実例 :
Antinucci, F., A. Duranti, et al. (1979): "Relative clause structure, relative clause perception, and the
change from SOV to SVO", Cognition 7, 145-176.
Bally, Ch. (1932) : Linguistique generale et linguistique francaise, Berne, Franke
Bever, T. G. and D. T. Langendon (1971): "A dynamic model of the evolution of language",Linguistic
Inquiry 11, 433-463.
Blinkenberg, A. (1928) : L'ordre des mots en francais moderne, Copenhague, Levin & Munksgaard
文献が2行以上にわたる場合は、2行目以下は頭を少し下げるのが望ましい。同一著者の文献
が複数ある場合は、出版年の古いものを先に出し、著者名の2つ目以下は、名前のかわりに長
い横線を用いることが多い。
実例 :
Firbas, J. (1964) : "On defining the theme in functional sentence analysis", Travaux de linguistique de
Prague 1, Alabama, University of Alabama Press, 267-280.
-- (1966) : "Non-thematic subjects in contemporary English", Travaux de linguistique de Prague 2,
Alabama, University of Alabama Press, 239-256
欧文文献と和文文献とが混じっているときは、まず欧文文献リストを姓のアルファベット順
にあげ、次に和文文献リストを姓のアルファベット (またはアイウエオ順) にあげる。和文文献
の方が数が多い場合には、順序を逆にしてもよい。
4.2.6.3. 共著、編者の場合
共著で複数の著者がいる場合には、原則として本の表紙や雑誌の目次の順序どおりにあげる
。英語文献の場合は、ふたりの著者の間は and で結ぶ。フランス語の文献の場合は et で結ぶ。
一人目の著者名は family name - first nameのイニシアルの順で、二人目の著者名はfirst nameのイ
ニシアル - family nameの順序にする。
実例 :
Bever, T. G. and D. T. Langendon (1971): "A dynamic model of the evolution of language", Linguistic
Inquiry 11, 433-463.
著者が3人まではすべての著者名を連記するが、4人以上の場合は一人目の著者のみをあげ、
et al. (ラテン語の et alii 「およびその他」の略) とする。
実例 :
Antinucci, F. et al. (1979): "Relative clause structure, relative clause perception, and the change from
SOV to SVO", Cognition 7, 145-176.
欧文文献の編者は氏名のあとに (ed.)をつける。編者が複数の場合は (eds.) とする。
実例 :
J. Fisiak (ed.) (1984) : Historical Syntax, Amsterdam, Mouton.
Lantolf, J. P. and G. B. Stone (eds.) (1982) : Current Research in Romance Languages , Indiana
University Linguistic Club.
和文文献の場合は著者が複数いる場合の出し方には、欧文ほど決まった形式がない。ここで
は欧文にならって、3人までは連記し、4人以上は最初の著者他とする。日本人の著者名は姓名
を略さずに書く。
実例 :
石綿敏雄、高田誠 (1990) 『対照言語学』おうふう
田中春美他 (1994) 『入門ことばの科学』大修館書店
編者の場合は姓名のあとに 編と書く。
実例 :
今井邦彦編 (1986) 『チョムスキー小事典』大修館書店
編者が人名ではなくグループ名の場合は、そのグループ名をあげる。
実例 :
つくば言語文化フォーラム 編 (1995)『「も」の言語学』ひつじ書房
4.2.6.4. 単行本の一部の文献
参考文献が複数の著者が寄稿した単行本の一部の場合は、まず引用文献の標題のみを " "
でくくってあげ、続けてその文献の掲載された単行本を書き、最後に引用文献の掲載ページ数
を記する。
実例 :
Prince, E. F. (1981) : "Toward a taxonomy of given-new information", P. Cole (ed.) Radical Pragmatics,
New York, Academic Press, 223-255.
4.2.6.5. 未刊行の学位論文
参考文献が未刊行の学位論文のときは、欧文では標題を " " で、和文では「 」でくくり、
そのあとに学位論文の種類を示して、提出された大学名を記する。
実例 :
Johnson, K. (1986) : "A Case for Movement" , Ph.D. diss., MIT
佐藤淳一 (1991) 「フランス語不定詞構文の文法機構について」修士論文、獨協大学
4.2.6.6. 出版年
単行本は初版以後版を重ねて何度も刊行されることがある。その場合、原則として自分が参
考にした版の刊本をあげる。
Saussure, F. de (1975) : Cours de linguistique generale, Paris, Payot
上記の本は初版が1916年であるが、現在流布しているのは Turio de Mauroが編集し詳細な注を
付した改訂新版である。
また自分の参照した版が第何版かがわかる場合はそれも示す。
Comrie, B. (1990) : Language Universals and Linguistic Typology, Oxford, Basil Blackwell, 2nd ed.
4.2.6.7. 翻訳文献
外国語から翻訳された文献を参照した場合は、まず文献の原題を示し、次に訳者と翻訳題名
、出版社、出版年を示す。
Lakoff, G. (1987) : Women, Fire, and Dangerous Things, Chicago, The University of Chicago Press.
池上 嘉彦他訳『認知意味論 - 言語から見た人間の心』紀伊國屋書店、1993
________________________________________
5. 付録 : 文献をどうやって入手するか
文献探索の方法は上で述べたが、ここでは実際にどのようにして文献を手に入れるかを説明
する。
5.1. 本部の附属図書館・総合人間学部図書館にある場合
まず探している文献が図書館にあるかどうかを、OPAC (Online Public Access Catalog)で検索す
る。OPACは文科系の学生にとって最も重要な情報ツールである。使い方には習熟する必要が
ある。ただしOPACには1985年以降の受け入れ図書しか入力されていないので、図書カードも
必ず合わせて検索すること。
本部の附属図書館・総合人間学部図書館に文献がある場合は、直接に閲覧・貸し出しができ
る。
5.2. 他学部の図書室にある場合
文献が他学部の図書室に所蔵されている場合は、総合人間学部で「相互貸借利用証」を発行
してもらってから借りに行く。
5.3. 文献が学内の図書館にない場合
他大学の図書館のどこにどの雑誌が所蔵されているかは、『学術雑誌総合目録』(和文編と
欧文編とに分かれている)を利用すればすぐにわかる。また図書館のカウンターで学術情報セ
ンターのOPACを検索してもらえば、より確実にわかる。
他大学の図書館に目的の文献がある場合、「文献複写依頼」を出すことになる。コピー代
金と送料というわずかな金額でコピーを送ってもらえる。通常1週間から10日くらいの日数が
かかる。「文献複写依頼」は総合人間学部図書館でも受け付けている。
また他大学の図書館から単行本の現物を送ってもらうことも可能である。この場合には現物
貸借依頼を附属図書館カウンターで申し込む。送料だけは自己負担となる。 |