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[一级综合区] どこかおかしい表現・表記30題

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发表于 2007-8-30 17:46:54 | 显示全部楼层 |阅读模式
         
太字の部分は なぜおかしいのでしょうか?答えは.....



[1]子供のころは手に負えない悪童だった彼も、今や押しも押されぬ建設会社の社長だそうだ。
[2]この人質救出は、多くの方の協力のもと、当局者が慎重かつ大胆に対処した揚げ句の果てに成し遂げられたものである。
[3]一人の酔っ払いがおぼつかぬ足どりで終電車に乗り込んできた。
[4]わたしもこの仕事には興味があるから手伝っているだけで、恩を着せるつもりなど全くありません。
[5]かわいい女性が同じ課に入ってきてからというもの、彼は怠け者の汚名を挽回(ばんかい)しようとして猛烈に働きだした。
[6]情けは人のためならずというから、ここは、彼があの場をどう切り抜けるか、手を貸さずに見守ることにしよう。
[7]「最後の最後まで粘り抜け」と、監督は選手たちに盛んに檄(げき)を飛ばした
[8]二月も中旬になり、小春日和(こはるびより)の過ごしやすい日が続いています。
[9]君が先方の要求にはすべからく反対という態度をとり続ける限り、このもめ事は決着をみまい。
[10]あの男は気の置けないところがあるから、用心して口を利いたほうがいいぞ。
[11]お父さん、娘のスイス旅行をかなえてやりましょうよ。かわいい子には旅をさせよっていうではありませんか。
[12]頑固で職人気質(かたぎ)の父は、時流に棹(さお)さし、昔ながらの古いやり方を変えようとはしなかった。
[13]会長の後任として私の名があがったそうですが、大変な役不足で、私にはとても務まりそうにありません。
[14]何事においても、寸暇を惜しまず努力する者が最後には大成する。
[15]皆様、お履物はごめいめいでお持ちして場内にお入りください。
[16]お礼だなんてとんでもございません。何のお気遣いもなさらないでください。
[17]今日で退社することになりました。先輩、この十年間、いろいろお世話さまでした
[18]当店ではお求めやすい品を各種取りそろえて、お客様の御来店をお待ちしております。
[19]先生、私の父が明日学校に来るのですが、お目にかかってくださいませんか。
[20]鈴木会長は明日の午後もこの催し物会場にお見えになられますか
[21]祖父田中一郎は、先月五日、急性心不全のため逝去いたしました
[22]そで振り合うも多少の縁と言いますが、旅行中はよろしくお願いします。
[23]「新装開店、特別大安売り」の垂れ幕を掲げたスーパーは、門前雀羅(もんぜんじゃくら)のにぎわいだった。
[24]先生、枯れ木も山のにぎわいと申しますから、年末のパーティーにはぜひ出席なさってください。
[25]夏目漱石(そうせき)と森鴎外(おうがい)は、明治・大正時代に活躍した作家中の双壁と言ってよい。
[26]「おれが店長なら売上高をすぐ倍にしてみせる」などと、酒の席でのこととは言え、あの男の快気炎には参ったよ。
[27]当初の計画が思いどおりに進まず、関係者は急いで前後策を講じた。
[28]「あのお宅は一姫二太郎と聞いているよ」「それでは、お子さんへのお土産を三人分用意する必要があるわね」。
[29]「この仕事では、この箇所の出来・不出来が最大のかぎですね」「新米のくせに聞いたふうなことを言うな」。
[30]わたしは発車のベルの音を耳にしながら長い階段を駆け上がり、間一発のところで間に合った

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 楼主| 发表于 2007-8-30 22:18:10 | 显示全部楼层

答えは~~~~~

(正)(許)(△)(誤)のしるしの基準

(正) 規範的、標準的、一般的な形   国語表記の本則

(許) 現代仮名遣い・送り仮名の付け方など、国語表記の許容

(△) やや一般的でない形  やや適切でない形 

(誤) 表記・用法上の間違い




[1]<答>(△)押しも押されぬ→ (正)

