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发表于 2007-1-22 17:42:37
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2007年01月21日(日曜日)付
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9 p1 R! h$ T4 j0 w& s( s 東京の岩波ホールで上映中の「赤い鯨と白い蛇」は地味ながら味わい深い。太平洋戦争中に若い士官と女生徒が交わした約束から、物語は紡ぎ出される。
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4 F# x9 }. g5 h. e 若い士官は空襲で家族や縁者をすべて亡くした。天涯孤独となり、淡い思いを寄せ合う女生徒に「自分がこの世に生きたことを覚えていてほしい」と頼んで落命する。女生徒は約束を守って戦後を生きてきたが、老いの身に認知症が兆す。そして、「私が忘れたら、あの人は二度死ぬことになる」と涙をにじませる。
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せんぼんよしこ監督(78)は中国の大連で生まれ、香川京子さんの演じる「老いた女生徒」と同じ時代を生きてきた。脚本を読んでいて、「二度死ぬ……」のせりふに引きつけられた。「忘れないで、という願いにつなげた作品を撮ろう」と思った。
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8 J2 R! Q! B( B- C アフリカのある部族には、死者を二通りに分ける風習があるという。人が死んでも、その生前を知る人が生きているうちは、死んだことにはならない。生者が心の中に呼び起こすことができるからだ。記憶する人も死に絶えてしまったとき、死者は真に死者になるのだという。$ v# R6 N9 C+ l& S( ]5 f- W
; k: s" G6 T7 |2 [; H8 x4 `1 I 戦後も62年、風習になぞらえれば、戦争犠牲者は続々と「真の死者」になりつつある。映画は、やがては思い出す人もいなくなる死者たちへの鎮魂でもあろう。老境の忘却の悲しみは、いつしか「忘れません」という控えめなメッセージとなって観(み)る者に届く。- |% Y* H( M! |( n9 e1 L1 t2 H% V
+ P1 e( f2 ^0 \7 P, L 戦前生まれの多くにとって、戦後は簡単に「去る者は日に以(もっ)て疎し」とはならなかった。戦後世代はそのことを忘れず、肝に銘じたい。 |
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