|

楼主 |
发表于 2008-1-23 16:50:23
|
显示全部楼层
…誰?
9 i w0 d3 Q2 u, c! X% s! u出てみよう。. z" }3 E. C/ L( Z ]- j
『もしもーし?』. |2 \0 R9 `6 V; Y$ Q& [! ]/ _
『ブス』) E0 F4 K. ]. D1 R$ F7 [( v
ガチャ
2 J. X4 ~2 A* W4 x" T) X' Bプープープー
/ v3 M$ R: {$ C! U7 B( u- ]切れた。
: P9 i0 n: O$ o- C* l+ y& B女の声だ。# s1 D8 M w$ K, O2 C1 L
誰??0 _$ `/ R8 S- f" ]: P
♪プルルルル♪
1 s9 A9 g0 l# S9 m" X" o, _また非通知。
, d. b; t* S/ {. J6 {: v『もしもーし?』( P k K E0 {2 Q/ q9 @
『チビ』
; d- f( h, F$ X6 a7 B. D* T3 cガチャ2 J. Q% P, A. v1 q+ z2 I. K
プープープー# k# z# C- u1 r/ C
また切られた。
5 P R9 {. `& W* i' w" |/ Jイタズラ??
7 X {+ E. h8 E$ e; r1 W: i今日は厄日かも。! ^# v( g& `# ~' X4 X$ o6 x
面倒になり電話の電源を切ろうとしたまさにその時…. B& ]( j( e; C( ?8 v
♪ピロリンピロリン♪8 E8 C4 ~1 ~. H3 T
今度はメールだ。- T; R5 F' }, F% l2 \$ q
嫌な予感…。+ F) i. M# L5 d2 B
受信BOXを開く。
; E1 M, m1 x' }; a/ R! ^: C8 a/ x X《シネシネシネシネ》
0 X3 C, K8 r! N( t% K- s$ B, X( O…知らないアドレスだし
h: _2 C2 a/ p7 W誰?何??6 W# A2 P1 O- T( p
その知らない番号にメールを返信することにした- n3 ]% h" `0 Y* l) ^4 Z
《ダレデスカ?》
) L/ N8 ~+ B9 }# y( s3 hしかし返事は来ない。6 c; ^5 z' x1 U+ G1 f* |5 T' y
その日一日はメールの相手が誰だったのかが気にかかり、授業は上の空だった。
- `& _" c8 s9 H; S* {! [もしかしたらただの間違いかも…
# p: _! f$ {0 m3 _ Y$ e% c5 oそんなふうに思い始めていた次の日、再び例の知らない番号からメールが届いた。7 Y2 c1 U! G, X6 w. ?
《ハヤクワカレロ》
1 \) a7 k- a+ \; E" A& t6 L& A4 H8 Z別れろ…
, l& v7 p/ x4 d1 d. d( R% \そんなこと言うのって
6 |3 |3 ~* H7 y0 H4 @/ S) i' _ヒロの元カノくらいじゃない??
% e6 F6 d7 A0 fでもヒロの元カノが美嘉の番号なんて知ってるわけないし…。0 h9 |% g" `- G
《ダカラダレ?》* R9 c* r; t8 `; A P
そっけなく返事をし、PHSを握りしめる。% F( z, W8 u( d/ t1 V7 H, \
返事はすぐに来た。) V1 C0 o+ I! ]" A! a9 Y
《ヒロノモトカノ》' B% a8 U7 @+ ?: d' p
…やっぱり。
- z4 T; m- {0 e6 X《ナンデバンゴウシッテルノ?》4 N% j. E1 S6 s+ G1 |" F: I2 S/ H* i
《ヒロニアッタトキシラベタ》# ~% C- @9 F) ^# N3 a, L# A
…ヒロに会った時調べた??! G* h ]2 n! Z8 V& P" a
ヒロ隙ありすぎだし。7 d# { ^* i; m* a% u5 m4 V& O
その日から毎日ヒロの元カノの咲から嫌がらせのメールや電話がくるようになった。9 g- F+ W7 L9 W
元カノからの嫌がらせのメール内容は…
, s" a V: {7 o" ]- v+ @! ~% _# c' ~《ワカレロ》
( W# ?4 R( ~" T《ブス》
0 G. I+ h9 ~$ O《シネ》
+ P5 H9 s7 ~% c" a$ G: t《キモイ》) C2 H1 Y3 J6 l! V
《キエロ》
' W: N& z; {9 C; Y: S7 _' M6 A* e) p…毎日これの繰り返し。
) i6 u. j' v- x3 _) c電話だと、ヒロとの思い出話を聞かされる。
' U& G% U$ O0 l' ~' c『ヒロと初Hの時~』$ P; B. A& i n6 g+ r ^0 K
だとか、
; r7 w) R T7 c『あそこにデート行って~』
& `* s3 Y0 _. y) Q! Qだとか。3 V6 u# W. ]0 a+ [; }
切っても切ってもかかってくる。
+ c/ a7 E8 H; o1 T! @/ O& k出なかったり、電源を切ったりすれば( V+ R& M6 z8 ]$ g+ q# u) ~
出会い系サイトみたいなのに番号を載せられてイタズラ電話などが絶えない日もあった。7 i2 Q, ?: @: J1 a# `* x" G
それが毎日毎日続いたがヒロには言えずにいた。
+ I! e3 l3 F3 @- ^6 X! f何度も相談しようか迷ったけどヒロに心配かけたくないのもあったし…$ Z b& q, j7 ?