押(お)しも押されもせぬ        
  (△)  子供のころは手に負えない悪童(あくどう)だった彼も、今や   押しも押さ

れぬ  
建設会社の社長だそうだ。
  コメント:  「押しも押されもせぬ(=だれからも実力を認められ、確固たる地位を占めている

)」が一般的である。しかし、最近の国語辞典の中には、「押しも押されぬ」を併記するものもあり、この形も全くの誤り

とは言えないかもしれない。)
[2]<答>(誤) 揚げ句の果て→ (正)

結果
(誤) この度の人質救出は、多くの方々の協力のもと、当局者が慎重かつ大胆に対処した

揚げ句の果て に成し遂げられたものである。
コメント: 「揚げ句の果て」は悪い事態になるときに使う語である。例、「いろんな博打(ばく

ち)に手を出し、揚げ句の果てに店をつぶしてしまった」。この場合は、「対処した結果」などが適切である。なお、「客

はあれこれ難癖をつけた揚げ句、何も買わずに行ってしまった」など、「揚げ句」だけでも使われる。)
[3]<答>(誤)おぼつかぬ→ (正)

ぼつかない

(誤)酔っ払いが おぼつかぬ足どりで終電車に乗り込んできた。
コメント:「おぼつか(覚束)ない足どり」が正しい。「おぼつかない」は、「しっかりしたとこ

ろがなく、不安を感じさせるようすだ。確かでない。あやぶまれる」の意の形容詞。「おぼつく」という動詞はないから、

「おぼつかぬ」「(足どりも)おぼつかず。おぼつきません」などの言い方はない。)
  [4]<答>(誤)恩を着せる→   (正)

恩に着せる
  (誤)わたしもこの仕事には興味があるから手伝っているだけで、   恩を着せる

つもりなど毛頭(もうとう)ありません。
  コメント:この語は、「恩として背負わせる」がもとの意で、「恩に着せる」が標準的な言い方

である。しかし、「彼はすぐ恩を着せるから、頼みごとはしないようにしている」などの場合は、「恩を着せる」でもそれ

ほど不自然でない。冒頭例も全くの誤りとは言えないかもしれない。)
[5]<答>(誤) 汚名を挽回しよう→ (正)

汚名を返上しよう
(誤)きれいな女性が同じ課に入ってきてからというもの、彼は怠(なま)け者の 汚名

を挽回しよう
として、猛烈(もうれつ)に働きだした。
コメント: 「汚名を返上しようとして」や「汚名をすすごうとして」が正しい。「挽回」は「取

り返して、もとのよい状態にすること」であり、「名誉(勢力。失地)を挽回する」などと使われる語。なお、「挽」は常

用漢字でない。)
[6]<答>(誤) 情けは人のためならず→ (正)

苦労屈託身の薬、などであればおかしくない。
(誤)情けは人のためならず というから、ここはひとつ、彼があの場をどう切り抜けるか、手を貸さ

ずに見守ることにしましょう。
コメント: 「情けは人のためならず」は、「他人に親切にしておけば、その善行が巡りめぐって

、やがてはその人自身によい報いをもたらすものだ。だから、他人には努めて親切にすべきである」の意。例、「昔、ここ

の工場長が山で遭難した時、たまたま通りかかって助けてあげたのがあなたですって」「まあ、そうです。それが縁で、今

ではこうして工場の守衛として置いてもらっています」「情けは人のためならずとはよく言ったものですね」。冒頭例は、

「情けをかけると、相手のためにならない」の意で使っているが、そうした用法はこの語にない。「人のためならず」は、

「人のためにならず」ということではなく、「人のためにあらず」ということ。)
[7]<答>(△) 檄を飛ばした→ (正)

