http://www.youtube.com/watch?v=IFKyQxksGIo
ZARDの代表曲のひとつで、ZARDの知名度と人気を一気に上げて自身最大のヒット曲となった。
元々はアルバム収録用の1曲として製作された曲だったが、スタッフ内の評価が高かったため急遽リリースされた。
坂井泉水は、「当時、何作かずっと恋愛の詞ばかり書いていたので、今度は違うタイプの詞も書きたいなと思っていた矢先でしたので、このテンポ感のある曲を聞いたときに"応援歌っぽいな"ってすぐにイメージが湧いてきて一気に書き上げました。いつものシングルに比べてすごく自分でも楽しみながら書けた一曲です。」[1]と話している。当時のスタッフも、「(発売された)時期的にも団塊ジュニア世代の受験生に向けてというコンセプトでした」[2]と話している。
また、この曲がリリースされた1993年はまさにバブルが崩壊し、日本経済がいわゆる「失われた10年」に突入した時期でもあった。そんな中、この曲の力強い歌詞は前代未聞の不況に苦しむ労働者の心を打ち、また元気を与えてくれる曲として支持された。
ジャケットも人気が高く、カメラ目線のシングルのジャケット写真はこの曲のみである。当時、同じ芸能事務所に所属していた松雪泰子主演のフジテレビ系ドラマ「白鳥麗子でございます!」の主題歌に起用された。ドラマ自体の人気も高く、この曲のタイアップもかなり評判が高かった。
オリコン初登場時はとんねるずの「がじゃいも」が25.5万枚と1位には届かなかったが、2位という当時のZARDにとって最高の初動を記録した(初動19.3万枚)。その後も当時は著名アーティストの新曲ラッシュ、またビーイングブームだったためなかなか首位が取れず(下記参照)、初登場から2位→3位→2位と来て、4週目にしてようやくオリコン1位を獲得。その後も10週間もの間TOP10を維持し続け、発売から8週間でミリオン達成。1993年のオリコン年間シングルチャートで6位を獲得する(同年間チャートに揺れる想いが9位にランクイン)。
またこの曲の影響で、1stアルバム「Good-bye My Loneliness」、2ndアルバム「もう探さない」がチャート圏外から50位台に浮上してくるという事態が起こった。また3rdアルバム「HOLD ME」もこの曲の影響でTOP10に戻ってくるということも起こった。
その後も応援歌の代表曲になり、1994年、第66回選抜高等学校野球大会入場行進曲に選定されている。その後もスポーツの試合中にこの曲が演奏されたり、1997年には高校の音楽の教科書に掲載されるなど、前向きな歌詞から教育関係の支持もあった。
最近ではベストアルバム「Golden Best ~15th Anniversary~」に収録されたことから再び人気が上がっている。
現在では、日本テレビ系で毎年放送されている『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』内の24時間マラソンでは、出場者のゴール直前に出演者が大合唱することが定番になっている。また、2005年、NHKが実施した「スキウタ~紅白みんなでアンケート~」で紅組15位にランクイン。このように国民的応援歌としても多くの人に親しまれている。
この曲で1993年2月5日に自身5度目の「ミュージックステーション」に出演。この時の坂井はテレビ初登場時と変らず緊張していた。これがZARDの最後の音楽番組出演となった。それと同時にギターの町田文人、ドラムの道倉康介、キーボードの池澤公隆も事実上の脱退となった。
この曲の影響もあってか、4thオリジナルアルバム「揺れる想い」が年間チャート1位を獲得。年間アーティスト・トータルセールスも1位を獲得。またこの作品から29thシングル「世界はきっと未来の中」までの24作は連続TOP3記録を出す。
発売から14年経った現在も絶大な人気と知名度を誇り、オリコンの「アルバイトで落ち込んだときに、励ましてくれる曲」なるランキングではMr.Childrenの「終わりなき旅」やウルフルズの「ガッツだぜ」を抑え堂々の1位を獲得している。
坂井の訃報報道では、もっとも多くの番組で彼女の『代表曲』として挙げられた楽曲である。 |