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天声人语(6月24日)-豚肉入りの「牛ミンチ」

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发表于 2007-6-24 22:26:16 | 显示全部楼层 |阅读模式
肥満の大敵だが、揚げ物はうまいから困る。熱した油をくぐらせるだけで、食材は滋味を増す。タマネギに優しい甘さが満ちる様子などは神秘的だ。自作となると意外に難しいのがコロッケで、具の水気、パン粉のつき、油温のどれを間違えても衣が破れる。

コロッケ[1][2] 〉炸肉饼
〔フ croquette〕 よくほぐした牛豚肉やカニなどの肉をホワイト ソースであえ、小判形に丸めてパン粉をまぶして揚げた食品。〔本来は高級品。大正末年以降わが国で広まった、簡便なおかずとしての中身は、ゆでてつぶしたジャガイモに牛豚のひき肉を少量まぜたもの〕


虽是肥胖大敌,但油炸食品却因其味美而令人难以割舍。只需过过滚油,食物便会增味。油炸后的洋葱饱含甘甜美味,如此等等略显神秘。而自己亲手烹饪,最难的当属炸肉饼,配料的水分、粘调的面粉、以及油温,稍有差错,肉饼表皮都会破裂。

 北海道の食肉業者が豚肉入りの「牛ミンチ」を出荷し、全国の生協で冷凍の「牛肉コロッケ」として売られていた。牛肉の赤みを出すため、内臓や血液も混ぜたという。産地や鮮度の偽りなど、疑惑が次と解凍されている。

ミンチ【mince細かく刻んだ肉。挽肉ひきにく。メンチ。

北海道肉类加工厂将掺有猪肉的“牛肉馅”上市,并通过全国消费合作社制成“牛肉饼”销售。据悉为使其呈现牛肉的鲜红颜色,还使用了内脏及血液。而产地及新鲜度等造假问题,是接连不断曝光。

 「混ぜれば分からない」(社長)の読み通り、偽ミンチ入りのコロッケはなかなかの人気だったという。たいていのものをうまくする揚げ衣の中の、ジャガイモに紛れた肉片だ。ソースもついたホクホクを口にして、なお「豚じゃないか」と見破れる舌は多くない。


“混杂一起,人们亦难辨是非”。正如该社社长所言,掺假肉馅做出的牛肉饼还颇受欢迎。使普通食物变得美味的牛肉饼外皮之内,混杂着土豆与肉片。热乎乎的牛肉饼沾着调料放入口中,此时恐怕已少有人能够分辨“这不正是猪肉么”?

 店頭から撤収された冷凍食品の袋には「牛肉」の文字が「コロッケ」の何倍もの大きさで表示されていた。偽ミンチは、そんな日本人の牛肉信仰につけ込む悪知恵でもある。


从门市撤回的冷冻食品袋上,“牛肉”字样比“牛肉饼”要醒目数倍。假肉馅,正恶意利用了日本人对牛肉深深的偏爱。

 牛は豚より上という肉の序列は、簡単に揺るがない。豚肉などを混ぜることは「安くする工夫」(社長)だった。記者会見で言い逃れが尽きたら、身もふたもないことを言う。これでは、ささやかなぜいたくも興ざめだ。豚肉を禁忌とする宗教があることも忘れてはいけない。

みもふたもない【身も蓋も無い】露骨過ぎて、含蓄が全く無い。

牛肉优于猪肉这一肉类排序不会轻易动摇。掺杂猪肉是“为降低成本”(社长语)。记者招待会上,语尽词穷之后,(社长)便从实坦白了。如此一来,令(偏好牛肉日本人的)小小奢侈是大为扫兴。同时切莫忘记,还有一些禁食猪肉宗教的存在。

 この醜聞に救いがあるとすれば、豚肉を混ぜた人たちの告発が、「企業秘密」の厚いコロモを内から破ったことだ。人の良心や正義感を侮るなかれ。どちらも舌ほど甘くない。

なかれ【勿れ】[2][1]〔古〕…することが無いように。

若说该丑闻还有可救之处,那便是掺假人员的告发从中突破了“企业秘密”这层厚厚的外衣。莫要轻视了人们的良心及正义感。此二者均非口舌之言那般容易打发。
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