発破(はっぱ)をかけた
(△) 所長は、新人営業マンにうまくやる気を起こさせようとして、時にはいたわったりねぎらった

り、時には 檄を飛ばしたりした
コメント: 「檄」とは、「昔、中国で、人々を呼び集めるときなどに、木札(きふだ)に書いて

使者に持たせた文書」のことで、「敵視する相手の罪悪などをあげ、自分の信念・信義を述べて多くの人に強く呼びかけ、

決起を促す文書。檄文(げきぶん)。ふれぶみ」をいう。「檄を飛ばす」は、「(ある事に際して)檄文を方々に急いで出

す。また、それによって人々を呼び集める」ことを意味する。例、「源頼朝(みなもとのよりとも)は平家討伐の旗を揚げ

、関東の豪族たちに檄を飛ばした」、「中央の執行部は、各地の同志に一斉蜂起(いっせいほうき)の檄を飛ばした」。最

近、この語を、「叱咤(しった)激励する。発破(はっぱ)をかける」意で使う人が増えている。例、「試験場に入る受験

生に対して、塾の先生とおぼしき人が盛んに檄を飛ばしていた」。冒頭例も全くの誤りとは言えないであろう。なお、「檄

」は常用漢字でない。)
[8]<答>(誤) 小春日和の→ (正)

穏やかな

(誤) 二月も中旬になり、 小春日和の 過ごしやすい日が続いています。
コメント: 「小春日和」は、「冬の初めの、春を思わせるような暖かく穏やかな気候」をいう。

十一月ごろはそのような日が続くことが多いので、昔の陰暦十月には小春という異名もある。冒頭例は、春先の穏やかな気

候の意で使っているので不適切である。)
[9]<答>(誤) すべからく→ (正)

すべて

(誤) 君が先方の要求には すべからく 反対という態度をとり続ける限り、こ

のもめ事は決着をみまい。
コメント: 「すべからく(須<ら>く)」は、本来漢文の訓読に見られる語で、「(多く、「す

べからく…べし」の形で)なすべきこととして。当然。ぜひとも」の意を表す。現代においても、「男子たるもの、すべか

らく信義を重んじるべきだ」「学生はすべからく学問を本分(ほんぶん)としなければならない」などと使われる。近年、

これを冒頭例のように「すべて」の意で用いる人が増えているが、誤りである。)
[10]<答>(誤) 気の置けない→ (正)

気が許せない
(誤) あの男は 気の置けない ところがあるから、用心して口を利(き)いた

ほうがいいぞ。
コメント: 「気が(気の)置けない」は、「気遣いする必要がない。遠慮しなくてもよい。打ち

解けやすい」の意を表す。例、「会社でおもしろくない事があった日は、夜、気の置けない連中と居酒屋で一杯やりながら

憂さを晴らすことにしています」。冒頭例は、「油断できない」の意で使っているので誤りである。)
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 楼主| 发表于 2007-8-30 22:20:24 | 显示全部楼层
[11]<答>(誤) 「かわいい子には旅をさせよ」は、世間に出して苦労をさせよの

意。このような使い方は誤り。

(誤) お父さん、あたしこの夏、お友達とスイスへ行こうと相談しているの。行ってもいいわよね。

昔から、 かわいい子には旅をさせよ と言うものね。
コメント: 「かわい(可愛)い子には旅をさせよ」は、「子供が本当にかわいいと思ったら、甘

やかさずに世の中の苦しみやつらさをじかに体験させたほうが、将来その子のためになる」ということ。例、「このところ

、お宅の息子さんの姿が見えないようだが、どうなさいました」「同業の知人の店へ修行に出したんです」「かわいい子に

は旅をさせよというわけですな」。このことわざでいう「旅」は、「旅は憂(う)いもの辛(つら)いもの」の旅であり、

現代のレジャーとしての旅ではない。したがって、冒頭例のような使い方は誤りである。)
[12]<答>(誤) 棹さし→ (正)

らい

(誤) 頑固(がんこ)で職人気質(しょくにんかたぎ)の父は、時流に 棹さし

、昔ながらの古いやり方を変えようとはしなかった。
コメント: 「棹さす」は「棹で水底(みなそこ)を突き、舟を進める」意。比喩的(ひゆてき)

