|  | 
 
 
 楼主|
发表于 2008-1-22 17:38:22
|
显示全部楼层 
| 夏休み中にヒロという名前の男と知り合い、毎日連絡を取り合っているということをアヤに話すとアヤは嬉しそうに美嘉の腕に自分の腕を回した。9 v, }! _+ d# o$ Z) N' l 「そうだったんだぁ。ヒロ君て人どんな人なんだろうね!美嘉、お互い頑張ろうね♪」& `3 m% u4 l: w9 L
 一時間目の授業は移動教室だ。
 6 t" e3 {9 x4 B2 b3 qずっと心配していたユカに仲直りしたことを報告し三人は教室を出た。: o% U0 ]1 h0 |5 @3 K0 e
 廊下を歩いていると、前からはヤンキーとギャル男集団が…。
 * A* F: X) f. gその中にノゾムがいる。0 V% q# t, R5 W8 A" Y' q
 確かにノゾムはギャル男系だ。" H1 F0 N2 {5 t3 h
 「ノゾム~♪」& l' t! G1 v  u+ I
 ノゾムのほうに駆けて行くアヤ。; n9 ^  ^) |, B" w; [, b
 取り残された美嘉とユカは廊下の隅でアヤが戻って来るのを待つ。8 W, H7 @' E* u& ^1 b6 Y, j
 その時集団のうちの一人が二人に近付いて来た。4 e. f+ H' `% q& t+ w0 E" f
 色黒
 1 m: L$ G/ T) B5 m1 S- Z! f2 U! n) {明るい茶髪
 / q0 {. p, u8 k/ u# n$ j% P0 D整った細い眉毛
 : F# g3 G# t! s# m, v# t腰パンにはだけたワイシャツ$ ]7 O: l5 U4 p, L* C
 背が高い…おそらく180くらいはあるだろう。& z0 z7 q$ B- w
 耳にはたくさんのシルバーピアス。" t& B* t% y2 T* [6 k/ e: f+ K* ]
 その集団の中では、あきらかにリーダー的存在6 M# O$ F, |/ j5 m/ y8 j
 その男が鋭い目付きでを睨みながらこっち向かってくる。
 ( U/ f7 a2 c2 Z8 x' j$ Z3 l  b美嘉とユカは視線をそらし逃げる態勢をとった。, e8 C/ s* @( F2 a! c* ]. o
 二人の前に立ちはだかったその男は口を開いた。: x3 o9 Q2 |: e
 「美嘉…だよな。俺は弘樹。」
 ( @' ]2 \# b! a6 C  v…弘樹?ヒロ??
 u9 C( E5 U! Q, ]+ R2 r. s0 q% w7 {* `ギエェェ!!* b1 S( a/ u( p
 夏休み中ずっと連絡とってたヒロ?
 ! k9 [  j8 B$ q: G4 T2 @, V低くて落ち着いた声。% g* |: A. ?0 \8 M# @
 想像してたヒロは、爽やかで大人っぽくて…
 3 m+ T+ W% @4 R; q# \8 |「よろしくな!」
 , S+ W' E! r" x, pヒロは見た目から想像できないような子供みたいにあどけない笑顔で右手を差し出した。, v$ X( q3 Z: `8 o' c, p. e
 引きつった作り笑顔でじんわり汗ばんだ右手を差し出し、ヒロの右手を軽く握る美嘉。
 6 g# |3 b6 W. D; k6 m4 I* |6 u; u% T$ V隣では彼氏いない歴16年の純情なユカが、黄色いゴムで後ろに束ねられた黒髪をプルプルと震わせながら今にも失神しそうな顔をしている。* Q$ v4 j3 C2 y* ^* m- ^
 美嘉でさえ怖いのに、ユカには刺激が強すぎたか…。8 f3 e5 O- b. \6 X. N- F5 C1 _+ ^' [
 キーンコーンカーンコーン
 * b3 A6 j0 t, b6 ^( x, G運よく鳴ったチャイム。0 L& W/ z7 {' e6 V# o6 H
 握手した手をパッと離し. y1 M% j6 Z/ m) c( H0 i2 F) W
 放心状態のユカとノゾムと楽しそうに会話するアヤを強引に引っ張り、教室へ向かった。
 # J6 I6 P7 W) }& u" e9 l& O6 `席につく。
 9 o. L% w, N5 k. U6 z6 K' x心がついて行かない。, y: `4 A" ~; ?0 }, m) A3 v$ |/ `
 ヒロ、想像と全然違うし…。4 L0 K+ v  k9 r( y/ W+ [. z7 f, ~
 頭をかかえているとアヤが先生を気にしながら耳元で呟いた。
 4 R1 f. X( W; q' Z# u. V8 c  H/ Y「さっき握手してた人ってもしかしてヒロ君?!超イケメンじゃん!美嘉ラッキー♪あたしはノゾム狙いだから安心しなさい♪」
 1 ^3 u/ G3 c$ E/ s8 c  A6 p+ gイケメンだったっけ。
 e2 F( X/ m) y3 I顔見る余裕なかった…
 . R4 i- }. T' T) G) C6 ~" r4 t8 Mそのまま顔を伏せている美嘉にアヤは続ける。
 & r( F, |5 Y6 r; T8 y9 X& f「お互いマジで頑張ろ!高校生活でイケメンgetしなきゃね~♪」
 ! ^  B5 _# Q6 \+ I8 S6 B「…まだ好きとかじゃないもん。ってか今日会ったばかりだし!!」/ U) w, E2 L% B! ~5 i
 「これからどうなるかわかんないじゃん♪」
 ! X/ N% h; H  w7 u7 q: M9 mこの時は、ヒロに恋するなんて全然思ってもいなかったんだ…。
 8 ~: ~5 m, j+ ?+ @+ K/ X: ]第二章 嘘 - a* u( ?8 b" B  V0 J$ _
 ♪プルルルル♪5 R6 R* A$ B; b
 夜…' e% u2 _6 [) _0 h" ?
