|
【天声人語】2006年09月26日(火曜日)付
今日、小泉首相が退任する。この政権の功罪は、これから歴史的な評価を受けてゆく。多くの国民の耳目を政治に集めたこと、印象的な一言や「迷言」の数々、アジア外交を滞らせたことなど、忘れがたいことが、それこそいろいろあった。
小泉首相将于今天退任。其政权的功过自会留给历史评说。他将更多国民的眼神吸引到政治上、他令人难忘的「一言」和很多「迷言」、他致使亚洲外交拖滞等等。很多事情让人不能忘却。
在任は約5年半に及んだが、この重圧の中でも体調を大きく崩すようなことはなかったようだ。心身が並外れて丈夫なのか、あるいは気に病まない独自の術を備えていたのだろうか。
小泉在任5年半、在这样重压之中竟还能保持身体没有大的毛病、究竟是他身心异常坚强呢、还是拥有保持心平气和的独家方法呢?
大相撲の千秋楽の日、総理大臣杯を朝青龍に授与した安倍・自民党新総裁が述べた。「官房副長官では何回か渡していますが、特別な重さがありましたね」。40キロのトロフィーを、うめきながら持ち上げたという。迫り来る地位の重みを感じたのかも知れない。
安倍・自民党新総裁在「大相撲千秋楽之日」将总理大臣杯颁给朝青龍后说到:「担任官房副长官时也曾颁过几次、但这次却感到了不一样的沉重」。据说40公斤重的奖杯他是呻吟着举起来的。或许是感觉到了迫近的地位的沉重吧。
脳神経外科医・三輪和雄著『病める政治家たち』(文芸春秋)に、こんなくだりがあった。「成人病(がん・心臓病・脳卒中)のサンプルを眺めているような気がする。強烈な欲望、攻撃性、多忙、上昇志向などが、いかに人間の身体を蝕(むしば)んでいくか、の典型をみることができる」
脳神経外科医・三輪和雄著『病める政治家たち』(文芸春秋)中有这样一段。「看着这些政治家、就像是在看成人病(癌症・心脏病・中风)病例。从中能看到强烈的欲望、攻击性、繁忙、上昇志向等侵蚀身体的典型。」
民主党の代表に再選された小沢一郎氏が、昨日入院した。近著に「剛腕維新」「小沢主義」と名付けて力強さを強調するが、91年には狭心症で入院したことがある。今回、民主党は、体調不良を訴えたための「検査入院」と発表した。
再度当选民主党代表的小沢一郎氏昨天进了医院。虽然他的近作以「剛腕維新」「小沢主義」为名、意在强调自己的强势。但91年他曾因心绞痛住院却是不诤的事实。这次住院、民主党称为「检查住院」、以掩其身体抱恙之实。
いよいよ安倍・新首相との対決という時に、大丈夫なのだろうか。まずは健康が最優先だが、復帰した日には、「闘う政治家」を自認する新首相との戦いぶりを、じっくりと見たい。
在即将于安倍・新首相交锋之时、这次住院不由得让人为他担心。健康自然最重要、但复归之日我们依然希望仔细欣赏他与自称「战斗的政治家」的新首相的对决。 |
|