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发表于 2005-6-20 22:01:48
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轍鮒の急 6 q, ?( E( T; ^/ E" E+ |, Q
4 \" j# `; i, g/ x! Z, H人間は上を見て栄耀栄華を望めばきりがないが、これはそんなぜいた% {% l2 H3 W% x' e' v2 N! D. ~: b0 B& M
くな話ではない。生きるか死ぬかの瀬戸際に追いこまれて、わずかばか ]/ x2 W* _ V7 n5 M' k$ N* `
りの救いを渇望する者の心情を、往来の車の轍の迹の水溜まりに落ちこ
. H* u/ @2 O1 Oんだ鮒の危急に託して語るのである。# T; F8 B2 p! j! ~ {; r
, z5 I" ?# U: K 元の話は『荘子』の「外物篇」に出ている。荘子はご存じのように先
5 j, O$ F# G3 P$ E秦時代の奇矯で皮肉屋の哲学者、それだけに日ごろの暮らしも楽な方で+ v. L' M& a& x# f7 m$ n4 W
はなかったが、貧乏なんぞなんのそのとばかり、精神の自由に生きるこ
: [1 c2 L& j& E0 F2 o# Y: Hとを楽しんだ人である。しかしさすがの荘子も、あるときは無一文にな. @3 O9 i" b" W$ [' M5 d
って、飲まず食わずの日が続き、たまりかねたものと見える。さるとこ
" L% D2 w6 ]$ d6 Z8 K2 ~: L0 Cろの代官をつとめている羽ぶりのいい友人のところに、食い代の借金に8 Y8 { v, a! l2 s
出かけて行った。相手は内心迷惑とは思いながら、無下に断ることもで9 N7 S( c1 l: n; A n7 ~2 y
きぬので、苦しまぎれにこんな逃げ口上を使った。7 t- J x6 Q \" W5 q- c
" d7 W8 ~6 j' _: o( @/ C" f) x! H, I* o
「ああ、いいともいいとも。# H- j( b/ F8 W; z
二三日うちには領地から取りたてる税金がはいるはずだから、
! Y4 M( Q5 n5 H) \% g* }* t& s/ h はいったら三百金ぐらいは融通してあげられるよ。, g$ z! f# O" _$ q
それまで待っていてくれたまえ。」
! V! s# V7 M* L, `% ~' S2 J4 x
9 o) K @) J3 P \ 荘子にしてみれば、三百金なんていう大金が欲しいわけじゃない。目7 {& E7 X! i) B! Z4 L- Q' g
前の飢えを満たすに足りるだけのわずかばかりの金をと思い、恥をしの
" _0 Z" T" Y6 I/ \んでやって来たのに、体よく断りを言われて、情けないやら癪にさわる% q: F5 S# w& Y% o4 a7 j
やら、そこでプンとして言ってのけた。 w3 [) w& R1 ]& m) |% M
( J/ k2 ~5 @, i- A( @
「いやどうもありがとう。
+ L: H* |, O1 X- K0 r2 q: e2 w だがそれには及ばんよ。」% y( o( u# P/ f
# P+ f: G/ u; I% p% ]4 I- k
それから、例の皮肉な調子でこうつけ加える。 `/ ^6 v: S! d
d! W+ B$ [. c: W 「ところでさっきね、 Y9 A3 E+ b* y7 ]
おれがここに来る途中で、+ ], N" O; a1 n; y# N" P' o
おれを呼びとめる奴があるのさ。
# \2 V% t& p1 q% ?& S3 f' L/ { 誰かと思ってあたりを見まわすと、
" J# G E. T6 T 往来の車の轍の迹の水溜まりに鮒が一匹いるじゃないか。: @. w) b7 X, U6 q, e) V2 a
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『いったいどうしたわけだい?』' w4 m6 r- \& Y9 p1 W6 B
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と聞くと、奴さん、
, [2 W5 I- E0 N2 v% r% g( \
