, ]. R$ U' A4 n8 A4 z6 S 今季限りで勇退するプロ野球の王貞治監督は、選手時代にホームランの「世界記録」を打ち立てて国民栄誉賞の第1号に輝いた。その賞をつくって贈ったのは当時の福田赳夫首相である▼「支持率最低内閣の人気取り」と皮肉も聞かれたが、ふさわしい人が第1号になったと思ったものだ。だが支持率の大勢は動かなかった。赳夫氏は翌年、「天の声にも変な声がある」と言い残して辞任する▼月日は流れて、同じく不人気にあえいだ息子の康夫氏が昨日、「あなたと違うんです」を置きみやげに首相を辞めた。捨てぜりふのうまい役者が良い役者、と言ったのは歌舞伎の名優六代目菊五郎だった。康夫氏はむしろ役者の素質に恵まれていたのかもしれない▼そして発足した麻生新政権には、失礼ながら落語の「桜鯛(さくらだい)」が思い浮かぶ。鯛の塩焼きに一箸(はし)つけた殿様が、「かわりの鯛を持て」と所望する。困った家来は殿様の目を満開の桜に向けさせ、そのすきに鯛を裏返し、箸の跡を隠して新しい鯛に見せかける▼新閣僚の顔ぶれは、昨日までの鯛が、ただ裏返しにされて膳(ぜん)にのった印象だ。3年前の選挙で選ばれた与党だから古さも隠せない。もう一度民意の海を泳いで釣られなくては、少なくとも新鮮な鯛には変われまい▼麻生氏は昨日、いまを「平時じゃなくて乱世みたい」と表現した。与党の手にも野党の手にも、夢の即効薬などないことぐらい、いまや誰もが感じている。飾り立てた巧言ではなく、どちらがより率直な言葉を投げてくるか。民意の海はそれを注視している。 |
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