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楼主: uin61

[其他翻译] 日本語小説「怪人二十面相」

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发表于 2008-7-15 22:23:37 | 显示全部楼层
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 楼主| 发表于 2008-7-16 12:23:39 | 显示全部楼层

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食事中は、無論壮一君が談話の中心でした。珍しい南洋の話が次から次と語られました。その間には、家で以前の、少年時代の思い出話も、盛んに飛び出しました。
「壮二君、君歯その時分、まだあんよができるようになったばかりでね、僕の勉強部屋へ侵入して、机の上を引っ掻き回したりしたものだよ、いつかはインキつぼをひっくり返して、その手で顔を擦ったもんだから、黒んぼうみたいになってね、大騒ぎをしたことがあるよ。ねえ、お母様。」
お母様は、そんな事があったかしらと、よく思い出せませんでしたけれど、ただ嬉しさに、目に涙を浮かべて、ニコニコと頷いていらっしゃいました。
ところがです、読者諸君、こうした一家の喜びは、ある恐ろしい出来事のために、実に突然、まるでバイオリンの糸が切れでもしたように、プッツリと断ち切られてしまいました。
なんという心なしの悪魔でしょう。親子兄弟十年ぶりの再会、一生に一度というめでたい席上へ、その幸せを呪うかのように、あいつの不気味な姿が、朦朧と立ち現れたのでありました。
思い出話の最中へ、秘書が一通の電報を持って入ってきました。いくら話に夢中になっていても、電報とあっては、開いて見ないわけには行きません。
壮太郎氏は、少し顔を顰めて、その電報を読みましたが、すると、どうしたことか、にわかにムッツリと黙り込んでしまったのです。
「お父様、何かご心配な事でも。」
壮一君が、目ばやくそれを見つけてたずねました。
「うん、困ったものが飛び込んできた。お前たちに心配させたくないが、こういうものがこるようでは、今夜は、よほど用心しないといけない。」
そういって、お見せになった電報には、
「コンヤショウ12ジ オヤクソクノモノウケトリニイク 二○」とありました。二○というのは、「二十面相」の略語に違いありません。「ショウ一二ジ」は、正十二時で、午前零時かっきりに、盗み出すぞという、確信に満ちた文意です。
「この二○というのは、もしや、二十面相の賊のことではありませんか。」
壮一君がハッとしたように、お父様を見つめて言いました。「そうだよ。お前よく知っているね。」


不用说,用餐时壮一自然是话题的中心.壮一接二连三的讲述了新奇的南洋故事.在聊天时,也热烈地聊到了离家出走之前的少年时代的回忆话题.
[壮二,你那时候,还只是刚刚学会走路的那会儿,闯到我的学习房间里,把我的桌子上搞得一塌糊涂.不知道什么时候你将墨水瓶打翻,然后用手去擦脸,结果把脸上涂得漆黑漆黑的,轰动了一时.对吧,母亲.]
母亲虽然已经记不清是否发生过该事情,只是眼睛里高兴的含着泪水,微笑的点了点头.
然而,读者们,因为某个可怕的事情,这一家人的喜悦心情,宛如小提琴的弦断了一样,很突然地噗哧一声被斩断了.
真是一个太没有良心的恶魔.好像是要诅咒这个幸福一样,那家伙的可怕身影朦胧地出现在父母孩子兄弟姐妹相隔十年再次相聚,一生中唯一一次的喜庆宴会上.
正在谈论往事时,秘书拿来了一份电报.就算聊天聊的再怎么投入,有电报来的话,还是要打开来看的.
壮太郎微微皱起眉头,读完那份电报后,然后不知为什么突然沉默不语.
[父亲,是不是发生了什么担忧的事情.]
壮一眼光敏锐地看着那份电报,然后询问了父亲.
[嗯,那令人头痛的家伙突然现身了.我也不想让你担心啊,可是这家似乎伙要来,我们今夜不得不严加提防.]
说完那些话后,把电报递给了壮一,电报上写到.
[今夜正十二点,来取已约定的东西方  二0].二0肯定就是[二十面相]的简称.[正十二点]是十二点整,即凌晨零点整时来盗取.其字里行间充满了自信.
[这个二0 莫非是指二十面相盗贼的意思.]
壮一吃惊地注视着父亲.
[是啊,你也知道啊.]
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 楼主| 发表于 2008-7-18 10:19:02 | 显示全部楼层

