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楼主 |
发表于 2005-6-20 21:52:57
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桃源境
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- A' h6 L2 q" ]$ y1 X g晉の太元(孝武帝、376~396)のころ――。- |3 m/ K% t, P! o+ h
3 r; \5 c7 V( Z& K. j) N# O 武陵(湖南省常徳府)に一人の漁師がいた。漁師は或る日、いつものよ6 Y$ f2 _2 U8 L/ _+ W6 U
うに小舟を操り、魚を求めて山峡の川に上っていった。どれほど舟を進 B5 W. W0 Q# C8 F& h
めたことだろう、ずいぶん遠く、見覚えのない所へ出た。と、そこらあ
5 s4 |' i' H2 u4 m, g9 F5 `' c0 Eたり一面に桃花の林が広がっていた。その広さはどうやら数百歩ほども
0 U( Y3 g, U } f* q( lあろうか。だがその中には一本も雑樹は見当らず、桃の木ばかりが得も
+ j/ H/ Z" F, R5 ]* W言えぬ甘美な香りを漂わせ、美しい花片が華やかに舞っていた。
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見事な景観に、漁師はしばらく見惚れていたが、やがてその林のもっ# W3 d$ ~" c: A4 ^: w
と先をつきとめてみたくなった。どんどん進んで行くと水源のあたりで
: Q8 w% Y* }9 h" t2 U, ^山につきあたった。その山には小さなトンネルが口を開き、ボンヤリと3 V3 c; K3 b. W% O9 Q
明るいので、漁師は舟を下りてその口からさらに中に入っていった。始5 ^2 W! Y7 q5 K1 v
めはやっと一人の人間が通れるほどの広さが、五・六十歩も歩くうちに2 e, A" O- O, H4 x8 G+ s9 }
俄にパッと四囲が明るく開けた。$ L) p1 {: o; f: M
3 N! Y( v% J& H4 ~1 C* w 眩しい眼を見開いて眺めると、土地は広々と広がり、住居がきちんと
" R$ N, i; f+ }# @建ち並び、遠近に地味豊かな田畑があり、桑や、竹も育っている。田の9 k4 u5 K' m& F
中の路も縦横に通じ、鶏や犬の鳴き声も聞えるし、畑仕事の人々や往来
2 ?2 `( t8 d% p6 u+ \する男女は皆異国人のような装いをし、黄髪の老人も子供たちも皆にこ
- ~' P: n% c1 h. N d! ~* Iやかに楽しそうであった。
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3 m8 _: w) d |1 A ボンヤリとつっ立っている漁師に気づいた人々は、見慣れぬ男に驚い
0 o; W% C3 r& F& A: m# K, m v9 Eて、どこからやって来たのかと訊ねた。漁師がありのままをつぶさに答
; l) r) ]' |2 [! p9 Q+ N3 Lえると、さっそく彼を一軒の家に案内し、酒をつけ、鶏をつぶして馳走
3 h& P8 |4 A s' ]をつくり、大いに歓待するふうであった。やがて漁師のことを伝え聞い2 H$ a- B9 O/ b
た村中の人々は、皆集まってきて交々彼に訊ねるのであった。そしてそ0 B: q7 i% K8 R, ~( Y4 _$ o
の人々の言うのには、1 }/ v5 o% { @9 _! H0 L8 o8 C1 u
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「私どもの祖先が、
0 }! ~$ C: k9 M j5 \6 H8 z 妻子ともども村の者たちと秦の世の戦乱をのがれて、
) c" Q+ x6 w5 n- ?) c この絶境に来て以来、
1 s8 ]# x- E7 x% k" F3 H# V. }2 Y4 X 一度もここを出ませんので、
+ i8 ~2 E9 K$ y) J9 _2 c% p! Q. L とうとう他所の人々と全く関りあいがなくなってしまいました。* p# _6 A. M- `2 ?/ i
ところで、
3 X4 f: a7 g5 M# j: w 今は一体どういう時世なのですか?」7 ]1 v. `2 V% g3 Z. t5 [% t8 ?9 T/ ~6 J
. Y& B6 d+ w" S" n と、漢のことも知らなければ、もちろん、魏・晉のことも知らない。; n- G8 e6 V. O, r4 S( G1 p
漁師が詳しく説明すると、皆感に堪えたように聞いている。こんなこと
+ ^/ A) F9 Y. W- k% t5 [: V' K' Fで、漁師は家から家へと連れて行かれ、酒食を振舞われては人々に話を
4 @! k4 H) c+ p! y, Uするので、四・五日もいてしまった。やっとその村に別れをつげて、も! V$ o2 G! N ?9 w: H
との舟を繋いだ所に出、川沿いに帰路についた。帰り際に、『私どもの7 D1 A Q' v6 T) f
ことは言うほどのこともありませんから、他所さまにはお話にならない
* a; u) q9 ^! n' f' Dで下さい。』と言われたものの、途中所々に目印しを残しておいた。6 S. t9 h: q- C' }
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さて家へ辿り着いた漁師は、さっそく郡の太守のもとへ行き、自分の4 G& Z: b. m3 W2 Q
珍しい体験談を話した。太守も大いに興を覚え、人を差しむけて再びそ% e+ n3 M& v5 x, R
こへ案内させた。しかし、帰途につけた目印はいくら探しても見当たら* k- b1 z9 \8 {, A8 X
ず、前に行った路を見出すことはできなかった。
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たまたま南陽に劉子驥という君子がおり、この話を伝え聞き、欣然と
* n' r( Z+ z2 k( K6 {; Q# |してその仙境へ行こうとしたが、その志を果たさぬうちに病で世を去っ9 [; e" X" v/ W
た。のち再び赴こうとする者はなかったということである。
: |1 X S! m3 c! N) b (陶淵明「桃花源記」)! v. H# C8 X* `" I
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この話から、「武陵桃源」「桃源境」は仙境の意に使われ、転じて理想; z* X4 H5 m% S: K7 `( u- Y
郷の意となる。 |
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