な用法では、「時代(時)の流れに棹さす」「時流(時勢)に棹さす」などの言い方で、「周囲の動きに合わせて、また、

機に乗じて、物事を調子よくはかどらせる」ことをいう。例、「商才にたけ機を見るに敏な彼は、時勢に棹さして自分の持

つ店舗の規模をいちだんと大きくした」。冒頭例のように「時代の動きに反してさからう」意はこの語にない。なお、「棹

」は常用漢字でない。「棹さす」の「さす」は、「刺す」とも「差す」とも書く。)
[13]<答>(誤)役不足→ (正)力不

足(力量不足)

(誤)会長の後任として私の名があがったそうですが、大変な 役不足で、私に

はとても務まりそうにありません。
コメント:「役不足」とは、「(1)与えられた役に対して不満を抱くこと。その役目に満足しな

いこと。(2)その人の実力に対して、役目が不相応に軽いこと。軽い役目のために、実力を十分に発揮することができな

いこと」の意である。「ある俳優が監督に役不足を訴えた」「彼を課長補佐のままにしておくのは役不足だ」。冒頭例の言

い方では、謙遜(けんそん)したことにならず、逆に不遜(ふそん)な感じを相手に与えかねない。「大変な力不足で」「

大変な力量不足で」などと言うべきところである。)
[14]<答>(誤)寸暇を惜しまず→ (正)

寸暇を惜しんで
(誤)何事においても、 寸暇を惜しまず努力する者が最後には大成する。
コメント:「寸暇を惜しんで」が正しい。これは「骨身(ほねみ)を惜しまず(=労力やめんどう

をいとわず、一生懸命に)」との紛れによる誤りか。もっとも、「寸暇を惜しまずして何をかなさん(=わずかな時間を大

切にしないでいて、何をすることができようか。<いや、何もできまい。>)」のような場合は、「寸暇を惜しまず」でよ

い。)
[15]<答>(誤)お持ちして→ (正)

お持ちになって

(誤)皆様、お履物(はきもの)はごめいめいで お持ちしてお上がりください


コメント:「お…になる」に「持ち」(動詞「持つ」の連用形)を入れた、「お持ちになってお上

がりください」が正しい尊敬表現である。「お…する」に「持ち」を入れた「お持ちする」は、「私がお持ちしましょう」

などと使われる謙譲表現である。「お…いたします」は更に敬意の強い謙譲表現。)
[16]<答>(△)とんでもございません→ (正)

とんでもないことでございます
(△)「どうもありがとうございました。このお礼は後ほど改めてさせていただきます」「お礼だな

んて とんでもございません。何のお気遣いもなさらないでください」。
コメント:相手の言うことを強く否定する語の「とんでもない」は、一語の形容詞であるから、そ

の丁寧な言い方は「とんでもないこと(話)でございます」「とんでもないこと(話)です」となるはずである。したがっ

て、「とんでもございません」は、本来の語法からずれた言い方である。(同様に、「味気(あじき)ない」「ぎごちない

」なども一語の形容詞であるから、「味気ございません」「ぎごちありません」とは言わない。) しかし、近年ではかな

り多くの人々がさほど違和感なく使っており、その度合いから見て、冒頭例も全くの誤りとは言えないであろう。)
[17]<答>(誤)お世話さまでした→ (正)

お世話になりました
(誤)今日(きょう)で退社することになりました。先輩、この十年間、いろいろ お世

話さまでした

コメント:「お(御)世話になりました」が適切。留守中に届いた小荷物を隣家の人が預かり、そ

れを持ってきてくれたときに、「どうもお世話さまでした」と言って受け取るような場合は、「お世話さまでした」でよい

。)
[18]<答>(△)お求めやすい→ (正)

お求めになりやすい
(△)当店では お求めやすい品を各種取りそろえて、お客様の御来店をお待ち

しております。
コメント:「お求めになりやすい」が標準的な言い方。「お求めやすい品」は、「お書きやすいペ

ン」「お読みやすい本」という言い方が明らかにおかしく感じられるように、一般的でない。しかし、現在しばしば耳にす

る言葉であり、全くの誤りとは言えないかもしれない。)
[19]<答>(誤)お目にかかって→ (正)

