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【天声人語】2006年10月23日(月曜日)付
「超重症児」という言葉をご存じだろうか。重い知的障害と身体障害のうえに、絶えず医療が必要な人たちだ。超重症児を積極的に受け入れる、と宣言した東京都立東部療育センターが開所して、まもなく1年になる。
你知道「超重症儿」这个词吗?「超重症儿」是指那些有智力障碍和身体障碍、并且需要不断治疗的人。东京都立东部疗育中心曾宣布将积极接受超重症儿。这所中心开院很快要到1年了。
病室のベッドに横たわる内藤悟志君は16歳だ。生まれつき頸椎(けいつい)に障害があり、首から下が動かない。言葉も不自由だ。自分で呼吸ができず、人工呼吸器をつけている。たんもしょっちゅう吸引しなければならない。
躺在该院病床上的其中一个患者是16岁的内藤悟志。他生来就由于颈椎的障碍、颈部以下不能动弹。话也说不好。自己不能呼吸、必须借助人工呼吸器。并且必须经常进行吸痰。
母親の幸子さんは「いきなり呼吸が止まったことがこれまで何度もありました。いつも油断できないのです」と語る。看護師が見回るとともに、フロアの中央にある看護師詰め所でも、呼吸や心臓の動きを注意深く見守る。
他的母亲幸子说:「曾有几次他突然停止呼吸。所以一刻也不能怠慢」。不仅有护理人员巡视、该层中央的护理人员室也对患者的呼吸和心脏活动进行严格监视。
この施設は都がつくり、「全国重症心身障害児(者)を守る会」が運営する。約90人の入所者のうち、半数以上が悟志君のような超重症児だ。医療の進歩で、乳幼児で亡くなることが減り、重い障害があっても生きていけるようになった。超重症児は施設への入所と在宅を合わせ、全国で数千人いるといわれる。
该福利设施是由都政府建立、由「全国重症心身障害児(者)保护协会」负责运营的。在这里的90多名患者中有一半以上是像悟志君一样的超重症儿。由于医疗的进步、现今乳幼儿死亡的情况大大减少。即使有很严重的障碍也能得以存活。现在、包括在社会福利设施和在家里的所有超重症儿、据说全国有超过数千人。
有馬正高院長は「命を守るだけでなく、生きていて良かったと思えるようにしてあげたい」と話す。言葉をかけながらリハビリをする。訪問学級の先生もやって来る。
有馬正高院長说:「我们不光是要守住他们的生命、更希望让他们感觉到活着很开心」。???
悟志君は体は動かないが、確実に知的な成長をしている。言葉が少しずつ増え、病室から出たい時には、「出して」と言うようになった。フロアに出してもらい、他の入所者と一緒に遊ぶ。そんな時の笑顔をいつまでも見続けたい。それが家族の願いだ。
悟志君身体虽然不能动、但他的智力确实是在成长着。他的言语也在一点点增加。想从病房出去的时候她已经会说:「出して」(让我出去)。之后到外面跟其他的患者一起玩儿。「真想一直看着他那时的笑容」。这是他的家人的愿望。 |
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