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楼主: 呼唤十字星

《南十字星》原文及汉语翻译

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 楼主| 发表于 2011-12-6 15:33:03 | 显示全部楼层
26.朝の光景
どんな所でも、パッと眠れるというのが、奈々子の特技の一つである。
しかし、それはやはりベッドの上とか、布団の中での話で…。
いくら奈々子だって、湖面に揺れるボートの中じゃ、眠れるわけがない。しかも、例の見張りの大男を殺した連中が、あるいは奈々子を誘拐した神原の一味が、いつ追いかけてくるかもしれないのだ。
岸につながれたボートの中で、毛布にくるまって、奈々子は目を閉じていたが、何しろヨーロパでは春といっても、ずいぶん寒い。
特に、夜や朝早くなどは、夏だって寒いくらいなのだから、とてもグーグー眠ってなんかいられない…。
グー…。
朝もやが、湖面にヴェールのように漂っていた。鳥の声が、まるで舞台の効果音みたいに鮮やかに静寂を破る。
スー…。
どうやら、奈々子の神経というのも、相当丈夫にできているらしい。-完全に眠ってしまっている。
しかし―朝もやの中から男が一人で、ボートの方へ、岩を渡って近付いて来る。そしてボートの傍へ来ると、奈々子がぐっすり寝込んでいるのを見て、上衣を脱いだ…。
奈々子は、上衣をかけてもらって、少し身動きして…。目を開いた。
「あら、何だ」
と、目をパチクリさせて、「リヒャルト。-グーテンモルゲン」
奈々子の日本風のドイツ語が通じたのか、リヒャルトはちょっと笑った。
「あーあ」
奈々子は、ボートの中に起き上った。「ぐらぐら揺れるし、寒いし、とっても寝られたもんじゃないわね」
よく言うもんである。
雨に降られた犬みたいにブルブルット頭を振ると、大欠伸。
もしリヒャルトが奈々子の寝姿に、欲望を刺激されたとしても、この欠伸で一度にその気を失くしただろう。
「ウワーア」
と、長い欠伸の後、グーッとお腹が鳴ったのである。

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26.早晨的景象
在什么地方都能很快入睡,这是奈奈子的一个特长。
但是,这是说在床上或者被褥之中。
饶是奈奈子,在这样在湖面上摇晃的船里,也应该是睡不着的。而且,杀害了那个看守大汉的同伙,或是绑架奈奈子的神原一伙,不知什么时候也许就会追上来。
在绑在岸上的小船里,奈奈子缩在毛毯卷的筒子里,闭着眼睛,好像欧洲虽然是春天了,仍然很冷。
特别是晚上和清早,就是夏天也很冷,实在是不能睡的死死的。
呼。。。
早晨的雾,宛如轻纱飘荡在湖面上。群鸟的鸣叫声简直像舞台的音效般将寂静打破。
咝。。。
好像奈奈子的神经特别大条。——完全睡着了。
但是,晨雾中,一个男人踏过岩石,朝小船走了过来。而且,来到小船边,看到奈奈子睡的正酣,于是脱下外衣。。。
上衣盖在奈奈子身上,奈奈子轻轻转了个身,眼睛睁开了。
“啊,什么啊。”
奈奈子眨了眨眼,“リヒャルト,早上好。”
弄懂了奈奈子的日式英语,リヒャルト微微笑了。
“啊——啊。”
奈奈子从船里站了起来。“摇摇晃晃的,又这么冷,实在是睡不着啊。”
她居然能这么说。
像在雨中淋湿的小狗一样,甩了甩头,打了个打哈欠。
也许是リヒャルト被奈奈子的睡姿所刺激出了睡觉的欲望,打这个哈欠的同时,差点睡了过去。
“唔——啊”
打了个大哈欠后,肚子开始咕咕叫了。
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发表于 2011-12-6 20:12:22 | 显示全部楼层
你继续~~~加油
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 楼主| 发表于 2011-12-7 13:23:12 | 显示全部楼层
これだけは、万国共通と見えて、
「カム」
と、リヒャルトが促して奈々子を立たせ、手を取って、ボートから岩の上に上げてやった。
「お腹すいたね。-ハングリー。分る?あんたもでしょ」
「ヤアヤア」
リヒャルトは、ポンと奈々子の肩を叩いた。
背の高い木立ちの間を抜けていくと―そこには<すかいらーく>があった…なんてわけはないが、ともかくポッンと建っているのは、何だか絵本の中にでも出て来そうな、小さな教会。
「あそこへ行くの?」
と、奈々子は訊いた。「最近は教会も、モーニングサービスがあるの?」
奈々子たちは、教会の前に来て、息をついた。
―匂いがする!何かこう…シチューか何かみたいな。
刺激された奈々子は、とたんにまた、お腹がグーッと鳴って、咳払いをした。
すると、教会の扉が開いて、白髪の神父さんが、ニコニコしながら出て来た。どうやら、リヒャルトが、先に来て、話をしておいてくれたらしい。
すぐに、奈々子たちは中に入れてもらえた。そして―と、もったいぶるほどのこともない。
もったいぶっている間に、もう奈々子はシチューを食べ終えていたのだった。

