ストレスの多い職場では「のむ」「うつ」「かう」がはやると聞いたことがある。昔ながらの三拍子ではない。当節、「のむ」のは胃腸薬や胃カメラ、「うつ」は博打(ばくち)ではなく「うつ病」なのだそうだ。
笔者曾听说,在压力较为繁重的工作岗位上,“喝”、“打”、“买”这三个词较为流行。它们现在已并非当年的三要素了。据说如今,“ OMU ”一词意指肠胃药和胃镜,“ UTU ”并非所指赌博,而指“抑郁症”。
「かう」のは宝くじである。「当たったら辞めてやる」。晴ればれと辞表を差し出す我が姿を、誰でも一度ぐらいは夢見たことがあろう。だが、まずは当たらないから、幸か不幸か今日のレールは明日も続く。
“买”指的是买彩票。“如果中奖就辞职”。或许任何人多少都曾经梦想,兴高采烈地拿出辞呈的情形吧。但因为大体无法中奖,不管幸运与否,明天还将延续着今天的生活轨道。
うらやましい6億円の大当たりが、それも2本、スポーツ振興くじ(サッカーくじ)で出た。日本のくじ史上で、最高の額という。Jリーグ14試合の勝ち負けが、すべて的中した。確率は約480万分の1というから、針の穴を通り抜けたようなものだ。
令人艳羡的,体育振兴彩票(足彩)开出了6亿日元的大奖,而且是两只彩票。据说这是日本彩票史上,最高金额的大奖。J联赛14场比赛的胜负,全部押中。概率约为480万分之一,这就好比过针孔一般。
老婆心ながら、在米中の取材を思い出す。くじで当時米史上最高の3億ドル余(約370億円)を当てた男性がいた。満面の笑みが報じられた何カ月か後、風俗クラブで泥酔して約3000万円を盗まれ、再びニュースになった。
算是一番恳切吧,笔者想起了曾在美国采访的一事。有位男性曾中了当时美国历史上最高金额的 3 亿美元 ( 约 370 亿日元 ) 。他满面笑容的样子被报道后的数月,因在娱乐场所酩酊大醉而被偷走约 3000 万日元,再次成为了新闻。
生活が一変したらしい。「大金を持ち歩き、歓楽やギャンブルに入りびたり」と警察はあきれ顔。仏の詩人コクトーの皮肉、「金持ちになった貧乏人は、贅沢(ぜいたく)な貧しさをひけらかすだろう」(「恐るべき子供たち」)が頭をよぎったものだ。
他的生活似乎完全变了样。警察满脸错愕“随身携带巨款,沉浸于娱乐、赌博场所”。笔者脑子闪现出法国诗人考克托,曾在《可怕的孩子们》中的一段讥讽之词“发财了的穷人,或许喜欢显摆奢侈的贫穷吧”。
人の幸運を「禍福はあざなえる縄」と見るのは、運つたなき者のひがみか。濡れ手で粟を夢見て筆者も年に何度か買う。だが、これまでの当選金は最高で3000円である。身を持ち崩すような「幸運」に巡り合ったことは、幸か不幸かない。
将人的的幸运看作是“祸兮福所倚,福兮祸所伏”的,或是背运之人的妒嫉之情吧。幻想着不劳而获,笔者每年也会买上几次彩票。但迄今为止,最高只中过3000日元。那种邂逅足以令自己身败名裂的“幸运大奖”,不知幸 是 不幸 ?
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