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[天声人语] 天声人语20060429

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发表于 2006-4-29 14:28:20 | 显示全部楼层 |阅读模式
午前5時すぎ。夜は明けたが、まだ日の光が届かない森の木々は、薄い灰色のとばりの中で眠っている。森閑とした中で、せせらぎの音が時を刻んでいるようにも聞こえる。 清晨5点多。天刚蒙蒙亮,阳光尚未照射到森林,浅灰色天幕下,树木还在沉睡。万籁寂静,潺潺流水声中似乎可以听到时间的脚步。  昨日、長野県佐久市の森を歩いた。市の東部に広がる平尾山の周辺は、「心身を癒やす効果が科学的に確認できた」と林野庁が今月発表した全国10カ所のひとつだ。癒やし効果には、森林浴で血圧や脈拍数が下がることなどがあるという。「みどりの日」を前に、その森の中に身を置いてみようと思った。 昨天,我去长野県佐久市的森林走了走。林野厅于本月公布了全国10处“经科学验证可疗养身心”的地方,绵延于佐久市东部的平尾山一带就是其中一处。据说其疗养效果包括通过森林浴可降低血压和心跳次数等等。我想在“绿之日” 去森林中前亲身体验一下。  明け方には無彩色だった森の色が変わったのは、山かげから日の光が差し込んだ時だった。それまでじっと息をひそめていたような木々の若芽が、一斉に輝き始めた。その無数の緑の粒々は、森の生気を表しているようだった。 微明时分的森林没有色彩,当阳光从山崖照射进来时,一切都发生了变化。嫩綠的樹芽好像敛息屏气太久了,此时一起迸射出耀眼的光芒,无数绿色似颗颗宝石将整个森林装点得生机勃勃。  当然ながら坂道が多く、上りが続くと、脈拍はいっときは増えた。しかし、しばし立ち止まれば、さわやかな風にほっとする。足元は、落ち葉でふかふかだ。人とほとんどすれ違わない「異境」を味わう。 当然,坡道很多,不停地向上走的时候,心跳会暂时加快。不过,只要停下脚步休息片刻,春风轻拂,便会感到很舒坦。落叶踩在脚下,松松软软的。几乎不会有人和您擦肩而过,有一种深处“异乡”的感觉。    そのうちに、木々や鳥や虫などを育む森という一つの世界を成り立たせているなにものかを畏(おそ)れる思いがわいてきた。それが、数字で計れる効果とはまた別の、森の力だろうと思った。 不知不觉,一股敬畏的感觉慢慢从心底升起,那是对滋润了树木、小鸟、百虫,孕育了森林世界的神秘之物的敬畏。我想或许那就是有别于数字测算效果的、森林的力量吧。    梅の花が残り、桜がほぼ満開の佐久を昼すぎにたって、東京に戻った。街路樹の緑は、目覚めの遅い森の木々よりずっと濃くなっている。葉も、日に日に大きくなる。ケヤキ、イチョウ、ヤナギ……。ビルと車と人波に囲まれながら、それぞれの命を燃やす。そんな街の緑の生もまた、切なく貴い。 午后我离开了佐久,那个梅花尚存、樱花满树的地方,回到了东京。比之较晚复苏的森林大树,林荫道上的树木更浓绿。树叶也会一天天长大。榉树、银杏、杨柳……。它们被大楼、人和车包围,却依然各自绽放自己的美丽,燃烧自己的生命。这种街道上的绿色生命,同样珍贵,让人怜惜。 
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发表于 2006-4-29 15:06:05 | 显示全部楼层
060429天声人語  午前5時すぎ。夜は明けたが、まだ日の光が届かない森の木々は、薄い灰色のとばりの中で眠っている。森閑とした中で、せせらぎの音が時を刻んでいるようにも聞こえる。   凌晨五时已过。长夜初晓,可尚未被朝阳照到的林中树木,却仍沉睡在淡灰色的帷帐之中。万籁具寂,潺潺的流水声,似在细数时间的流逝。  昨日、長野県佐久市(ながのけんさくし)の森を歩いた。市の東部に広がる平尾山(ひらおやま)の周辺は、「心身を癒やす効果が科学的に確認できた」と林野庁が今月発表した全国10カ所のひとつだ。癒やし効果には、森林浴で血圧や脈拍数が下がることなどがあるという。「みどりの日」を前に、その森の中に身を置いてみようと思った。   昨天,笔者漫步在长野县佐久市的森林之中。城市东部宽广的平尾山四周,是今年林野厅公布的“已经科学证明对身心的治疗有效果”的10个地方之一。所谓治疗效果,是指通过这种森林浴的方式,能降低血压、减少脉搏。所以我想到在“绿之日(注:4月29日)”之前,置身于此林中感受一下。  明け方には無彩色(むさいしき)だった森の色が変わったのは、山かげから日の光が差し込んだ時だった。それまでじっと息をひそめていたような木々の若芽が、一斉に輝き始めた。その無数の緑の粒々は、森の生気(せいき)を表しているようだった。   黎明时分,阳关从山崖上射入,使无彩的森林色泽产生了变幻。此前一直屏住了呼吸似的各树的新叶,刹时都变得容光焕发。这无数的绿色颗粒,似乎正在显示森林的勃勃生机。  当然ながら坂道が多く、上りが続くと、脈拍(みゃくはく)はいっときは増えた。しかし、しばし立ち止まれば、さわやかな風にほっとする。足元は、落ち葉でふかふかだ。人とほとんどすれ違わない「異境」を味わう。 山中自然坡道多,不停地走上坡路,一时脉搏就会增加。可只要一站定身躯,清爽的晨风就马上让人感到心旷神怡。脚边,落叶蓬松。我尽情地领略着这人迹罕至的“别国他乡”。  そのうちに、木々や鳥や虫などを育(はぐく)む森という一つの世界を成り立たせているなにものかを畏(おそ)れる思いがわいてきた。それが、数字で計れる効果とはまた別の、森の力だろうと思った。 此时此刻,我心中涌起了一种对构成孕育着树木鸟虫的森林世界的某种东西的敬畏之感。我想这并非可用数字计量的疗效,而是森林之力吧。  梅の花が残り、桜がほぼ満開の佐久を昼すぎにたって、東京に戻った。街路樹の緑は、目覚めの遅い森の木々よりずっと濃くなっている。葉も、日に日に大きくなる。ケヤキ、イチョウ、ヤナギ……。ビルと車と人波に囲まれながら、それぞれの命を燃やす。そんな街の緑の生もまた、切なく貴(たっと)い。 午后,我离开了梅花尚未落尽,樱花即将开足的佐久市,返回了东京。东京街头的绿色要比迟醒的森林里树木浓郁多了。树叶也是日见长大。榉树、银杏、柳树……。它们各自在高楼、车辆和人群的包围中,燃烧着生命。街头之绿的生存,也别有一份难能可贵。
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