一方、ルミ子たちも、ホテルで朝食をとっていた。
もちろん、時間的には、奈々子より少し後のことになる。
「-お姉さん、どうしたかな」
と、ルミ子が言った。
「うん…。まあ、そっとしておいた方がいいよ」
と言ったのは、野田である。
当然、ハンスも一緒にだったのだが、何しろ美貴は、ゆうべ野田にジュースをぶっかけている。そして、ルミ子が部屋へ戻ると、もう毛布を頭からぶって、寝てしまっていたのである。
で、ルミ子も、今朝、無理に起こさなかったのだった。
「でも、野田さん」
と、ルミ子がコーヒーを飲みながら、言った。
「何だい?どうして美貴さんが、あんなことを言ったか、っていうのか?」
「そんなとこ」
「僕にも見当がつかないよ」
と、野田は首を振った。「ともかく、美貴さんは神経が参ってるんだ。そうとしか思えないね」
「だけど…。妙なわ。野田さん、何か姉さんに恨まれるようなこと、したんじゃないの?」
「おいおい」
と、野田は苦笑して、「僕はわざわざ会社を休んで、君らを手伝いに来たんだぜ」
「分ってるわよ。でも、お姉さんの方で、何か思い込んでいるのは確かじゃない?」
と、ルミ子が言うと、ハンスが、
「グーテンモルゲン」
と、挨拶した。
ルミ子は振り向いて、美貴がやって来たのを見た。
「おはよう」
美貴は、意外にさっぱりとした声を出して、
「野田さん」
「どうも」

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
这只是能看出来的通病,
“来。”
リヒャルト催促着奈奈子站起,拉着奈奈子从船里来到岩石上。
“我肚子空了。——饿了。明白吗?你也饿了吧。”
“呀呀。”
リヒャルト拍了拍奈奈子的肩头。
穿过高高的树木之间——这里有只《云雀》....是不可能的,就是个孤立的好像在图画书里出来的小教会。
“去那里吗?”
奈奈子问到。“最近教会还有早餐服务吗?”
奈奈子他们来到教会前,叹了口气。
——有种味道!什么味道。。好像是炖菜。
被刺激味觉的奈奈子立刻肚子又叫了起来,连忙假装咳嗽。
接着,教会的门开了。白发苍苍的老神父一边笑着一边走了出来。好像是リヒャルト刚才来打过招呼。
马上,奈奈子他们被让到了屋里。而且,不用再装模作样了。
有装模作样空当,奈奈子已经把炖菜吃光了。

另一方面,留美子他们在旅馆吃着早餐。
当然,时间上,比起奈奈子他们稍微晚了一点。
“——我姐,怎么了?”
留美子说到。
“嗯...。啊,还是不要惊动她为好。”
野田说。
当然,汉斯也和他们在一起。毕竟,昨晚美贵泼了野田,而且,留美子回屋,拿毛毯从头上套上,睡了一宿。
因此,留美子今天早上,没被强制起床。
“但是,野田先生,”
留美子一边喝着咖啡,一边说。
“什么啊?为什么美贵小姐说出那样的话呢?”
“这事。。。。”
“我也不知道。”
野田摇着头,“总之,美贵的神经太紧张了吧。只能这么想。”
“但是,奇怪啊。野田先生,你有没有做什么让我姐讨厌的事情啊?”
“喂喂。”
野田苦笑了下,“我可是特地放下公司的工作,来这里帮助你们的啊。”
“我知道啊,但是,我姐那边怎么想的,我们也不知道啊。”
留美子说到。汉斯也“早上好。”打着招呼。
留美子转头,看见美贵来了。
“早上好。”
美贵意外潇洒的打了招呼。
“野田先生。”
“你好。”
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 楼主| 发表于 2011-12-8 10:17:33 | 显示全部楼层
回复 cs8785 的帖子