4 h/ N r" @" k, J* g* l 『こんなところに落ちこんで、3 D) ~- e" Q5 V0 z$ N
どうにも動けず苦しくてたまりません。
; p5 t5 C9 N$ A+ } 何杯かの水を撙螭扦啤
H7 b* O S; x$ ?. G 私を助けて下さいな。』
% B4 W+ O- Z; C! I2 y. y
3 z! r1 X' r% M) f# @5 m と言うんだ。 h1 Z, `3 A9 N, t) P7 \
そこでおれは面倒臭いからこう答えてやったよ。* z/ G+ Y+ n0 D& w1 D
# u$ d+ L: \9 L
『ああいいともいいとも。
5 a/ @5 I3 L0 p+ g! h おれは二三日のうちに、
# f! Q6 ]( S6 J7 o1 T 南方の呉や越に遊説しにいくところだから、$ W% g, _/ i: y# x! R% N
そのついでに西江の水を、9 \5 o3 M) y; U; H$ g
どっさりここまで押し撙螭扦皮浃毪趣筏瑜Α
4 h+ G; a: p- D: T それまで待っていろよ。』
# }2 V/ ~2 x0 {+ p& c, ] 5 c& h+ X: ?3 z+ A; k; X6 g+ ~. P' ~
とね。5 a, w/ {$ ] s4 \) N
そうしたら、鮒の奴、9 l( }3 J8 `% m, K7 g$ J
プンとしておこりやがったよ。' I* c1 w \9 e- _
7 C; A: [4 F( }3 Z 『私はいま、! U* R$ R ^! E9 q6 {$ M5 O- L' q
どうしても要るだけの水が得られずに困っているんですよ。3 Y) j) W \9 j1 m' t, p' z& t
何杯かの水さえあれば助かるところですが、
7 h4 i/ G& Y+ ^$ V2 ?, L あんたがそうおっしゃるのならもうよござんす。
: k" Z1 D- u5 T. k( ` いっそのこと、
; @: h+ z( _7 c# R" ] 後で乾魚屋の店先に私の死骸を探しに来てもらいましょうや。』
$ w \' c/ D, R( D/ A 8 U- D* a% Z6 J6 F& d# F* U4 y7 p: t
ってね。
8 a' q5 X: i4 [, t いやどうもお邪魔したな。
. D; J& r9 h- q: z. V* {( F 失敬するぜ。」# I! d* t5 M& t/ l; d5 ~" Q& H7 ^+ ~
) V4 D% `, C; m. L6 D- j, ^- B& P* a- E
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自由人としての荘子のプライドは、精神の屈辱に耐えてまで腹の飢え
4 b. n. @; }7 @" c6 z: v$ m" eを満たそうよりは、むしろ飢死を選ぼうという気概を示すのであるが、2 n" M, @( Y: H9 M& z [
普通に使われる『轍鮒の急』ということばは、つまり差し迫った困難欠
+ G3 @# L3 j9 v: p+ G乏という意味で使われる。
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ひどく卑近なたとえだが、読者の中にも、こんな経験をお持ちのかた
$ Z- u9 a1 P1 L, f a+ Mは少なくないだろう。そのかたが煙草好きの御仁であったとする。日ご
5 k) H, f% V/ ^. O$ C! L' h/ rろは大のピース党だが夜更けまで仕事(むろん遊びでもいい)していて、
1 n7 i4 ?/ W3 p8 f* Y% oあいにく煙草がきれてしまった、煙草屋も起きている時刻ではない。そ0 K+ l8 P$ y. u$ d% u
れでも無性に一服喫みたい、となれば、火悚位窑驋瓘hし、誰かが喫+ ~& g2 `; \! u- V" l: H; t
みさしの新生半本でも見つけ出せば、鬼の首でも取ったような喜びかた8 }. V6 a" F) }: ?0 P7 H
で、それに火をつけるに違いない。明朝のピース十箱より、眼前の新生
( W% C6 C2 \) S' b4 n0 S半本のありがたさが身にしみる。轍鮒の心情もそれでお察しいただけよ5 Z* J! O7 i6 i5 l4 p
うというものである。 |
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