回复 17楼 uin61 的帖子

「下関上陸以来、たびたびその噂を聞きました。飛行機の中で新聞も読みました。とうとう、家を狙ったのですね。しかし、あいつは何をほしがっているのです。」
「わしは、お前がいなくなってから、旧ロシア皇帝の宝冠を飾っていたダイヤモンドを、手に入れたのだよ。賊はそれを盗んで見せるというのだ。」
そうして、壮太郎氏は、「二十面相」の賊について、又その予告状について、詳しく話して聞かせました。
「しかし、今夜はお前がいてくれるので、心丈夫だ。一つ、お前と二人で、宝石の前で、寝ずの番でもするかな。」
「ええ、それがよろしいでしょう。僕は腕力にかけては自信があります。帰宅早々お役に立てば嬉しいと思います。」
たちまち、邸内に厳重な警戒がしかれました。青くなった近藤支配人の指図で、午後八時というのに、もう表門をはじめ、あらゆる出入り口がぴったりと閉められ、内側から錠が下ろされました。
「今夜だけは、どんなお客様でも、お断りするのだぞ。」
老人が召使いたちに厳命しました。
夜を徹して、三人の非番警官と、三人の秘書と、自動車運転手とが、手分けをして、各で入り口を固め、あるいは邸内を巡視する手はずでした。
羽柴夫人と早苗さんと荘二君とは、早くから寝室に引きこもるように言いつけられました。
大勢の使用人たちは、一つの部屋に集まって、怯えたようにボソボソと囁きあっています。
壮太郎氏と壮一君は、洋館の二階の書斎に籠城することになりました。書斎のテープルには、サンドイッチとぶどう酒を用意させて、徹夜の覚悟です。
書斎のドアや窓にはみな、外側からあかぬように、鍵や掛け金がかけられました。本当にありの這いいる隙間もないわけです。
さて、書斎に腰を下ろすと、壮太郎氏が苦笑しながら言いました。
「少し用心が大げさすぎたかもしれないね。」
「いや、あいつにかかっては、どんな用心だって、大げさすぎる事はありますまい。僕はさっきから、新聞のとじ込みで、『二十面相』の事件を、すっかり研究してみましたが、読めば読むほど、恐ろしいやつです。」

[自从在下关登陆后,就经常听到那些传闻.在飞机上的时候我也看了报纸.终于盯上咱家了.可是,那家伙到底想要什么呀.]
[我在你离家出走之后,得到了曾经装饰过旧俄罗斯沙皇皇冠的钻石.贼说要来偷那些钻石.]
然后壮太郎先生把有关[二十面相]这个盗贼,还有那个预搞通知涵的事情详详细细地告诉了壮一.
[不过,今天晚上有你在这里,我就放心多了.另外,今天要不要你和我两个人在宝石前熬通宵来看守.]
[哎,那样可以啊.我对我的力气比较有信心.想回到家里,如能早点为家里帮上忙的话,我会很开心的.]
马上,府里就布置了森严的戒备.近藤管家脸色早已苍白,在他的吩咐下,正门以及所有进出口全部别紧密的关闭上,内侧还上了锁,虽然才只是下午8点钟.
[就今天晚上,不管什么样的客人来访,都一律回绝掉.]
老人严格吩咐佣人们.
3名不值班的警察和3名秘书还有汽车司机,彻夜分头把守各个进出口,或是准备进行府内巡逻.
羽柴夫人和早苗小姐还有壮二,则被吩咐要求早点躲入房间.
大批的佣人被集中到了一个房间内,他们似乎很害怕地在叽叽咕咕的相互低声私语.
壮太郎先生和壮一则在洋房二楼的书房里看守.书房的桌子上准备了一些三明治和葡萄酒,这些是为熬通宵准备的.
为了让贼在外面无法打开门和窗户,书房的所有门和窗户都上了锁和搭扣,简直可以说得上连蚂蚁的藏身之处都没有.
然后,壮太郎坐下来苦笑的说道.
[也许有点太虚张声势了吧.]
[不,如果是要抓那个家伙的话,不管怎么戒备都不为过.我刚才通过报纸合订本仔细的研究了一下[二十面相]的案件,越看越觉得他是一个非常可怕的家伙.]