お会いになって
(誤)先生、私の父に お目にかかってくださいませんか。
コメント:敬うべき上の人の目を「お目」と言い、下の者がその「お目」に掛かる(つまり、上の

人の目に触れる。上の人に見ていただく)というのが「お目に掛かる」の原義。「会う」意の謙譲語である。例、「父がぜ

ひ一度先生にお目にかかりたいと申しておりました」。冒頭例の場合は、「お会いになってくださいませんか」が適切。な

お、「お目に掛ける」は、下の者が何かを上の人の「お目」に掛ける(つまり、上の人の目に触れるようにする。何かを上

の人に見ていただく)というのが原義であり、「見せる」意の謙譲語となる。例、「所長にお目にかけたいと思って、この

データを持参しました」。)
[20]<答>(△)お見えになられますか→ (正)

お見えになりますか
(△)会長は明日(あす)もこの会場に お見えになられますか
コメント:「お見えになりますか」で十分である。これに更に尊敬の助動詞「れる」を加えると二

重敬語になる(「なられ」の「れ」は助動詞「れる」の連用形)。しかし、冒頭例も全くの誤りとは言えない。他に、「い

らっしゃいますか」「おいでになりますか」などでもよい。)
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 楼主| 发表于 2007-8-30 22:26:56 | 显示全部楼层
[21]<答>(誤)逝去(いたしました)→ (正)永眠(いたしました)
(誤)祖父田中一郎儀、先月五日、急性心不全のため 逝去いたしました
コメント:「逝去」は、人を敬って、その死をいう語である。例、「御尊父様の御逝去を知り、悲
しみに堪(た)えません」。身内の者の死については「急性心不全のため永眠(他界)いたしました」などが普通。)

[22]<答>(誤)そで振り合うも多少の縁→ (正)そで振り合うも多生の縁
(誤)そで振り合うも多少の縁と言いますが、旅行中はよろしくお願いします。
コメント:「袖振り合うもたしょうの縁」は、「道で他人とたまたま袖をすり合わせるというのも、多くの生を経る間に結ばれた因縁によるものである」という仏教的な考えから出た語。「たしょうの縁」は「多生(=何度も生まれ変わって多くの生をうけること)の縁」が正しい。また、「他生の縁」とも書く。この場合は、「前世に結ばれ
た因縁」ということになる。「他生」は、今生(こんじょう)(現世。この世)に対して、前生(ぜんしょう)(前世)や
後生(ごしょう)(来世)を指す語。しかし、「多少の縁」とは書かない。なお、「袖」は常用漢字でない。)

[23]<答>(誤)門前雀羅の→ (正)大変な
(誤)「新装開店、特別大売出し」の垂れ幕を掲げたスーパーは、 門前雀羅のにぎわいだった。
コメント:この語は、中国、唐代の詩人白居易(はくきょい)の「寓意詩」中に見られる。栄華を極めていた人が突然都から遠く離れた僻地(へきち)に追いやられて主(あるじ)のいなくなった邸宅の寂れたさまを形容したものである。「門前雀羅を張る」がもともとの形で、「(かつて訪問客でにぎわった)門前は(今では客が全くとだえ)雀を捕る網(あみ)(=羅)を張ることができるほどだ」の意を表す。例、「年中来客のとだえることのなかった大物政治家の屋敷も、汚職事件を起こして引退を余儀なくされてからは、門前雀羅を張る(または、門前雀羅の)ありさまになってしまった」。反対に、「その家に出入りする人が多いさま」をいう語に「門前市(いち)を成(な)す」「門前市の如(ごと)し」がある。なお、「雀」は常用漢字でない。)

[24]<答>(誤)この使い方では、敬うべき先生を「枯れ木」にたとえたことになり、適切でない。
(誤)先生、 枯れ木も山のにぎわいと申しますから、年末のパーティーにはぜひ出席なさってください。
コメント:「枯れ木も山のにぎ(賑)わい」は、「(枯れ木でも、それはそれで山に趣を添えるの意から)つまらないものでも、無いよりはましであること」をいう。したがって、「私も年ですっかり足腰が弱ってしまいましたが、枯れ木も山のにぎわいでやってきました」などと、自分の側を卑下する場合に多く使われる。冒頭例のような使
い方では、敬うべき先生を「(つまらない)枯れ木」にたとえたことになって失礼である。また、「枯れ木に花のにぎわい」といった言い間違いも見られる。なお、「賑」は常用漢字でない。)