你太客气了。翻译的东西和原文肯定会稍微有些出入,这是语言间的差异造成的。其实你的意思还算准确的。希望以后常来,我也能得到进步,很高兴你来指点。
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发表于 2011-12-8 10:45:59 | 显示全部楼层
其实我每天都在等,你翻译的很好。这本书我也很喜欢,不过在网上没找到。
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 楼主| 发表于 2011-12-8 11:12:07 | 显示全部楼层
「ゆうべはごめんなさい。私、苛々していたの。勘弁してね」
と、ニッコリ笑う。
「-気にしてないさ」
と、野田は笑って、「どうせかけるのなら、ワインにしてほしかったけどね」
美貴は、ちょっと声をあげて笑った。
「私もコンチネンタルの今朝にするわ」
「うん…」
ルミ子は、ウエイターを呼んで、美貴の分を注文してやった。-それにしても、美人は得だ、とルミ子は改めて感じたのだった...。
美貴は、何だかいやに陽気になっているようで、奈々子のことなんか全然口に出さなかった。
「野田さん、ミュンヘンは来たことあったっけ?」
「通ったことはあるよ。この前の時だって―」
「ああ、そうね。何度もご足労かけちゃって、悪いわね」
「いや、君のためならね。それに友情のためさ」
「でも、ゆっくりミュンヘン見物したことはないんでしょ?じゃ、私が案内してあげるわ」
と、美貴が言い出したので、ルミ子はびっくりした。
「お姉さん、そんなことしてる場合じゃないでしょ」
「どうして?」
「どうして、って…。奈々子さんのことが…」
「ああ、分ってるわよ。忘れてるわけじゃないわ。でも、あなただって、そう心配しても仕方ないって言ったじゃない」
「そりゃ…。そんなようなことも行ったけど」
「じゃ、いいでしょ。ルミ子がいればホテルの方は大丈夫。ね、野田さん。アルテ・ピナコテークに行きましょう。
「新しいディスコかい?」
「まさか」
と、美貴は笑って、「美術館よ。とてもすてきな雰囲気の所なの。ね、食事がすんだら、仕度してロビーで待ってて。絵のことなら、私が説明してあげる。ね、いいでしょ?」
その熱心さは、もうほとんど子供のようだった。野田も、
「分った。絵ってのは、ルナアールしかわからないんだけどね。行くよ」
と、肯いた。
美貴は、ルミ子も呆れるくらい、よくシャベリ、笑い、楽しそうにしていた。

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“昨晚真是对不起了。我太急躁了。请原谅。”
美贵笑着说到。
“——别介意。”
野田也笑了。“如果怎么都要挨泼的话,我还是希望用葡萄酒来泼。”
美贵笑出声来。
“我也来吃回欧洲大陆式的早餐.”
“嗯。。。”
留美子叫了服务生过来,又给美贵点了一份。——这样都行,还是美人好处多啊。留美子重新感叹一番。
美贵好像过于爽朗了,奈奈子的事情绝口不提。
“野田先生,以前可是来过慕尼黑吧。”
“如您知道的,这之前——”
“啊,对对。劳驾您多次了,实在是不好意思。”
“为您效力的话这没什么。还有就是为了友情。”
“但是,没有好好欣赏慕尼黑的风光吧?那么,我带您逛逛吧。”
美贵此言一出,留美子吓了一跳。
“姐,这种时候不是逛街的时候吧。”
“为什么?”
“还说为什么。奈奈子的事还没解决呢。。。”
“啊,这个我知道啊。我怎么会忘记呢。但是,即使你这样关心也是没有用的不是吗。”
“这个...话虽如此。不过....”
“那么,就这样吧。留美子在的话,旅馆这方面就没问题了。野田先生,去巴伐利亚吧。”
“新的迪斯科舞会?”
“怎么可能。”
美贵笑了,“是美术馆。非常有艺术氛围的地方。那个,要吃饭的话,在大厅里准备好等着。关于画的事情,我给你做说明。怎么样?”
这种热心,都赶上小孩子了。
“好的,画的话,我只懂点卢娜阿鲁的。去看看。”
野田说着点点头。
留美子惊呆了,美贵居然能这么说,还笑着,好像很享受似的。
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 楼主| 发表于 2011-12-9 10:10:33 | 显示全部楼层
本帖最后由 呼唤十字星 于 2011-12-10 09:11 编辑