 部屋でうとうとしていた時PHSの着信音で目が覚めた。1 t6 P. l: b: N% e$ m. T
 電話の相手はノゾム。
 ; ]- m  L# x. ^寝ぼけたままPHSを手に取り電話に出る。
 , ^8 u" x! ^# {  Y) m' t6 h" X" M『ふぁい…』
 3 z3 b5 |/ f  P『誰かわかるか~?』
 . O( q, q; q  J2 n+ t( B『…登録してるんだからわかるし!!』
 4 i8 G1 W* [% J『だよなぁ(笑)話変わるけどあいつと連絡とってるんだって?』
 " V* N- i0 }5 p5 Q  x  U9 u+ H『あいつってヒロ?とってるけど…?』
 0 }- [/ W3 K) \# ^『あいつ他の学校に女いるから。あんまりおすすめしねーよ』: M8 E: y3 X% T$ _. v/ u3 {
 申し訳なさそうな言い方をするノゾムに対し、わざと明るさを強調しながら答えた。8 {2 Y' b, {* M
 『…そっかぁ。OkOk♪わざわざありがと!気をつけるよっ!!』
 4 ]" S) G6 }; r* r( C# P電話を切って少しだけ考える。3 }) p+ V% V) ~+ `( _
 眠気も冷めてしまった。
 ! F. \2 n4 }1 c0 w) dヒロ彼女いるんだ。
 9 W# _( i- O$ X9 G( W別に好きとかじゃないし…
 7 B1 x( X6 {! ?' ^, e6 f" Nただの友達だから彼女いても別にいいけどね!!1 Q8 C3 R$ o0 s5 s4 _
 …でもヒロから聞きたかったなぁ。+ T# ]2 _6 s3 c8 P1 }
 考えている途中偶然にも届いたメール。
 / _+ G8 s$ a( M1 N3 w1 |# q受信相手はヒロだ。, ~/ P* \! [& @% Y+ K: d7 [- |4 \0 G
 《アシタホウカゴハナソウ》
 ' L% z/ R) @; `- h% e9 }. n返信はしない。
 : X, F4 a! c0 m+ \; ], ~6 O: I, A今はなんとなくする気にはなれないんだ…。
 " v5 k! E* o* G/ @: M( R! ^! u9 K. w次の日の放課後. J9 L, V1 I  K# n( n2 s
 アヤとユカと帰ろうとしたその時…4 E7 z3 L) _5 Y+ s/ ?
 アヤが教室のドアを指さし叫んだ。* m, _; J" ?) u; |" |( B' U; w
 「あれヒロ君じゃない!?」
 2 p- F# Y' }. E4 Fアヤが指さす方向にはヒロの姿。
 # G; v1 ]! [) `PHSをいじるフリをしてさりげなく教室を出ようとした時…7 z: V5 \% P  J# z* E
 「美嘉、話そうぜ。」
 ! s% L7 ]# R5 lヒロはドアに手を伸ばし帰れないよう通せん坊している。, ?1 `' P8 o6 r9 g" |
 「どーぞどーぞ♪」
 ) U6 j! J3 g  y" P/ d, @+ x何も知らないアヤは美嘉の背中を押した。
 & f5 F+ e. N% {2 \9 u  l$ m! u「わりぃ。じゃあ美嘉借りるわ!」
 , Z! J) L" A* A; b0 Eヒロはアヤとユカにそう言うと美嘉の返事を聞かないまま手をぐいっと引っ張って% B5 G) Y; c) \/ }9 U" M+ E
 誰もいない自分の教室へと連れて行った。8 r$ x$ ]4 j. {, p0 w- w" |9 e
 「昨日のメール、シカトしただろ?」
 4 T6 O+ t% a1 Y6 e静かな教室の中に響く,ヒロの不機嫌な低い声。
 3 e6 K4 y9 |7 {4 D# T「寝てたのっ」
 ) w6 J) [" H5 B5 d" |本当は起きてたけど…
 1 O- G, E+ j* a9 q& f% L+ \1 l! k嘘をついた。
 ' |2 }7 b% U, m1 }1 y% c' H0 H6 d「それならいいけど。ってかこうやって会って二人で話すの初めてじゃねぇ?」
 ) S  C* [. o/ Q  ~  ]" F安心した笑顔。% i- w# h  H- Y: D
 ヒロは頭を掻きながら照れくさそうだ。
 ' R+ Y; ~! e) P% j% V; Z, @- j' O「…彼女怒らない??」
 | 
 |