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 发表于 2008-10-13 08:09:41
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| 2008年10月13日(月)付 , S+ r) K# X# t* g
 5 w& r* L) k& f, T$ Y, p' y; E. Z 本社のデータベースによれば米国の刑務所にいる郷隼人(ごう・はやと)氏の名が朝日歌壇に初めて出たのは12年前になる。〈囚人のひとり飛び降り自殺せし夜に「Free as a Bird」ビートルズは唱(うた)う〉の一首が載った。「Free……」は「鳥のように自由に」という意味だ▼以来、氏は獄中で歌を詠み続けてきた。悔恨や望郷とともに、異郷の房内の孤独が、その作品ににじむ。魂の叫びとでも言うべき歌の数々を、歌壇の読者はご存じだろう▼置かれた立場は違うのだが、やはり異国の独房で、三浦和義氏の魂は何を叫んだのか、いまは知るすべもない。「闘い続ける」と周りに語りながら、長い拘束で追いつめられていたのか。意外で、後味の悪すぎる結末である▼「ロス疑惑」のうち、知人に妻を殴打させた殺人未遂事件では有罪になった。あれやこれやで5千日以上、拘置所や刑務所にいたという。過去の経験もあってか、映像では、2月の逮捕以降も落ち着いて見えた▼そんな印象に、ロス市警は油断したのだろうか。Tシャツで首をつったというが、監視がしっかりしていれば防げたはずだ。精神状態の把握はどうだったのか。米側の精査はむろんだが、日本政府も経緯の解明をうやむやに終わらせてはなるまい▼「自殺は殺人の最悪の形」という箴言(しんげん)がある。なぜなら「後悔の念を起こす機会を少しも残さないから」だという。自らを消した後悔とは無縁に、主役は法廷を待たずに退場していった。そして、悔やみきれない失態への責任が、ロス市警に重く残された。
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