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发表于 2004-10-28 08:12:50
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10月28日付- m6 }8 |! g1 j9 t
■《天声人語》
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72時間。それが、地震で崩れた建物の下敷きになった人を救助できるタイムリミットだという。人が水と食料なしで生き延びられる限界だからで、ここを過ぎると、生存救出率は急激に下がる。
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92時間。これは、新潟県中越地震が起きてから、信濃川沿いの土砂崩れ現場で皆川優太ちゃんが助け出されるまでの時間だ。いわば、限界を超えた、奇跡的と言いたくなるような生還である。 8 O% T' l1 a% J. l5 ~( ^) o
. Z& ?- V6 E* r; o/ d0 O- P% ^ まる4日近くも土石に閉じこめられていた優太ちゃんは、救急隊員に、しっかりとしがみついた。首も、ちゃんと動いている。むき出しの脚が痛々しいが、2歳の幼子が、よくがんばったものだ。85年の日航ジャンボ機の墜落の翌日、生存していた中学生が後ろから抱きかかえられながら救助のヘリに収容される場面が、二重写しになった。 1 r7 ?& B7 R+ B8 W! F% c% f0 A
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それから3時間後に、優太ちゃんの母、貴子さん(39)が、上空で待機するヘリコプターに収容された。あたりは闇に包まれ、投光器からオレンジの光が行き交った。そして、3歳の真優(まゆ)ちゃんは、救出作業が中断したときまでには、安否は確認されなかった。
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東京や長野の消防、警察、自衛隊などの救助チームが、たびたび余震が起きる中、危険で困難な作業を続けた。「シリウス」と名付けられた電磁波による人命探査装置も使われた。車の方で声がしたと報じられたときには、ひたすら、3人そろっての救出を念じた。しかし、それはかなわないことだった。 7 @% Y, w( B0 ^# [) m" P7 F4 W
& ?8 V* D1 `$ o% \ 生と死の分かれの過酷さに胸を突かれる。投光に白く輝く、テレビ画面の信濃のさざ波が、ぼやけて見えた。 |
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