繁華街に買い物に出た時のことらしい。サザエさんの背中で、タラちゃんが大きくのけぞっている。傍らの店に立つペコちゃん人形の頭を揺らしたいと、駄々をこねている。
事情似乎发生在繁华街道购物之时。蝾螺太太背上的小库拉身体拼命地向后仰着。他死缠着想要摇旁边店里立着的PEKO娃娃的头部。
仕方無く、サザエさんは自分がペコちゃんのようになって、背中のタラちゃんに押されるがままに頭を揺らしている。本紙に1958年に掲載された「サザエさん」の一コマだ。
无可奈何,蝾螺抬他只好扮作PEKO娃娃,任背上的小库拉摇晃自己的头部。这是本报1958年刊载的《蝾螺太太》中的一幅。
洋菓子の不二家のシンボルとなったペコちゃんが「誕生」したのは、このマンガが載る8年前の50年だった。『不二家・五十年の歩み』によると、図柄は外国の雑誌の挿絵からヒントを得、人形の第一号は日劇の大道具係に頼んで作ってもらった。名前は、牛の愛称の「ベコ」をもじったという。
作为西洋点心不二家象征的PEKO娃娃,诞生于(报纸)连载这部漫画8年前的1950年。据《不二家・五十年的历程》一书介绍,其形象灵感来源于国外杂志的插图,第一个娃娃是请日剧大道具家设计的,而名字则来源于牛的昵称。
きのう、東京の銀座店では、ペコちゃん人形の脇に社長の「おわび」を記した紙が張り出された。消費期限切れの牛乳でシュークリームを作っていたことが発覚した。当面、全国の約890の直営店やフランチャイズ店で、洋菓子の販売をやめるという。
昨日,在东京银座店内,PEKO娃娃的旁边贴着一张社长的道歉信。不二家被曝出使用过期牛奶制作奶油馅点心。据说,全国约890家直营店及地区特许专卖店已停售该店点心。
不二家は100年近く前に横浜で創業し、居留する外国人を相手に洋菓子などを売っていた。やがて東京に進出し、大手の菓子メーカーになってゆく。ペコちゃんは戦後間もなくから、その軌跡を見続けてきた。
不二家大约于100年前创办于横滨,他将西洋点心销售给居住在当地的外国人。不久,不二家进军东京,成为大型点心厂商。PEKO在战后不久问世,一直按此轨迹发展至今。
「はじめからソロバンづくでは、製品はつくらない。ただ、よい製品さえつくれば、ソロバンの方は自然と合ってくれるものだ」。創業者の信念だという。よいお菓子は、うまいだけじゃなくて、安心して食べられなくては……。ペコちゃんも、そう思っているはずだ。
“如果一开始,便计算得失,那样是无法生产产品的。只要能生产出好的产品,就一定可以收益。”据说这是创业者的信念。好的点心,并非只是味美, 如果无法安心食用的话,那么……。PEKO娃娃,应该也是这样认为的。 |