1、意見の述べ方
--------------------------------------------------------------------------------
(1)上司への進言の仕方
<疑問提示型>
部長・:この商品は採算がとれそうもないし、今期限りで製造を中止したらどうかと思うんだが、どうだろうか。
課長・:ええ、でも、それはちょっと・・・。
李 :部長、私もそれはどうかと思います。売れ行きも少しずつ伸び始めているところですから、もう少し様子を見たらいかがでしょうか。
<対案提示型>
部長・:今回の企画の責任者には若手を起用しようと思うんだが、李君はどうだろう?
課長・:お言葉を返すようですが、李君にはまだ荷が重いかと思います。
部長・:じゃ、誰が適任だと言うんだい?
課長・:ここはベテランの女性社員のお願いしたらいかがでしょうか。
<慎重論型>
部長・:・・・ということで、○○社との取引に関しては、この際、中止したいと思っている。
李 :部長、失礼とは存じますが、敢えて直言させていただきます。
部長・:うん、どうぞ。
李 :部長のご意見もわかりますが、しかし、○○社は今後、わが社にとっても重要なパートナーになる可能性を秘めております。その将来性を考えた場合、私はこの問題については、もう少し慎重に検討した方がいいのではないかと思います。
<直言型>
李 :部長、○○社との取引に関して、もう一度考え直していただくわけにはいかないでしょうか。
部長・:君の意見は会議でも聞いたが、役員会の決定なので、僕一人の判断で変えるわけにはいかないんだよ。
李 :その点は十分承知しておりますが、しかし、拙速な判断は禁物かと存じます。
部長・:もはや、会社の決定となっている。今更、変更は無理だよ。
李 :お言葉を返すようですが、どうしても今回の会社の決定には納得がいきません。
部長・:そんな無茶なことを言うもんじゃないよ。まかりまちがったら、君ばかりか、僕の首が飛ぶよ。
|