「-ごちそうさま」
と、早々に食べ終わると、美貴は席を立って。
「じゃ、野田さん、十五分後に、ロビーでね」
「十五分だね」
美貴は、足早にレストランを出て行く。
「-どうしちゃったんだろ、お姉さんたら?」
ルミ子はポカンとして、それを見送っていた。
「しかし、十五分と言われたら、も行かないとね。-君はまだいるのかい?」
「ロビーに行ってるわ。もちろん、一緒にはいかないけど」
ルミ子はそう言って、野田が行ってしまうと、
「女心は分らない…」
と、女にしては妙なセリフを吐いたのだった…。
ロビーに出て、ルミ子がソファに座っていると、
「ここにいたのか」
と、やって来たのは、べーたーだった。
「あら、おはよう」
と、ルミ子は言った。「何か新しいこと、分った?」
「どうも妙な具合だ」
と、ベータ―は心配そうに言った。「あの女性は?」
「美貴姉さん?今、デートのお仕度中よ」
「何だって?」
ペーターが目を丸くする。-ルミ子が、野田さんのことを説明すると、
「妙だね」
と、ペーターは考え込んだ。
「ねえ、お姉さんったら、何を考えてるんだろう」
「いや、そうじゃない」
と、ペーターは首を振った。
「そうじゃない、って…?」
「野田って男のことだ。昨日ここへ着いたって?」
「そうよ」
「実は、例の僕の知ってるマフィアの幹部が妙なことを教えてくれたんだ」
「奈々子さんのことで?」
「そう。どうやら、取引きは、流れてしまったらしい」
「じゃ―どうなるの、奈々子さん」

