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发表于 2007-3-31 09:11:06
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【天声人語】2007年03月31日(土曜日)付
, P7 }! N; `: P. @/ n4 y- A0 W毎年ながら、こんなに白に近いものだったかと思いながら見上げる。しかし白そのものではもちろんなく、花は、ほんのりと薄紅に染まって風にゆれている。! Z( [2 K; O# V% @% e: g
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東京あたりではソメイヨシノが満開になった。新1年生を待つ無人の小学校の校庭で、あるいは思いがけない通りの角で、春本番を告げている。〈さまざまのこと思ひ出す桜かな〉。いつもながら、分かりやすすぎて憎いような、芭蕉の一句が浮かぶ。せかされるように、花びらを散らし始めた桜もある。 S: W. c$ S$ o
5 q6 g' P+ k6 f3 M# R 3月の末日、明日からは新しい職場や学校に移る人も多いだろう。列島の至るところに、これまでの住まいを離れる多くの人と、それを見守る更に多くの人たちがいる。0 @- t% R3 J$ P; y4 ?7 ^9 o
2 J7 D1 ?! {8 B- X 今年、「団塊」の世代の先頭の一団が還暦を迎えた。2007年問題などといわれて久しい。確かに、人口ピラミッドに特別大きな出っ張りを描きながら年を重ねてきた面々がまとまって去るのは、ことによれば大事(おおごと)かもしれない。0 y/ h0 ^+ G9 X& p& \% [; B
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しかし考えてみれば、団塊などと一塊にしてみたところで、中身は一人一人別々だ。継承に悩む職場がある一方、重しが消えて風通しがよくなるところもあるのではないか。この団塊に限らず、人は人を、その属する集団や出身などの塊で見がちだが、個別のばらつきの方がはるかに大きい。それを、改めて知る春なのかもしれない。
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唐の詩人が詠んでいる。〈年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず〉。私事で恐縮ながら筆者も今年が還暦。ご叱正(しっせい)、ご愛読に深謝しつつ、切りのいいこの年度末で、次と代わります。 # _5 I, G+ l( n) r; ` R
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明日から「天声人語」の筆者が交代します。04年4月から担当してきた高橋郁男論説委員に代わり、福島申二、冨永格(ただし)両論説委員が執筆します。 / W: B: P- S* _, D1 ]% ~
/ D; E0 B- Z$ I 福島記者は主に社会部で多様なテーマの取材にあたり、編集委員も務めました。02年から3年間はニューヨーク特派員としてイラク戦争前後の国連や米大統領選を報道しました。50歳。
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冨永記者は経済部と外報部の取材経験が長く、2度のブリュッセル勤務で欧州統合の最前線を伝えました。欧州には通算10年滞在し、04年から今年1月まではパリ支局長でした。50歳。 |
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