モスクワ州でソ連共産党の代表者会議が開かれ、同志スターリンに忠誠を誓う決議が採択された。全員が起立し、拍手した。5分、6分、7分…拍手はつづく
苏联共产党代表大会在莫斯科州召开,起誓对斯大林同志效忠的决议被通过。全体与会人员起立鼓掌。掌声持续了5分钟,6分钟,7分钟……。
会議室には内務人民委員部の職員がいて、誰が最初に拍手をやめるかを見ている。9分、10分、11分の半ばで拍手をやめた製紙工場の工場長はその夜、別の件で逮捕された
会议室里有内务人民委员部的职员,专门看谁先停下鼓掌。9分钟,10分钟,在11分钟时停下鼓掌的造纸厂厂长,在那个晚上因其它事情被逮捕。
ノーベル賞作家、ソルジェニーツィン氏が「収容所群島」(新潮社)に書き留めた挿話である。血と恐怖による支配の歴史をもつソ連邦が崩壊して、早いもので16年になる
这是诺贝尔奖作家索尔仁尼琴在《收容所群岛》(新潮社)里记录的一段小故事。苏联有一段依靠血腥和恐怖进行统治的历史,它的解体是很久以前的事情了,到今年是第16年。
ロシア下院選で、プーチン大統領が比例代表名簿の筆頭に名を連ねた与党が圧勝した。国民の“信任”を得たプーチン氏は来年5月に大統領の任期が切れたあとも最高権力者であり続け、後任の大統領も氏の胸三寸で決まるという
俄罗斯参议院选举中,普京总统的名字名列比例代表名单首位的执政党获得压倒性胜利。据说,获得国民“信任”的普京在明年5月任期结束后也仍然是最高权力者,继任的总统也由普京决定。
「プーチン政権が治安機関や国営メディアを武器に野党を抑え込んだ結果でもある」と、本紙の特派員電が伝えていた。放火や殺人まで取りざたされる選挙戦は尋常ではない。拍手をやめた工場長の悲劇は果たして遠い過去であるのかどうか、疑念も生じよう
本报的特派记者发来电报:“这也是普京政权以治安机构和国营媒体为武器压制在野党的结果”。谣传选举中甚至发生了纵火和谋杀,这样的选举战非同一般。停止鼓掌的厂长的悲剧果真已经成为遥远的过去了吗?让人心生疑窦。
昔の小話がある。〈問い〉ソ連の憲法と米国の憲法の違いは? 〈答え〉米国の憲法は発言後の自由も保障している…。ソ連をロシアに換えても通じる世に、時計の針を戻してはなるまい。
以前有个小笑话。(问)苏联的宪法和美国的宪法区别在哪里?(答)美国的宪法还保障发言之后的自由……。即使苏联变成俄罗斯,这个笑话也仍然通用——绝不能把时钟的指针再调回那样一个社会。 |