もう元カノと関わって欲しくない気持ちもあったから。, @3 t; H1 G, J: j% {0 A
美嘉が我慢すればいつかおさまると思っていたんだ。
: b- ^2 _3 j9 h- mしかし嫌がらせが止む気配はなく、 b& o8 z1 b$ `* G, \, t `0 D
聞きたくないヒロとの思い出話や、ブス・死ねなどの中傷…% H8 z+ H. G2 }2 d& K
自分に自信を無くし精神的に病んでしまった美嘉は、入院をすることになった
. C8 e7 K- O7 w4 @: Q胃がずきずきと痛み、繰り返し繰り返し吐く。6 u5 |) d! I# M* y/ h3 k! A
ストレスで胃がおかしくなってしまったのだ。
; F! E5 C* Z( l, z( p, O入院したことは、中学からの親友であるマナミにしか言わなかった。
3 y% g$ `$ I" R; f2 k% v1 Yヒロや学校の友達には、風邪を引いてしまってしばらく休むと嘘をついた9 o# f( F! x9 B* u2 i( f, A/ \
入院中も、ヒロの元カノからのメールや電話が途絶えることはない。
) C: v" h. K* D; \2 n+ N/ Q: @電源を切っても、電話の着信音が聞こえる気がする。
) v4 ~1 f6 K5 z$ ~! w" c元カノから聞いたヒロとの思い出話が想像となって頭の中を駆け巡っている。
I7 A$ ^6 {) a) p1 P( N5 Y/ \# { lそんな状況の中で胃の痛みが治るはずもなく、入院は思っていたよりも長引いた。
0 ^" \8 @4 m) J3 C( W! `5 g辛くて辛くて…1 _( {5 i7 m7 D) Z: |: F* F
どうしようもない。
% l8 e. k9 |& q* G楽になりたい。
, T& t) T( G* L" b' X親が病室から出て行くのを確認し: X! Z# v; ?8 E5 J. U; Y
近くにあった果物ナイフを手に取った。
, [4 D/ Q6 k6 q/ i- T8 W楽になりたい。
6 _, i# Q! |% R6 H' j2 n. A楽になりたいよ。2 A# h4 C3 }" l
ナイフを手首に当て、切り始めた時…
+ O- M; `$ [% K3 r$ k「…何やってんの!」
' [7 w: B" T, m% H偶然お見舞いに来マナミがベッドに駆け寄り、ナイフを強く床に投げつけた。1 d# z. s2 K7 R- o
「美嘉が死んだら悲しむ人はたくさんいるよ?あたしも美嘉が死んだら悲しくて生きてけないよ」
4 B5 A% E" _3 d1 I) I, c' wマナミは美嘉の体を抱きしめて
' ?" ?( v. _5 p( j5 d% E+ o6 g一緒に泣いてくれた。
8 s b8 V& G$ t0 j" c4 F+ J. P3 i手首の傷は浅く
1 A+ V" Q3 x* t9 Y2 J: Iコンビニで買ってきてくれた消毒液と包帯をてくれ手当てをするマナミ。
4 w; C* h$ e; r m「傷、これで隠しなよ。もう二度とするんじゃないよ!」) x8 l; L+ s) N$ ^7 ]
そう言って手渡してくれたのは、白いリストバンドだ。
' t R3 w' z' e# |3 e" ]1 lマナミがいてくれて
+ w/ }8 J! g$ ?: t, L/ D: P良かった。7 V$ m) Y o& h2 B/ j6 C
マナミがいなかったら、美嘉は今頃この世にいなかったかもしれない。 |
|