段取り、根回し、すり合わせ、落とし所に駆け引きも。会議や集会を滑らかに進める名目で、古来世間で用いられてきた「手口」の数々だ。裏に回っての下準備には暗さがつきまとうが、やり方次第で会議の運びが変わることはある。
安排、事前准备、磨合、巧用策略等等。这些均是为使会议、集会顺利进行的手段,以及对预见的调整……这些为使会议和集会顺利进行的各种方法,自古有之,也常为人们所运用。虽然这些背后的私下操作多与黑暗有关,但因做法不同也有改变会议进程的情况。
政府が主催する教育改革タウンミーティングで「やらせ質問」があった問題で、文部科学省が質問案づくりに積極的にかかわっていたことが分かった。教育基本法を所管する文科省が、その改正などについて自らの意向に沿う内容の発言が会場から出るように仕組んでいたという。
就政府主办的教育改革城市会议上中所存在的“指派性提问”一事,已明晰文部科学省曾积极参与指派性提问一事。据说,主管教育基本法工作的文科省策划了此事,以便使改正方案能如己所愿。
これは古来の「手口」から大きく外れている。やらせによる発言が開催地での意見や質問とされたのでは、「世論の偽造」と言われかねまい。会議の運びや省益にとらわれることなく、慎重にことを運ぶべきだった。タウンミーティングを始めたのは小泉前首相で、安倍首相は官房長官としてその責任者だったことがある。
此做法与自古有之的“方法”大为不同。如果所作的安排发言能作为举办地的意见或提问,那么就难免被看作是“舆论造假”。此事本应不受会议运营及部门利益的驱使,而该慎重行事。城市会议是小泉前首相首创的,时任官房长官的安倍首相也曾任负责人。
もう一つ、政府として慎重に運ぶべきだったと思われるのが、総務相によるNHKの短波ラジオ国際放送への放送命令だ。放送法で、命令を出す権限は認められている。重点的に扱うよう命じた「北朝鮮による日本人拉致」は、確かに重要な問題だ。しかし、将来どんな名目が出てくるかは分からない。
另外一事,人们认为作为政府自当谨慎行之的,但总务部长却对NHK国际短波调频下达命令。广播法中,认可政府下达命令的权限。总务部要求重点播报的“北朝鲜绑架日本人”事件,的确是个重要问题。但是,将来政府还会弄出什么名目,实在不得而知。
何より、メディアに対し、政府が命令して放送をやらせるという構図が前時代的だ。戦後も60年以上たったが、この国の言論の自由の危うい一面を考えさせられる。
不管怎样,政府操纵媒体的这种做法已成过去。二战已结束60余载,然而这个国家言论自由的危险一面却不能不引人深思。
やらせにせよ、やらせるにせよ、権力が世論やメディアを操っていいはずがない。
强制性也好,指派性也罢,总之权力是不该操纵舆论和媒体的。
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