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
“——多谢款待。”
美贵早早的吃完早餐,从座位上站了起来。
“那,野田先生,十五分钟后,大厅里见咯。”
“十五分钟啊。”
美贵快步走了出餐厅。
“姐这是怎么了?”
留美子发呆的目送美贵的背影。
“只是,她说十五分钟后,还不去?——你还在这?”
“去大厅,当然,我不一起去。”
留美子说到。野田走了。
“女人心似海深。。。。”
说了句对女人的经典台词。
出了大厅,留美子坐在沙发上。
“在这呢。”
说话的是皮特。
“啊,早上好。”
留美子说。“了解了什么新线索吗?”
“实在是奇怪的情况。”
皮特担心似的说。“那位女士是谁?”
“美贵姐?现在正准备约会呢。”
“说什么?”
皮特瞪圆了眼睛。——留美子把野田的事说明了一下。
“奇怪啊。”
皮特陷入思考中。
“喂,在想我姐怎么想的吗?”
“不,不是。”
皮特说。
“不是?那。。。”
“叫野田的那个男人。昨天到的?”
“是啊。”
“实际上,我认识的黑手党干部告诉我了一些奇怪的事情。”
“奈奈子的事?”
“是啊,好像交易已经流传开来了。”
“那,奈奈子会怎么样?”
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发表于 2011-12-9 10:13:07 | 显示全部楼层
你继续~~~加油
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 楼主| 发表于 2011-12-10 09:08:21 | 显示全部楼层
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哈啊,你也天天来啊。
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 楼主| 发表于 2011-12-10 09:57:44 | 显示全部楼层
「もし、正体が分ってしまったのだとしたら、流れてもおかしくない」
ルミ子は青くなった。
「ばれちゃったのかしら?」
「そうでないことを祈るがね」
そこへ、美貴が現われた。そして、野田もほとんど同時に姿を見せる。
「お姉さん、大変よ」
ルミ子が、今のペーターの話を伝えると、
「そう」
と、美貴は肯いた。
「ね、デートはやめて、ホテルに待機していようよ」
「私がホテルにじっとしていると、奈々子さんが助かるの?」
「そうじゃないけど…」
「じゃ、出かけて来るわ。野田さん、行きましょ」
と、さっさと歩き出す。
「お姉さん―」
野田が、あわてて、美貴の後を追いながら、
「途中から電話するよ!」
と、ルミ子に言った。
「-あれが野田?」
と、ペーターが言った。
「そうよ。お姉さん、何考えてるんだろ、全く!」
ルミ子はさじを投げた格好。しかし、ペーターは、
「何かわけがあるのかもしれないね」
と、言った。「あの二人の後をつけた方がいいかもしれない。しかし、僕は行く所があるんだ」
「私、尾行する?」
「いや、君は部屋にいた方がいい」
「じゃ、どうするの?」
と、ルミ子が言うと、
「-何だ、もう朝飯がすんだのか?」
欠伸しながら、やって来たのは、森だった。ルミ子とペーターは顔を見合わせて、
「仕方ないだろうね」
「仕方ないわね」
と、意見は一致した。「-ちょっと!」
「何だ?」
「仕事よ。今出てった姉さんたちの後をつけて!早くないと、また見失うわよ」
「おい。俺はまだ朝飯を…」
文句を言う森田を、ルミ子はほとんど突き飛ばすようにして、ホテルから「出発」させたのだった・・・。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
“也许,如果本来面目被看穿了的话,流传开来也就不奇怪了。”
留美子脸色惨白。
“那不是一团糟了吗?”
“希望不是这样吧。”
那边,美贵出现了。而且,野田也几乎同时出现了。
“姐,不好了。”
留美子把刚才皮特的话告诉了美贵,
“这样啊。”
美贵点头。
“是吧。约会取消,在旅馆伺机而动为好。”
“我在旅馆静静的等着,对奈奈子有帮助吗?”
“没有,但是。。。”
“那,我出去了。野田先生,走吧。”
说罢,快速的走了出去。
“姐——”
野田急忙追向美贵,一边向留美子说到:“我半道给你打电话。”
“那个就是野田?”
皮特问。
“是啊。我姐在想什么啊,真是的。”
留美子束手无策的样子。
皮特却说:“也许有她的道理。或许该跟上那俩个人后面看看。但是我还有要去的地方。”
“要我跟着?”
“不,你还是在屋里等比较好。”
“那,怎么办?”
留美子话音未落,
“——什么啊,已经吃过早饭了吗?”
打着哈欠,走过来的森田搭腔了。留美子和皮特互相看了一眼,
“没办法吧。”
“没办法咯。”
双方意见达成一致。“等等!”
“什么啊?”
“工作啊。现在出去跟着我姐!别太近了,也别跟丢了。”
“喂,我还没吃早饭呢。。。”
正说话的森田被留美子撞了出去,强行让他从旅馆出发了。。。
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发表于 2011-12-10 10:33:36 | 显示全部楼层
呼唤十字星 发表于 2011-12-10 09:08
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哈啊,你也天天来啊。

shi a~~~~~~~~~~
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 楼主| 发表于 2011-12-11 11:33:13 | 显示全部楼层
27.逃走の森
「-なるほど」
ペーターは、野田について、詳しい話をルミ子か聞くと、「じゃ、お姉さんが、ゆうべ、そんな騒ぎを起こしたのは…」
「分らないけど、お姉さん、三枝さんが消えたのも、野田さんのせい、みたいなこと、言ってわ」
二人はラウンジに座っていった。ペーターはコーヒーを一杯飲むため、ルミ子は、森田がもし、迷子になって戻ってきたら、叩き出すためだった…。
「その野田って男が怪しい、って理由はあるのかな?」
「そんなことないわ!確かに、三枝さんと二人で、お姉さんをめぐって争ってたけれど…」
「なるほど。-しかし、そんなことをする男じゃない、と」
「もちろんよ」
「君は野田のことが好きなようだね」
ルミ子は、不意をつかれて、赤くなってしまった。
「別に…好きったって…」
「僕らヨーロッパ人は恋のベテランさ」
と、ペーターは微笑んだ。「分るんだよ。恋してる人間を見るとね」
「でも…そんな本気じゃないの。-本当よ」
「君はいい子だ」
と、ペーターは肯いた。「奈々子さんもすてきだがね」
「そんなことより―」
「なぜ取引きが流れたか、今、当ってる。もちろん、奈々子さんが、別人だったとばれてしまった、という可能性が一番高いがね」
「どうなるかしら、奈々子さん?」
「そうだね。当然誘拐した人間お顔も見ているだろうし…。危ないかもしれない、極めて危ないだろうね。ただ―」
「何か?」
「いやーあの女性、妙に運の強い人だ。しかも、当人は運が悪いと思ってる、こういう人は、結構大丈夫なものでね」
ペーターの言葉に、何となくルミ子は、納得して肯いたのだった。
「ハクション!」
と、奈々子はシャミをした。「-ハクション!」
あのリヒャルトという男が、奈々子の顔を覗き込むようにして、何か言った。
たぶん、「大丈夫?」と言ったのだろう。奈々子は、
「オーケー、オーケー」
と、手を振って見せた。「誰かが噂してんのよ、きっと」
「ウワサ…?」
「いいの。-気にしないで」
奈々子も、大分元気になっている。何といっても、お腹が一杯!
神父さんは、ニコニコして、あったかいシチューの後に、ワインもごちそうしてくれたのである。
「さて、と…。これからどうするか」
残念ながらここには電話はなかった。
リヒャルトが、奈々子を指して、
「ホテル。ホテル」
と、くり返した。