[ 本帖最后由 uin61 于 2008-7-18 14:10 编辑 ]
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 楼主| 发表于 2008-7-21 14:00:33 | 显示全部楼层

回复 18楼 uin61 的帖子

壮一君は真剣な顔で、さも不安らしく答えました。
「では、お前は、これほど厳重な防備をしても、まだ、賊がやってくるかもしれないというのかね。」
「ええ、臆病のようですけど、なんだかそんな気がするのです。」
「だが、いったいどこから?・・・・・・賊が宝石を手に入れるためには、まず、高い塀を乗り越えなければならない。それから、大勢の人の目を掠めて、たとえここまで来たとしても、ドアを打ち破らなくてはならない。そして、私たち二人と戦わなければならない。しかも、それでおしまいじゃないのだ。宝石は、ダイヤルの文字の組み合わせを知らなくては、開く事のできない金庫の中に入っているのだよ。いくら二十面相が魔法使いだって、この四重五重の関門を、どうして潜り抜けられるものか。ハハハ・・・・・・。」
壮太郎氏は大きな声で笑うのでした。でも、その笑い声には、何かしら空虚な、空威張りみたいな響きが混じっていました。
「しかし、お父さん、新聞記事で見ますと、あいつはいく度も、まったく不可能としか考えられないような事を、やすやすと成し遂げているじゃありませんか。金庫に入れてあるから、大丈夫だと安心していると、その金庫の背中ん、ポッカリと大穴が開いて、中の品物は、何もかもなくなっているという実例もあります。それからまた、五人の屈強な男が、見張りをしていても、いつの間にか、眠り薬を飲まされて、肝心の時には、みんなぐっすり寝込んでいたという例もあります。あいつは、その時と場合によって、どんな手段でも考え出す知恵を持っているのです。」
「おいおい壮一、お前、なんだか、賊を賛美してるような口調だね。」
壮太郎氏は、呆れたように、わが子の顔を眺めました。
「いいえ、賛美じゃありません。でも、あいつは研究すればするほど、恐ろしいやつです。あいつの武器は腕力ではありません。知恵です。知恵の使い方によっては、ほとんど、この世にできないことはないですからね。」
父と子が、そんな議論をしている間に、夜は徐々に更けていき、少し風が立ってきたと見えて、サーッと吹きすぎる黒い風に、窓のガラスがことことと音を立てました。
「いや、お前があんまり賊を買いかぶっているもんだから、どうやらわしも、少し心配になってきたぞ。一つ宝石を確かめておこう。金庫の裏に孔でも空いていては、大変だからね。」

壮一一脸严肃的表情,非常担心的回答到.
[那么你的意思是说,不管界碑多么森严,贼还是有可能会来.]
[哎,虽然有点胆怯,但总觉得贼会来.]
[但是,他究竟从什么地方进来呢?......贼想要偷到宝石,首先必须要越过高高的围墙.然后,要避开众人的耳目,就算他来到这里,还必须要打破门.然后还要和我们两人搏斗一番.然而,这并不意思着结束.宝石被存放在保险柜里,如果不知道号码盘的数字组合的话,就无法打开保险柜.就算他二十面相使用魔法,他如何才能够通过四五道关口呢.哈哈哈......]
壮太郎先生大声的笑了,但笑声中搀杂着一些空洞的虚张声势的回音.
[但是,父亲,我在报纸新闻上看到,那家伙每次去时,那些认为完全不可能办到的事情,不都轻而易举地办到了吗.就有这么一个实际例子,觉得东西放在保险柜里感到很放心.但保险柜的后面却突然被开了一个大洞,里面的物品全部消失不见了.还有个例子是讲有5名身强力壮的男人在看守,但不知什么时候被人下了安眠药,紧要关头时刻,大家都在呼呼大睡.那家伙拥有根据时间和地点的不同,能想出任何方法的智慧.]
[喂喂,壮一,怎么感觉你的口气好像是在赞美贼啊.]
壮太郎先生很惊讶地看着自己的儿子.
[不,不是赞美他.但我越研究他越觉得他是个可怕的人.他的武器并不是力气,而是他的智慧.如果使用智慧的话,这个世界上几乎没有什么办不到的事情.]
父亲和儿子争论那个话题时,夜幕慢慢降临,可看见有一点起风了,突然间吹过的黑风梆梆地敲打着窗户玻璃.
[哎,都怪你过高的评价贼,害得我也有点开始担心了.我们稍微确认一下宝石吧.要是保险柜的后面有个洞的话,那可就惨了.]
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 楼主| 发表于 2008-7-23 11:40:32 | 显示全部楼层

