|

楼主 |
发表于 2009-9-30 22:10:11
|
显示全部楼层
2-3-1余力がある状態と無い状態
生産能力に余力がある場合と無い場合では、経済的有利性の判断が違ってくる。
簡単に言えば余力のある場合は、遊んでいる人、遊んでいる機械などを使うのだからタダ(新たな費用は発生しない)である。
(イ)内外製の場合
ある部品を内製でやるか、外注でやるかについて、原価比較がされる場合が多いが、もし内製に余力がある場合は、実際に新しく発生する費用は、材料代とか油代とかの変動費だけである。したがって、原価比較するまでもなく内製が有利である。
似たようなことが次の例でもいえる。
運搬作業者が、パレットいっぱいになるまでラインのそばで待っているような場合、これにライン作業あるいは準備作業などをやらせることは、原価アップにはならない。
損得の検討をするまでもないことである。
この工数計算をしてこれだけ工数アップすると考えるのは間違いである。
(ロ)ロット縮小の問題
プレスなどの汎用機に余力がある場合は、段取り時間の短縮は別問題としても、できるだけロットを小さくして生産した方が得である。
また、それでも定時に満たない場合は、段取替の練習をするのが、なにもしないよりはずっと得である。
この理由は(イ)と同じである。
この例のように、能力に余裕がある場合は、原価の検討などするまでもなく損得がはっきりしている。
ここで大切なのは、余力を常日頃からはっきりさせておくことである。
余力があるのが明確でないと、結局、選択を誤り原価を高めてしまう。
トヨタ式生産システムでは、さらに一歩進めて、余力を捻出するような改善を心がける。
余力さえあれば、上記の例のようにタダと考えてよいことが多いからである。
2-3-2埋没費用
すでに出してしまった費用は、これから先の施策には無関係である。
改善を考える場合、これが制約条件と考えるのは間違いである。
また、この裏返しとして改善によって節約しても、専用的な設備、装置、パレットなどは、効果として評価できない。
ムダであったことがはっきりするだけである。
したがって、これは次の投資の際、教訓として活かすより仕方がない。
(イ)高い設備は稼動を上げないと損か
原則的にはその設備が高かろうと安かろうと、現場に据え付けられた以上、機械の値段と現場の使い方とは無関係である。
もし高い機械(A)と安い機械(B)のどちらを使うかという問題が生じたら、経費の安い方を使えばよい。
(普通はAの方が高いだけに経費が安いはずだが、、、)
もちろん、高い機械が高い性能を有しているので、これを使いこなすために、技術的にもっと努力せよという問題は別にある。
ここでいいたいことは「高い設備だから段取替など頻繁におこなうのは損だ」などという考え方は、もっと他の条件をいれて考えるべきで、これだけでは、このような理屈は成り立たないということである。
(ロ)人を減らすのが原価低減
必要数からタクトを割り出し、その中の人が100%働けるような工程を組むと、1人の作業者が多数の機械を持って作業できる。
この場合は、機械が遊ぶのは損ではないかと考えるのは間違っている。
必要以上作る能力があれば、機械が遊ぶのは当たり前である。
人の作業を主に、機械の作業を従にした標準作業を組むことが経済的に有利である。
(ハ)改善の成果と企画の問題
改善をしたら、リフトやパレットがたくさん余ってきたとか、スペースが空いたという話をよく耳にする。
しかし、これは改善の成果として評価は出来ない。
いくらあまらせたところで、一文の得にもならないからである。
こういう場合、生産のやり方によっては、これだけ無駄なものも必要のように見えるのだということを考え、次の企画の際には、同じ過ちを繰り返さないように企画部門にフィードバックが必要となる。
企画というものは、普通は現状をベースにたてられる。
したがって、現在のやり方にムダが多いと、それはそのまま次の企画に取り入れられてしまう。
しかもいったん投資されてしまうと、後から改善しても取り返しがつかない。これは大事なことである。
このような関係を十分認識して、普段からムダのない現場にするために努力すると同時に、改善によって明らかになったムダは、必ず企画部門へ知らせることを怠ってはならない。
2-3-3継続して発生する費用と一時的に発生する費用
毎日継続して発生する費用は、一回一回を見ると安いように見え、見逃す恐れがある。
逆に一時的に発生する費用は、一回が高いので損のように思いがちである。
しかし、継続して発生するムダの費用を、例えば2年分をまとめて一時的費用に換算すると、驚くほど高価になることが多い。
改善のための一次費用が高いと感じ(もっと安いやり方を見つけるのは別問題として)、継続して発生するムダ排除を放置すると、結果として損をする場合も多い。
感じでものを決めず、必ず計算をすることが必要である。 |
|