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27.逃走的森田
“原来如此。”
皮特听了跟着野田的留美子详细说明后,说:“那,你姐昨晚引起好大骚动啊。”
“我不知道,但是,我姐好像说三枝先生的失踪是野田先生的错。”
俩个人坐在休息室里。皮特为了喝杯咖啡,留美子是为了如果森田因迷路而返回来的话将他赶出去。
“那个叫野田的男人有没有嫌疑的理由?”
“绝不可能,确实,他和三枝先生围绕我姐曾经展开争夺,但。。。”
“原来如此。——只是,你说不是这个男人干的。。。”
“当然。”
“你喜欢野田吧。”
留美子被突然问到,涨红了脸。
“没有,说什么喜欢不喜欢的。。。”
“我是欧洲人,恋爱老手了。”
皮特微笑着说。“我明白,恋爱的人能看出来。”
“但是,真的没有啊。——真的。”
“你是个好孩子。”
皮特点头。“奈奈子也是个极好的人。”
“比起说这些——”
“为什么交易会流出,现在猜到了。当然,奈奈子的身边败露这种可能性很高。”
“奈奈子会怎样?”
“是啊,绑架人的脸应该是看过了。。可能会很危险。非常危险。只是——”
“什么?”
“没什么——那个女孩,奇怪的强运。而且,我想绑架的人是坏运气。这样,奈奈子应该没事。”
不知为什么留美子很信服皮特的话,点了点头。

“阿嚏!”
奈奈子打了个喷嚏。“——阿嚏!”
那个叫リヒャルト的男人看了看奈奈子的脸说了些什么。
大概是“没事吧?”之类的话。奈奈子摆摆手:“OK,OK!肯定谁传我嫌话呢。”
“嫌话?”
“啊,没什么。——别在意”
奈奈子已经几乎恢复了。怎么说也是吃饱了啊。
神父笑着,在奈奈子吃完炖菜后,还给了她葡萄酒。
“好了,现在怎么办?”
遗憾的是这里没有电话。
リヒャルト指着奈奈子,“旅馆,旅馆。”
重复的说到。
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 楼主| 发表于 2011-12-12 09:35:12 | 显示全部楼层
「ホテルへ送ってくれるの?」
まさか、ホテルへ二人で入ろう、と誘ってるわけじゃあるまい。しかし―奈々子は、あのも一人の死んだ男のことが気になった。
この男が、また殺されちまったら、やっぱり、後味が悪い。
「テレフォン。-分る?テレフォン。-ね?ホテルへ電話したら、誰かが迎えに来てくれるわ」
「テレフォン、ヤア!」
リヒャルトは何度も肯いた。
何となく、こうして心が通じるってのは、と奈々子は、こんな時に、呑気なことを考えていた。
「―ごちそうさま」
と、奈々子は、人の好さそうな神父に、お礼を言って、リヒャルトと二人で外へ出た。
陽も大分高くなって、温かい。
「ハイキングでもしたい気分ね」
と、奈々子は言った。
少し遠くに、小さな町が見えた。-あそこへ行けば、電話がかけられる。
リヒャルト奈々子は、足を早めた。
ブルル…。エンジンの音が聞こえた。
振り向いた奈々子は、車が一台、走って来るのを見た。リヒャルトが、サッと青ざめる。
「何かしら?-キャッ!」
奈々子が悲鳴を上げたのは、リヒャルトがヒョイと奈々子をかついで、駆け出したからである。
「ちょっと!-危ないわよ!」
と、抗議しても、とても聞こえやしなかったろう。
車が、ぐんぐんと迫ってくる。リヒャルトは、向きを変えて、斜面を下り始めた。
町の方とは逆になるが、確かに、今は仕方ない。車が停まり、男たちが、バラバラと下りて来た。
バン、バンと弾けるような音。-銃声だ!
「危ないわ!伏せて!」
と、叫んだが、もちろん、聞こえやしなかった。
斜面を下って行くと、黒々とした森が広がっている。リヒャルトは、何とかその中へ逃げ込みたいらしい。
「下ろして!私も走るわよ!」
と、奈々子は主張したが、聞いてもらえなかった。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