回复 19楼 uin61 的帖子

壮太郎氏は笑いながら立ち上がって、部屋の隅の小型金庫に近づき、ダイヤルを回し、扉を開いて、小さな赤銅製の小箱を取り出しました。そして、さも大事そうに小箱を抱えて、元のいすに戻ると、それを壮一君との間の丸テーブルの上に置きました。
「僕は、初めて拝見するわけですね。」
壮一君が、問題の宝石に好奇心を感じたらしく、目を光らせて言います。
「うん、お前には、初めてだったね。さあ、これが、かつてロシア皇帝の頭に輝いた事のあるダイヤだよ。」
小箱のふたが開かれますと、目も眩むような虹の色がひらめきました。大豆ほどもある。実に見事なダイヤモンドが六個、黒ビロードの台座の上に、輝いていたのです。
壮一君が、十分鑑賞するのを待って、小箱のふたが閉じられました。
「この箱は、ここへ置くことにしよう。金庫なんかよりは、お前とわしと、四つの目で睨んでいる方が、確かだからね。」
「ええ、その方がいいでしょう。」
ふたりはもう、話す事もなくなって、小箱を載せたテーブルを中に、じっと、顔を見合わせていました。
時々、思い出したように、風が窓のガラス戸を、コトコト言わせて吹きすぎます。どこか遠くのほうから、激しく泣きたてる犬の声が聞こえてきます。
「何時だね。」
「十一時四十三分です。後、十七分・・・・・・。」
壮一君が腕時計を見て答えると、それっきり、ふたりはまた、黙り込んでしまいました。見ると、さすが豪胆な壮太郎氏の顔も、いくらか青ざめて、額にはうっすら汗が滲み出しています。壮一君も、ひざの上に、握りこぶしを固めて、歯を食いしばるようにしています。
二人の息づかいや、腕時計の秒を刻む音までが聞こえるほど、部屋の中は静まり返っていました。
「もう何分だね。」
「あと十分です。」
するとその時、何か小さな白いものが、じゅうたんの上をコトコト走っていくのが、二人の目の隅に移りました。おやっ、はつかねずみかしら。

壮太郎先生微笑的站起来,走到房间角落的小保险柜前,旋转着号码盘,打开保险柜的门,取出一个用紫铜制作的小箱子.然后非常小心翼翼地包着小箱子,坐到原先坐过的凳子上,然后将它放在他和壮一中间的圆桌上.
[我还是第一次看见.]
壮一似乎对这个引人瞩目的宝石感到很好奇,眼睛盯着它讲到.
[是的,这是第一次给你看.这就是那个曾经在沙皇头上闪耀过的钻石.]
打开小箱子的盖子时,闪耀着令人眼花缭乱的彩虹色彩.黄豆般大小,有6个实在是非常漂亮的钻石,在天鹅绒的座上闪闪发光.
壮太郎先生等壮一欣赏完钻石后,盖上了小箱子的盖子.
[这个箱子就放这里吧.你我二人四只眼睛盯着它,总比放在保险柜里要放心得多.]
[是的,这样比较好啊.]
两人已经讲到无话可讲了,然后围着摆放小箱子的桌子,一直面面相觑的看着对方.
有时,风时不时地梆梆的吹打着窗户玻璃.听到远处狗不停地在狂叫.
[几点啦.]
[11点43分.还剩17分钟......]
壮一看了看手表回答到.之后两人又沉默不语.观察后可发现就连勇敢的壮太郎先生的脸色也稍微有些苍白,额头上微微地冒着汗.壮一的手放在膝盖上,紧握着拳头,紧紧地咬着牙齿.
房内鸦雀无声,静到可以听到两人的呼吸声和手表一秒一秒的转动声.
[还有几分钟.]
[还有10分钟.]
此时,一个小的白色物体在地毯上滚动,这一幕映入两人视线内.哎呀,是不是一只小白鼠啊.
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发表于 2008-7-23 21:49:59 | 显示全部楼层
加油,呵呵,顶一下!
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 楼主| 发表于 2008-7-24 16:21:17 | 显示全部楼层

