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发表于 2008-10-16 08:09:29
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还是转吧。大家看着方便。" G4 r9 F. j5 X9 m) w' y1 u6 k9 A6 B
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2008年10月16日(木)付, F+ h% g" L+ `
$ O2 B' N: F+ J4 q" b; ^! N 上方落語の人間国宝、桂米朝さんが、デパートの食堂に通い詰める昔の芸人衆を『米朝よもやま噺(ばなし)』で描いている。注文はといえば、お子様ランチ二つと酒5本。この取り合わせ、なにやら据わりが悪く、並べて聞かされると説明が欲しくなる▼「いろんなおかずがちょっとずつあるんで、飲みながら食べるのにまことに都合がいい。仕上げのチキンライスまであるしね」と師匠の種明かしが続き、合点がいく仕掛けだ▼どう説明されても、落ち着かない取り合わせに出くわした。はなむけと死、である。海上自衛隊の特殊部隊で、日頃の訓練がきつくて隊を離れる男性(25)が、15人を次々と相手にする「格闘訓練」で亡くなった。海自側は「はなむけのつもりだった」と遺族に語ったそうだ▼倒れても引き起こされ、ふらふらで殴られ続けたという。7月には、別の離隊者が16人と闘わされ、歯を折っていた。異動前の集団暴行を訓練と呼び、見せしめを「はなむけ」と称しているかにみえる。外部では通じない言葉遣いだ▼日本海での不審船事件を教訓とした精鋭部隊である。無法国家まで相手にするからには、一対一を含め、厳しい鍛錬は当然であろう。その上で問いたい。味方を死なせてどうする▼はなむけの語源は、旅立つ者の安全を願い、馬の鼻を目的地に向ける所作とされる。国防を担わんとする若者を仲間が冥土に送っては、この言葉が許してくれまい。自殺の多さといい、組織が病んでいるのなら危うい。軍と閉鎖体質。こちらは古今東西、なじみの取り合わせだ。 |
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