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发表于 2006-7-23 23:12:40
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2006年07月23日(日曜日)付4 r( ] Z" p1 s( V7 U
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翅(はね)わつててんたう虫の飛びいづる——3日前の「折々のうた」で紹介された高野素十の句だ。虫の一瞬の動きを描いた句は多い。自然写真家の栗林慧さん(67)は、それをカメラで追っている。* h: W9 _ t& y, x& s% ^- d
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近著「栗林慧の昆虫ワンダーランド」(朝日新聞社刊)などの映像を見せると、大人も子どもも一様に驚く。虫のクローズアップは珍しくないが、背景がくっきり映っているからだ。
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2 M; p9 ^. q; e8 b, F; P$ p 海に浮かぶ島々を見下ろし、何事かを考える風情のトノサマバッタ。草むらに仁王立ちになって、頭から敵にかぶりつくカマキリ。樹液を求めて樹上で闘うカブトムシたち。作品を見る側も、自分が虫になって周囲に立ち向かう気分になる。
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7 ~0 k, s3 k' F: K5 o 特殊な撮影を可能にしたのが、40年にわたって開発を続けてきた「虫の目カメラ」だ。医療用のカメラに改造を加え、先端に直径3ミリのレンズをはめ込んだ。被写体となるカマキリやバッタの目より小さい。「逃げることしか考えていない生き物」に向け、3センチ以下の距離までゆっくりレンズを近づけていく。逃げるか逃げないか、長年のつきあいで、虫の精神状態がわかるようになってきたそうだ。
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3 e# E/ k% p" X& W# w! ~ 自宅兼スタジオは、長崎県平戸市にある。東京から飛行機とバス、鉄道を乗り継いで6時間。むせかえる緑の中、虫たちのざわめきが至る所から聞こえる。, S o1 E5 m$ P. @) u, a: z! Y1 Q
% O% l, r, g3 O; C# O 今の都会の生活では、虫に巡り合うことは難しい。「虫はよく死んでしまいます。里山に連れて行って、お子さんに虫を見せてやってください。いのちの大切さを知るには、一番だと思います」。栗林さんは、そう話した。 |
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