回复 20楼 uin61 的帖子

壮太郎氏は思わずギョッとして、後ろの机の下を覗きました。白いものは、どうやら机の下へ隠れたらしく見えたからです。
「なあんだ、ピンポンの玉じゃないか。だが、こんなものが、どうして転がってきたんだろう。」
机の下からそれを拾い取って、不思議そうに眺めました。
「可笑しいですね。壮二君が、その辺の棚の上に置き忘れておいたのが、何かの弾みで落ちたのじゃありませんか。」
「そうかもしれません・・・・・・。だが時間は?」
壮太郎氏の時間を尋ねる回数が、段々頻繁になってくるのです。
「後四分です。」
二人は目と目を見合わせました。秒を刻む音が怖いようでした。
三分、二分、一分、ジリジリと、その時が迫ってきます。二十面相はもう塀を乗り越えたかも知れません。今頃は廊下を歩いているかもしれません・・・・・・。いや、もうドアの外に来て、じっと耳を澄ましているかもしれません。
ああ、今にも、今にも、恐ろしい音をたてて、ドアが破壊されるのではないでしょうか。
「お父さん、どうか擦ったのですか。」
「いや、いや、なんでもない。わしは二十面相なんかに負けやしない。」
そうはいうものの、壮太郎氏は、もう真っ青になって、両手で額を押さえているのです。
三十秒、二十秒、十秒と、二人の心臓の鼓動を合わせて、息詰まるような恐ろしい秒時が、過ぎ去っていきました。
「おい、時間は?」
壮太郎氏の、うめくような声が尋ねます。
「十二時一分すぎです。」
「なに、一分過ぎた?・・・・・・アハハハ・・・・・・、どうだ壮一、二十面相の予告状も、あてにならんじゃないか。宝石はここにちゃんとあるぞ。何の異状もないぞ。」
壮太郎氏は、勝ち誇った気持ちで、大声に笑いました。しかし壮一君はにっこりともしません。
「僕は信じられません。宝石には、果たして異状がないでしょうか。二十面相は違約なんかする男でしょうか。」
「何を言っているんだ。宝石は目の前にあるじゃないか。」
「でも、それは箱です。」

壮太郎先生大吃一惊,不由自主地看了看后面的桌子下面.因为他看到白色物体好象躲藏到桌子下面.
[什么呀,这不是一个乒乓球吗.但是这个东西怎么会滚到这里来呢.]
壮太郎从桌子底下捡起乒乓球,并惊奇地看着它.
[好奇怪啊.会不会是壮二忘记放在这边的架子上,然后由于某些原因而掉落下来的呢.]
[也许吧......,几点了?]
壮太郎先生询问时间的次数越来越频繁.
[还有4分钟.]
两人相互对视,似乎很害怕秒针转动.
3分钟,2分钟,1分钟,时间渐渐临近.二十面相可能已经越过围墙了.可能现在正走在走廊上......,不,可能已经来到门外,一直在聆听着.
啊,会不会马上,马上就要响起那可怕的声音,门被打破呀.
[父亲,你怎么了.]
[没,没,没什么.我决不会输给二十面相的.]
壮太郎先生虽然这么说,但是他却脸色苍白,一直用双手捂着额头.30秒,20秒,10秒,那可怕的,是两人心跳一致,令人窒息的分秒时刻已经过去了.
[喂,几点啦?]
壮太郎先生呻吟的问到.
[12点过1分.]
[什么,已经过了1分钟?.......哈哈哈......,怎么样壮一,二十面相的预告通知涵一点也不可靠.宝石在这好好的.一点异常现象也没有.]
壮太郎先生昂然自得地大声笑了,但壮一却连笑都没有笑.
[我不相信.宝石真的没有异常吗.二十面相是那种违约的男人吗.]
[你在说什么.宝石不是在你面前吗.]
[但那是只箱子.]
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 楼主| 发表于 2008-7-24 16:21:40 | 显示全部楼层

回复 21楼 新米 的帖子

谢谢!
我会继续的.
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 楼主| 发表于 2008-7-25 18:25:22 | 显示全部楼层

回复 22楼 uin61 的帖子

「すると、お前は、箱だけがあって、中身のダイヤモンドがどうかしたとでも言うのか。」
「たしかめてみたいのです。確かめるまでは安心できません。」
壮太郎氏は思わず立ち上がって、赤銅の小箱を、両手で押さえつけました。壮一君も立ち上がりました。二人の目が、ほとんど一分の間、何かいように睨みあったまま動きませんでした。
「じゃ、あけてみよう。そん馬鹿な事があるはずはない。」
パチンと小箱のふたが開かれたのです。
と、同時に壮太郎氏の口から、
「アッ。」という叫び声が、迸りました。
ないのです。黒ビロードの台座の上は、まったく空っぽなのです。由緒深い二百万円のダイヤモンドは、まるで蒸発デモしたように消えうせていたのでした。

  魔法使い

しばらくの間、二人とも黙りこくって、青ざめた顔を、見合わせるばかりでしたが、やっと壮太郎氏は、さも忌々しそうに、
「不思議だ。」と、呟きました。
「不思議ですね。」
壮一君も、おうむ返しに同じ事を呟きました。しかし、妙な事に、壮一君は、一向驚いたり、心配したりしている様子がありません。唇の隅になんだか薄笑いの影さえ見えます。
「戸締りに異状はないし、それに、誰かが入ってくれば、このわしの目に映らぬはずはない。まさか、賊は幽霊のように、ドアの鍵穴から出入りしたわけではなかろうからね。」
「そうですとも、いくら二十面相でも、幽霊に化ける事はできますまい。」
「すると、この部屋にいて、ダイヤモンドに手を触れる事ができたものは、わしとお前のほかにはないのだ。」
壮太郎氏は、何か疑わしげな表情で、じっとわが子の顔を見つめました。
「そうです。貴方か僕のほかにはありません。」

