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发表于 2008-5-10 20:42:02
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2命令表現の類型
益岡・田窪(1992)では、命令表現に関して、
・明示的な命令の形式
・非明示的な命令の形式
という類型化がなされており、動詞の命令形は前者の「明示的な命令の形式」であり、動詞の基本形やタ形は「非明示的な命令の形式」に属するものと分析されている。
ここで、益岡・田窪(1992)では、非明示的な命令表現について以下のような説明を与えている。
非明示的な命令では、単に、命令内容を提示して、態度や口調等で命令で
あることを示す。(中略)命令内容を述べるだけで、相手に直接働きかける命令ではない。(以下略)(益岡・田窪(1992) p.118、ゴシック体は筆者による)
したがって、非明示的な命令表現は本質的には命令表現ではないこと、またそれ故に動詞の基本形やタ形の本来的な意味が使用の制限に関与しているということが予想される。
3各命令表現の使用条件
3・1動詞の命令形
そもそも、日本語の命令形は使用範囲が狭い。例えば、
(3)
a.ちょっとそれ取って。
b.#ちょっとそれ取れ!
のように、対等な人間関係で相手に何か実行してもらうことを期待する場合には、命令表現ではなく、依頼表現が用いられるのが普通である。例えば、英語日本語の命令表現に関する覚え書き71
などの言語ではそのような場合でも命令形が用いられる。
(4)
a.Hand it to me !
b.#ちょっとそれ取れ!
c.Help me !
d.#(私を)助けろ!
日本語の場合で命令形を用いた命令表現が使われる場合、発話者と被命令者との間の人間関係に関して、いわば絶対的な上下関係が成立しているような場合もあれば(5)、対等な立場である場合もある(6)。これは基本形やタ形を使った命令表現とは異なる点である。
(5)(教師が生徒に)
廊下に立ってろ!
(6)(友人同士で喧嘩していて)
放せよ、このバカ!
ところが、教師と生徒のように上下関係が成立しているような場合であっても、命令形が使いにくい場合がある。
(7)(教室で授業中に)
a.?もっと大声で読め!
b.もっと大声で読む!
のように、基本形を使った命令表現は不自然ではないが、命令形は少し使い難い。もちろん命令形が使えないわけではないが、普通に命令・指示するというよりは、(5)のように叱責しているような状況になってしまう。
ところが、不思議なことに教室などの狭い空間ではなく、体育館のような広い空間で、離れた位置から朗読指導しているような場面になると、容認度の違いは逆転し、今度は基本形の命令の方が非常に使いにくくなる。
(8)(体育館で朗読指導をしている時に) |
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