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发表于 2004-10-8 06:12:05
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《天声人語》10月08日付 4 N' U* {5 Y" F: c/ O+ i) U- d
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吾輩(わがはい)は「あるとされていた大量破壊兵器」である。まだ見つかっていない。というより、吾輩は居なかったとの結論が米国で出てしまった。情報部員千人と、千億円近い金や長い月日をかけた最終報告である。 , ~) \! U( P# X
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吾輩は、かつて吾輩の存在を、あれほど熱っぽく語ってくれた人々のことを、決して忘れない。「イラクは生物・化学兵器をテロ組織やテロリスト個人にいつでも供与することができる」。「存在説」の代表格だった大統領の記念すべき発言だ。
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英国の首相も力強く語ってくれた。「大量破壊兵器が見つかることについて、疑いはまったくない」。途中からは「米調査団の最終報告を待ってほしい」などと、吾輩から見れば弱腰な姿勢に変わった。
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しかし、このふたりが存在しなければ、吾輩の存在も、これほど世界からは注目されなかった。逆に見れば、吾輩の存在こそが先制攻撃の根拠になっていたのだから、両人の存在の方も揺らがないか。ひとごとながら心配だ。
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吾輩が思わず噴き出してしまったのは、日本の内閣官房長官の発言だ。「そういうものがないということは非常に結構ではないかと思う」。そういうものとは、吾輩のことらしい。確か、この国の首相は、大統領の「存在説仲間」だったはずだ。なかなか「結構」な、おとぼけぶりのようだが、吾輩の立場はどうなるのだ。 2 e$ T2 a* e+ A+ i" d/ h
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結局のところ、吾輩は、創作された存在だったのか。となれば、一時にせよ脚光を浴びた歴史の舞台からは、潔く降りるとしよう。「存在説」の人たちにも、一考を勧めたい。 |
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