[那么,你的意思是说只剩下箱子,里面的钻石已经被偷了.]
[我想确认一下,在确认之前我还是不放心.]
壮太郎先生不由自主地站起来,用双手按住紫铜箱子.壮一也站起来了.两人眼睛奇怪的对瞪着,1分钟之内几乎没有动过.
[那就打开吧.这种荒谬的事情绝不可能发生的.]
啪地一声,小箱子的盖子被打开了.
同时,壮太郎先生嘴里发出了[啊]的一声喊叫声.
没有.黑色天鹅绒的座上完全是空的.历史悠久且价值二百万日元的钻石,就像是蒸发了一样,消失的无影无踪.

    使用魔法

许久,两人沉默不语,只是相互看着对方那苍白的脸.终于,壮太郎先生很气愤地叽里咕噜的说到[太不可思议了.]
[太不可思议了.]
壮一也鹦鹉学舌般的叽里咕噜地说着同样的话.但是很奇怪的是,壮一完全没有表现出很吃惊,或很担心的样子.可看到他的嘴角边甚至有一丝冷笑的影子.
[门锁没有异常,而且要是有谁进来的话,我这双眼睛不可能看不到.难不成,贼就跟幽灵一样,从门的锁孔进出的.]
[确实是那样的.但就算是他二十面相,也是不可能化身成幽灵的.]
[这么说,在这个房间里可以接触到钻石的人,除了你和我之外根本没有其他人.]
壮太郎先生满脸疑惑的表情,一直盯着自己儿子的脸.
[是的,除了你或我以外没有其他人.]
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 楼主| 发表于 2008-7-28 21:01:29 | 显示全部楼层

回复 24楼 uin61 的帖子

壮一君の薄笑いが段々はっきりして、ニコニコと笑い始めたのです。
「おい、壮一、お前何を笑っているのだ。何が可笑しいのだ。」
壮太郎氏は、ハッとしたように、顔色を変えて怒鳴りました。
「僕は賊の手並みに感心しているのですよ。彼はやっぱり偉いですなあ。ちゃんと約束を守ったじゃありませんか。十重二十重の警戒を、ものの見事二突破したじゃありませんか。」
「こら、よさんか。お前はまた賊を褒め上げている。つまり、賊に出し抜かれたわしの顔が可笑しいとでも言うのか。」
「そうですよ。貴方がそうして、うろたえている様子が、実に愉快なんですよ。」
ああ、これが子たるものの父に対する言葉でしょうか。壮太郎氏は怒るよりも、あっけにとられてしまいました。そして、今、目の前にニヤニヤ笑っている青年が、自分の息子ではなく、何かしら、得体の知れない人間に見えてきました。
「壮一、そこを動くんじゃないぞ。」
壮太郎氏は、怖い顔をして息子を睨みつけながら、呼び鈴を押すために、部屋の一方の壁に近づこうとしました。

壮一的冷笑越来越明显,开始微笑起来.
[哎,壮一,你在笑什么.有什么地方很奇怪吗.]
壮太郎先生突然脸色大变,大声问到.
[我是在佩服贼的本事.他果然是一个了不起的人物啊.他不是准时守约了吗.他不是巧妙地突破了层层戒备吗.]
[喂,别再说了.你又在夸奖那个贼.也就是说,你的意思是让贼抢先下手的我的脸很可笑.]
[是啊.你这样惊慌失措样子实在是太令人感到快活哟.]
啊,这是一个儿子对父亲说的话吗.壮太郎先生感到很生气,应该是更加感到惊讶.现在,眼前这个在微笑的青年,看上去不像是自己的儿子,似乎有点像来路不明的人.
[壮一,站在那儿别动啊.]
壮太郎先生摆着一副恐怖的脸色,瞪着儿子,一边向房间的一个方向的墙壁靠近,想去按电铃.
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 楼主| 发表于 2008-7-30 10:03:44 | 显示全部楼层