“送我去旅馆?”
按理说不应该邀请他一起去旅馆。但是——奈奈子还在意着那个已经死去的男人。
这个男人如果再被杀了的话,那后果难堪设想。
“电话。——懂吗?电话。(英语)——喂,给旅馆打个电话,就会有人来接我们了。”
“电话,呀。”
リヒャルト点了几次头。
这时候总算是心灵相通了,真是好事啊,奈奈子悠闲的想。
“——多谢招待。”
奈奈子向善良的神父致谢后,和リヒャルト一起离开了。
太阳升得很高了,暖暖的。
“有想去远足的冲动啊。”
奈奈子说。
不远处,能看到一个小镇。——去那的话,就可以打电话了。
リヒャルト和奈奈子加快了脚步。
嗡嗡的汽车引擎声传来。
奈奈子回头一看,一台汽车飞驰过来。リヒャルト脸色唰的苍白了。
“怎么了,啊!”
奈奈子惨叫一声,リヒャルト扛起她已经跑了出去。
“等等,危险啊。”
虽然奈奈子在抗议,却不能让他听见吧。
汽车迅速迫近,リヒャルト转向向斜坡下跑。
虽然背离了小镇的方向,但现在也是没有办法。汽车停了下来,一群男子急忙下了车。
乓乓的破空之声。——是枪声。
“危险!快趴下。”
虽然奈奈子在吼叫,但是,リヒャルト也听不到。
下了斜坡,前面是一片漆黑而广袤的森林。リヒャルト好像要逃往这里。
“放我下了,我自己能走。”
奈奈子虽然这么说,但是也不能让リヒャルト听到。
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 楼主| 发表于 2011-12-13 14:10:44 | 显示全部楼层
追いかけて来る男たちの怒鳴る声。そしてまた銃声が何度か響いた。
しかし―何とかリヒャルトは、森の中へ駆け込んだ。
何しろ深いというか、太い木が、昼間も暗いほどの間隔で立っているのだ。この中なら、少なくとも撃たれる心配はない。
リヒャルトは、森の中を右へ左へ、駆け抜けた。
ゴツン、と、奈々子の頭が幹にぶつかり、
「いって!」
と、悲鳴を上げる。
これで、やっとリヒャルトも、奈々子を下ろしてくれた。
リヒャルトに手を引かれ、
「おお、いてえ…」
と、頭をさすりつつ、奈々子は森の中を、小走りに住んでいった。
もちろん、追いかけて来てはいるだろうが、この中で見付けるのは、楽じゃあるまい。
リヒャルトが、足を止めた。
奈々子も、足を止め、息を弾ませつつ、耳を澄ますと…。
男たちの声が、段々、遠ざかって行く。
「うまく、まいたみたいね」
と、奈々子は言った。「でも、あんた、大丈夫なの?こんなことして、ポスににらまれて―」
急にリヒャルトが、呻いて、膝をついた。
「どうしたの!」
奈々子がびっくりして覗き込むと…。
血が―リヒャルトの脇腹から出ている。
「撃たれたの?どうして黙って…」
リヒャルトは、ドサッと地面に腰を下ろすと、奈々子を見て、
「テレフォン…」
と、言った。
「分った。でもね、あんたのけがの手当てをしなきゃ…」
でも、どうしたらいいだろう?
ドイツの深い森の中で、奈々子は、途方にくれてしまっていた…。

