2007年06月05日(火曜日)付
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米兵だった息子をイラクで亡くしたシンディ・シーハンさん(49)といえば、「反戦の母」として日本でも知られている。反イラク戦争の象徴的な存在だった彼女が、運動から身を引く。そんなニュースが、先日米国から伝わった。
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決別する思いがネットで公開されている。「(野党である)民主党の“道具”と中傷された」「イラクでの死者より、誰が次のアメリカン・アイドルになるかの方が大事な国」……。政治と国民への失望の言葉が連なっていた。
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「なぜ息子は死ななくてはならなかったのか」。素朴な問いが、彼女を駆り立てた。2年前、ブッシュ大統領の牧場前に座り込むと、賛同の渦が巻き起こった。反戦派から英雄視され、運動の「顔」として奔走してきた。
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一方で、大統領支持者からは「テロリストに味方する行為」などと非国民呼ばわりされた。もとは平凡な主婦である。身に降りかかる称賛と誹謗(ひぼう)、どちらも大きなストレスだったに違いない。
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x6 F5 t9 O& M; B, y6 P 〈身に沁(し)みて思ふ夜のあり戦場に曝(さら)すべく子を育(はぐく)み居らねば〉。戦後ほどなく、愛知県のある母親が詠んだ歌だ。時代も状況も違うけれど、この母親もシーハンさんも、戦争というものを通して、「命を生み出す自分」を強く意識した人だろう。: B, K' t* N6 b; p$ t* I4 e. c' [
; Y3 y/ Z" g9 b ?* r 増派を決めた米政府はなお息子たちを戦火にさらし、イラクでも母親の悲嘆はふくらみ続けている。シーハンさんは、戦争に終止符を打てるかどうかは「皆さん次第」だと、米国民に最後のメッセージを残した。書き終えて、しばらく泣いていたそうだ。 |