回复 25楼 uin61 的帖子

「羽柴さん、貴方こそ動いてはいけませんね。」
驚いた事には、子が父を羽柴さんと呼びました。そして、ポケットから小型のピストルを取り出すと、その手を低く脇に当てて、じっとお父さんに狙いを定めたではありませんか。顔はやっぱりニヤニヤと笑っているのです。
壮太郎氏は、ピストルを見ると、立ち竦んだまま、動けなくなりました。
「人を呼んではいけません。声をお立てになれば、僕は、かまわず引き金を引きますよ。」
「貴様はいったい何者だ。もしや……。」
「ハハハ……、やっとお分かりになったようですね。ご安心なさい。僕は、貴方の息子の壮一君じゃありません。お察しのとおり、あなた方が二十面相と呼んでいる盗賊です。」
壮太郎氏はお化けでも見るように、相手の顔を見つめました。どうしても、解けない謎があったからです。では、あのボルネオ島からの手紙は、誰が書いたのだ。あの写真は誰の写真なのだ。
「ハハハ……、二十面相は童話の中の魔法使いです。誰にでもできないことを、実行して見せるのです。羽柴さん、ダイヤモンドを頂戴したお礼に、種明かしをしましょうか。」
怪青年は身の危険を知らぬように、落ち着き払って説明しました。
「僕は、壮一君の行方不明になっている事を探り出しました。同君の家出以前の写真も手に入れました。そして、十年の間に、壮一君がどんな顔に変わるかという事を想像して、まあ、こんな顔を作り上げたのです。」
彼はそういって、自分の頬をピタピタと叩いて見せました。
「ですから、あの写真は、他でもない、この僕の写真なのです。手紙も僕が書きました。そして、ボルネオ島にいる僕の友達に、あの手紙と写真を送って、そこから貴方宛に郵送させたわけですよ。お気の毒ですが、壮一君はいまだに行方不明なのです。ボルネオ島なんかにいやしないのです。あれはすっかり、初めからおしまいまで、この二十面相の仕組んだお芝居ですよ。」
羽柴一家の人々は、お父様もお母様も、懐かしい長男が帰ったという喜びに、取り上せて、そこにこんな恐ろしいカラクリがあろうとは、まったく思いも及ばなかったのでした。
「僕は忍術使いです。」
二十面相は、さも、得意らしく続けました。

[羽柴先生,应该是你不许动.]
令人吃惊的是,儿子竟然叫父亲叫羽柴先生.然后从口袋里掏出了一把小型手枪,手低低地贴在腋下,不是一直瞄准了父亲吗.脸上还一直冷笑着.
壮太郎先生看到手枪后惊呆了,身体无法动弹.
[不允许叫人.你要是叫出声的话,我就会不顾一切开枪的.]
[你到底是何许人物,莫非是…….]
[哈哈哈……,你终于明白啦.放心,我不是你的儿子壮一.就像你揣测的,我就是那个被你称作为二十面相的盗贼.]
壮太郎先生就像是在看妖怪一样,盯着对手的面孔看.因为他有一个怎么也解不开的迷团.那么,从婆罗洲岛寄来的信是谁写的呢.那个照片又是谁的照片.
[哈哈哈……,二十面相使用了童话中的魔法.实施了任何人都无法做到的方案.羽柴先生,我把我的秘密告诉你,就当是报酬好了.]
奇怪的青年似乎浑然不知自身危险,十分镇静地解释起来.
[我打听到壮一先生下落不明的消息,并弄到那个人离家出走之前的照片.然后,我想象了一下这十年之内壮一先生究竟会变成什么模样,哎,我就虚构了这样一个面孔.]
他说了那些后,用手啪啪地拍打着自己的脸.
[因此,那个照片不是其他人的,是我的照片.信也是我写的.然后我让我的一个在婆罗洲岛的朋友,从那边寄了那封信和照片.真可惜啊,壮一先生到献身还是下落不明.他根本就不在什么婆罗洲岛.那些从头到尾都是我策划的圈套.]
羽柴一家的人们,无论是父亲也好母亲也好都被那所眷恋的长子归来的喜悦冲昏了头脑.竟然都没有想到会有这么可怕计策.
[我是使用了忍术.]
二十面相非常洋洋得意的继续讲述到.
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发表于 2008-7-30 14:03:27 | 显示全部楼层
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 楼主| 发表于 2008-7-31 16:23:51 | 显示全部楼层

