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发表于 2004-11-5 16:59:17
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11月05日, ~/ `- Y$ w. B) C; c
; ?7 l' K; j9 A, e: {% ]' f$ z+ l# D1 z" @ 「ニッポンの、新しい顔です」。そう印刷された、新札の発行を告げるポスターを街で目にする。しかし、その顔はなかなか手元にやってこない。新札が出てくるという、銀行の両替機の前に少し並んで、対面した。
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5千円札の樋口一葉は、やはり目鼻立ちがくっきりとしているが、これまで見た写真とは、どこか違った印象を受ける。若いので、しわがないせいか、ややのっぺりとしている。千円の野口英世は、見覚えのある写真そのもので、物を見据えるような両の目が、押しの強さを思わせる。5 P* E& Q& h9 d4 \* A6 g
/ h# ?5 l5 z6 [9 n7 }0 a8 A, e 一葉もだが、英世も、お札からは縁遠かった。「兎(と)に角(かく)医士になり初めは誰しも同し事、金子必要是非なくては如何とも致兼(いたしかね)候間、此際放蕩なる弟を持つたとあきらめて御恵送……」。故郷の福島・猪苗代の旧友に十円を無心した手紙である(『野口英世』朝日選書)。
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彼は、坪内逍遥の小説「当世書生気質」を読んで、清作から英世へと改名した。作中に「野々口精作」という地方出身の医学生が遊蕩(ゆうとう)する場面がある。かなり広く読まれているので、「精作」のモデルだと誤解されないかと恐れたという。* l! l9 L& q& Y0 O4 n
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やがて英世は渡米し、ロックフェラー医学研究所で力行する。「英世の半生は……借り倒しのそれであった。そして最後に、いくら借りても相手が倒れることのないスポンサー、ロックフェラーをついに見つけた」(同選書) - N6 x' ?3 e6 X- s* e
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英世が研究所の助手になってから100年の今年、次の大統領を選ぶ選挙で、現職がかろうじて逃げ切る。「アメリカの顔」の方は、変わらなかった。 |
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