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追赶而来的男人们的怒吼声。还有枪声的此起彼伏。
只是——好歹,リヒャルト跑进森林里了。
毕竟森林里全是很粗的树木,白天树木形成的间隔也很暗,在这里至少不用担心被枪打中。
リヒャルト在森林里东一头西一头的跑。
砰的一下,奈奈子的头撞在树干上,
“疼死我了。”
一声惨叫。
这时,リヒャルト才把奈奈子放下。
抓着リヒャルト的手,奈奈子叫着“噢,疼。。。”,顾不上头上已经红肿,在森林中继续小跑。
当然,被追进来的人发现了就不妙了。
リヒャルト停下了脚步。
奈奈子也停下了。激烈的喘着气,耳朵却在注意的听着。
男人的叫声见见远去了。
“好像顺利的甩掉他们了。”
奈奈子说。“但是,你没事吧?这样公然发对你的老板。”
リヒャルト突然呻吟并跪了下来。
“怎么了?”
奈奈子吓了一跳,上来看个究竟。。。
血!——从リヒャルト的侧腹流了出来。
“被打中了?为什么不说一声啊。”
リヒャルト扑通一下坐在地上,看着奈奈子说到:“电话,,”
“我明白,但是,你的伤如果不及时处置的话。。”
但是,怎么办呢?
在德国广袤的森林中,奈奈子走投无路了。。。。
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 楼主| 发表于 2011-12-14 11:18:50 | 显示全部楼层
28.森田の災難
「畜生!」
と、言ったのは、森田だった。「何で、こんなに沢山、絵ばっかりあるだ!」
そりゃ当然のことだ。何しろ、森田は美術館の中を歩いていたのだから。
ヨーロッパの美術館のスケールというのは、日本のデパートで「ルナアール展」なんてのを見て、
「これが美術館展ってもんか」
などと思っている人間には、とても想像がつかないほど巨大なものである。
このミュンヘンのアルテ・ピオナコテークも、ドイツ有数の美術館というだけあって、その規模たるや、目をみはるほどのものである。
また、美術館というのは不思議なところであって、絵の好きな人は、いくら歩いても(といっても限度はあるが)そう疲れないが、絵に関しては、
「いくらするのか」
という関心しか持てない手合にとっては、無限の砂漠を歩いているように、疲れる場所なのである。
森田の場合、どっちかというと―いや、はっきり、後者で、しかも朝食抜きで、ルミ子に叩きだされるようにしてホテルを出て来たのだから、グロッキーになるのも、当然であった。
今のところ、野田と美貴の二人を尾行していられるのが、奇跡と言っても良かったのである。
だが―森田の忍耐力も、ほぼ限界に達しつつある。
野田と美貴は、一つの部屋へ入ると、そこに置かれたソファに腰を下ろし、低い声で何やら話し始めたのである。
森田はよろけた。-あいつらは、朝飯もたっぷり食って、しかもソファに座ってる!
ところが俺は、飲まず食わずで、座る所もないと来てる!こんな不平等があっていいのか?
神の前に人間は平等だ!
突如として、心理にめざめた森田は意を決すると、一階まで駆け下りることにした。入口のわきにカフェがあって、コーヒーの匂いが漂っていたのを、ちゃんと鼻が憶えていたのである。
他の客が顔をしかめて見るのも構わず、森田は、どたどたと足音をたてながら一階へ下りた。

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28.森田的灾难
“畜生。”
森田骂到。“为什么这么多,全是画!”
这是当然咯。毕竟,森田现在正行走在美术馆里。
欧洲的美术馆的规模,赶得上在日本百货商店里举行的展览。
“这是美术品展吗?”
对于这种想法的人来说,实在难以想象的巨大美术馆。
这所美术馆不愧被说是德国几个有数的名美术馆,这种规模,足够引人注目了。
还有,美术馆不可思议的地方在于,喜欢画的人,不管走多远,(虽说也有个限度)也不会感到疲倦,但是有关于画,对于那些只关心值多少钱的家伙来说,就如同步入无限沙漠,走进来就累了。
森田这家伙要说是哪种,——不用说,很明显是后者。而且,因为没吃早饭就被留美子从旅馆里赶出来,现在已经步履蹒跚了。
现在这个时候,还能跟踪着野田和美贵俩个人,已经不的不说是一个奇迹了。
但是——森田的忍耐却已经到了极限。
野田和美贵进了一家店,在店里的沙发上坐了下来,开始低声的谈话。
森田摇摇晃晃了。——那俩家伙吃饱了早饭,还坐在沙发上!而我没吃没喝,坐的地方也没有。这是何等的不公平!
神职面前人人平等!
森田的真理意识突然觉醒,朝1楼跑下。门口旁咖啡的飘香,丝丝入鼻。
不顾其他顾客的呲之以鼻,森田踏踏的下到1楼。
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