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发表于 2007-3-26 14:29:03
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【天声人語】2007年03月26日(月曜日)付 ( b& k' s* f* A& H/ B
能登半島の北部の海岸沿いには、斜面に小さな田が連なった千枚田がある。かつてここを訪れた作家の佐藤春夫は、山にはい上がろうとする緑の波濤(はとう)のようだと述べ、こう詠んだ。〈千枚の青田渚になだれ入る〉(『佐藤春夫全集』臨川書店)。
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青田がなだれ入る渚(なぎさ)から南西の沿岸付近を震源とする大きな地震が、きのう起きた。千枚田のある石川県輪島市や七尾市などでは震度が6強に達し、死者や多くの負傷者が出る惨事となった。
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津波はさほどではなかったようだ。しかし現地からの写真では、家が崩れたり、国道が地割れで裂かれたりしていて、揺れの激しさがうかがえる。
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% k/ d* `; B. g 「能登はやさしや土までも」という表現がある。この地方のおだやかな人情と文化、豊かな自然は、日本の原風景にもたとえられる。99年には春夫が詠んだ千枚田で、駐日外交官と家族らが田植えや稲刈りに挑戦した。
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& M1 v7 g& o" H, O. y, A' F だが、地上の営みがどれほど豊かであろうと、どんなに心優しき人々が暮らしていようと、そういうことにはお構いなしにある日突然、大地は揺れる。これが、地震という自然災害の怖さと残酷さだろう。今回はたまたま、日曜日の午前中という経済活動がゆったりした時間帯だったが、地震は時を選ばない。9 |4 o1 W; K2 H& `; o4 X
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04年の新潟中越地震で母子3人が乗った車が土砂に埋まり、男の子が救出された現場の県道が開通した。地震で閉ざされていた道がようやく通じる一方、新たな被災地で道が断たれる。地震国の厳しさを象徴しているが、空輸を含む救援の道だけは、断裂も閉鎖もさせないようにしたい。 |
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