きのう1月10日は「110番の日」だった。各地で、それにちなむ行事もあっただろうが、110番通報を巡って残念なことが報じられた。7人もの犠牲者が出た長崎県大村市のグループホーム「やすらぎの里さくら館」の火事で、2分間の「空白」があり、消防の出動が遅れたという。
昨天1月10日是“110之日”。在各地也举办了一些与之相关的活动吧,而110通报却报出一则令人惋惜的消息。造成了7人牺牲的长崎县大村市的智障者疗养所“安乐村之樱花馆”的火灾事故中,由于出现了2分钟的“空白”,导致消防队出动过迟。
ホームからの火災の一報は、8日午前2時25分ごろ、県警本部に110番通報で入った。県警からの連絡で大村署が大村消防署に電話した。消防署側の説明では、受けた消防士は再確認を求め、いったん電話を切ったという。2分後に警察から電話を受け、34分に消防隊が出動した。
关于疗养所发生火灾的警报,在8号凌晨2时25分左右传入县警察本部。大村警局接到县警的通知后,马上致电了大村消防局。消防局那边解释说,接到电话的消防员要求再次确认,然后便挂了电话。2分钟后再次接到警察的电话,34分出动了消防队。
消防署側では「1分1秒を争う状況では、あってはならないこと。大変申し訳ない」と話している。2分で、あるいは誰かを救えたかも知れないと思うと、やりきれない。この2日前に、消防署に「市内のホテルで火災」との虚偽通報があったというが、痛恨の足踏みとなった。
消防局谈道“在这种争分夺秒的情况下,不该发生这种事。真的非常抱歉。”在这2分钟内或许还可以多救一人,笔者不禁这样想着。笔者还听说在2天前,消防局接到了“市内某旅馆火灾”的虚假通报,不禁对此感到痛恨。
この火事は高齢社会で急増するグループホームのもろい一面も浮かび上がらせた。「これまではケアの質ばかりを考え、防災は二の次だった」。長崎県内で三つの施設を運営する認知症高齢者グループホーム協議会長の渡辺登さんの言葉が重い。
这场火灾事故也浮现出在高龄社会剧增的智障者疗养所的脆弱一面。“一直以来只顾着考虑给予老人更多关怀,而把防灾放在第二位。”长崎县内运营三家设施的高龄智障者疗养协会会长渡边登先生语气沉重地说道。
高齢者の施設で働く介護職員の一番のストレスは「夜勤時の不安」という介護労働安定センターのアンケートもあった。火を出さないことが基本だが、素早く火を感知する手だても整える必要があるだろう。
看护劳动安定中心的询问调查中表示,在高龄者设施工作的看护员最紧张的是“上夜班时的不安”。虽说防止火灾发生是最基本的,但也需要整理出一些快速感知火苗的方法。
110番と119番は、いざという時の「いのちの回線」だ。一時(いっとき)も途切れないでほしい。
110与119被称为紧急时刻的“生命之线路。”笔者希望这线路永不挂断。 |