[25]<答>(誤)双壁→ (正)双璧
(誤)夏目漱石(なつめそうせき)と森鴎外(もりおうがい)は、明治・大正時代に活躍した作家中の双壁である。
コメント:「そうへき」は「双璧」と書く。「璧」は「壁(かべ)」ではない。「双璧」は、対(つい)をなしている二つの璧(たま)(=宝玉。輪の形をした平たい大玉)のことで、そこから、「優劣のつけがたい二つの美しいもの。並び称せられる二つのりっぱなもの。特に優れた二人の人物」などを指す。なお、「璧」は常用漢字でない。)

[26]<答>(誤)快気炎→ (正)怪気炎
(誤)「おれが支店長だったら、半年もしないうちに売上高(うりあげだか)を倍にしてみせる」などと、酒の席でのこととは言え、あの男の 快気炎にはまいったよ。
コメント:「かいきえん」の本来の表記は「怪気炎(=そばで聞く者が、その真実性や内容を疑いたくなるような、調子のよすぎる盛んな話しぶり)」である。しかし、近年、「地区大会優勝の余勢を駆って今度は県大会優勝だと、選手たちは快気炎を上げた」など、「はたで聞いていて、快くなるような、意気盛んな話しぶり」の意では「快気炎」を当てる例も見られる。冒頭例はもともとの意味で使われているから、「快気炎」とは書かない。)

[27]<答>(誤)前後策→ (正)善後策
(誤)当初の計画が思いどおりに進まず、関係者は急いで 前後策を講じた。
コメント:「ぜんごさく」は、「後(あと)の始末(しまつ)をうまくつけるための方法。後を善(よ)くする策」のことで、「善後策」と書く。

[28]<答>(△)→下のコメント<解説>
(△)「先方にはお子さんが何人いらっしゃるの」「たしか 一姫二太郎と聞いたが」「それでは、お土産(みやげ)を三人分用意する必要があるわね」。
コメント:「一姫二太郎」の本来の意味は、初めは女の子、次に男の子が生まれると理想的だということ。子供の数は二人。しかし、最近の国語辞典の中には、「俗に、女一人、男二人の子持ちをも指す」などと付記するものもある。それによると、冒頭例も全くの誤りとは言えない。)

[29]<答>(誤)聞いたふうな→ (正)利いたふうな
(誤)「この仕事では、この箇所(かしょ)の出来・不出来が最大のかぎですね」「新米(しんまい)のくせに 聞いたふうなことを言うな」。
コメント:「きいたふう」は、「(気の利いているようすの意から)未熟で何もわかっていないのに、いかにももののわかったような生意気な態度をとること。知ったかぶり」の意を表し、「利(き)いた風」と書くのが本来の表記である。「聞いた風」は、「人から聞いてすでに熟知しているといったようす」の意と誤解して用いたものであ
ろう。しかし、最近の国語辞典の中には、「利いた風・聞いた風」と両者を併記するものもあり、それによれば冒頭例も全くの誤りとは言えないことになる。)

[30]<答>(誤)間一発→ (正)間一髪
(誤)発車のベルの音を耳にしながら長い階段を駆(か)け上がり、 間一発のところで間(ま)に合った。
コメント:「かんいっぱつ」は、「(あいだに一本の髪の毛くらいのすきましかないということから)事態が非常に差し迫っているさま。あぶないところ。ぎりぎりのところ」を意味する。したがって、「間一髪」が正しく、冒頭例のように「間一発」とは書かない。この誤記は、「いっぱつ」をピストルなどの一発と勘違いしたことによるものであろうか。)
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发表于 2007-8-30 23:39:42 | 显示全部楼层
いい勉強になるわ...助かります
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发表于 2007-9-1 20:39:08 | 显示全部楼层
收~~~~~~~~~~~~
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发表于 2007-9-14 11:57:00 | 显示全部楼层
谢谢楼主 学习了
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