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「分かりますか。ホラ、さっきのピンポンの玉です。あれが忍術の種なんです。あれは僕がポケットからじゅうたんの上に放り出したのですよ。貴方は、少しの間玉に気を取られていました。机の下を覗き込んだりしました。その隙に宝石箱の中から、ダイヤモンドを取り出すのは、何の造作もないことでした。ハハハ……、では、さようなら。」
賊はピストルを構えながら、後ずさりをしていって、左手で、鍵穴に嵌めたままになっていた鍵を回し、サッとドアを開くと、廊下へ飛び出しました。
廊下には、庭に面して窓があります。賊はその掛け金を外して、ガラス戸を開き、ヒラリと窓わくにまたがったかと思うと、
「これ、壮二君のおもちゃにあげてください。僕は人殺しなんてしませんよ。」
と言いながら、ピストルを部屋の中へ投げ込んで、そのまま姿を消してしまいました。二階から庭へと飛び降りたのです。
壮太郎氏は、またしても出し抜かれました。
ピストルはおもちゃだったのです。最善から、おもちゃのピストルに怯えて、人を呼ぶ事もできなかったのです。
しかし、読者諸君はご記憶でしょう。賊の飛び降りた窓というのは、少年壮二君が、夢に見たあの窓です。その下には、壮二君が仕掛けておいた鉄のわなが、鋸のような口を開いて、獲物を待ち構えているはずです。夢は正夢でした。すると、もしかしたら、あのわなも何かのやくにたつのではありますまいか。
ああ、もしかしたら!

池の中

賊がピストルを投げ出して、外へ飛び降りたのを見ると、壮太郎氏はすぐさま、窓のところへ駆けつけ、暗い庭を見下ろしました。
暗いといっても、庭には、ところどころに、公園の常夜燈のような電燈がついているので、人の姿が見えぬほどではありません。
賊は飛び降りた拍子に、一度倒れた様子ですが、すぐムクムクと起き上がって、非常な勢いで駆け出しました。ところが、案の定、彼は例の花壇へ飛び込んだのです。そして、二-三歩花壇の中を走ったかと思うと、たちまち、ガチャンという激しい金属の音がして、賊の黒い影は、もんどり打って倒れました。

[知道吗.瞧,这是刚才的乒乓球.那个是忍术的道具.那是我从袋子里掏出来扔到地毯上的.乒乓球瞬间就吸引了你的注意力,然后你就探头看了一下桌子底下.乘这个机会毫不费力地从宝石箱子里取出了钻石.哈哈哈……,那么就这样吧,再见.]
贼手举着枪往后退,用左手插入钥匙孔里旋转钥匙,门突然打开后,跳向走廊.
有一扇窗户面向走廊.贼取下搭扣,打开玻璃窗户,还以为他要轻快地越过窗户时,
他边说着[这个拿去给壮二做玩具.我不会杀人的.],边把手枪扔向房间内,然后就消失踪影.从二楼跳到院子里.
壮太郎先生又一次让贼抢先了.
原来手枪只是个玩具,一开始就被玩具手枪吓到了,没能叫喊人员.
不过,各位读者想必还记得吧.贼所跳的窗户正是壮一少年所梦见过的那扇窗户.那个窗户下面有壮二所设计的铁圈套,正张着锯子般的大嘴等待着猎物了.梦真的应验了.那么,说不定那个圈套能派上用场.
啊,说不定!

水池中

壮太郎先生看到贼扔掉手枪,跳出窗外后,立即急忙跑到窗户前,俯视昏暗的院子.
虽说昏暗,但院子里到处都开着像公园里使用的常明灯一样的灯,不至于看不见贼的身影.
贼刚跳下来的时候,一下倒在地上,然后马上霍地爬起来,用一个非常强劲的气势跑出去了.然而,果然不出所料,他跳到那个花坛中.然后还以为他要二三步就走过花坛时,突然喀哒一声发出了强烈的金属声音,贼那黑色的身影便栽了个大跟头.
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发表于 2008-7-31 16:54:24 | 显示全部楼层
聪明一世的贼,被小孩子给抓住了?
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 楼主| 发表于 2008-8-2 09:54:42 | 显示全部楼层

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「誰かいないか。賊だ。賊だ。庭へ回れ。」
壮太郎氏が大声に怒鳴りました。
もし、わながなかったら、素早い賊は、とっくに逃げ去っていた事でしょう。壮二君の子供らしい思い付きが、偶然功を奏したのです。賊が、わなを外そうともがいている間に、四方から人々が駆けつけました。背広服のお巡りさんたち、秘書たち、それから運転手、総勢七人です。
壮太郎氏も急いで階段を降り、近藤老人とともに、階下の窓から、電燈を庭に向けて、捕り物の手助けをしました。
ただ妙に思われたのは、せっかく買い入れた猛犬のジョンが、この騒ぎに姿を現さないことでした。もし、ジョンが加勢してくれたら、万一にも、賊を取り逃がすようなことはなかったでしょうに。
二十面相が、やっとわなを外して、起き上がったときには、手に手に懐中電灯を持った追っ手の人たちが、もう十メートルの間近に迫っていました。それも一方からではなくて、右からも、左からも、正面からもです。
賊は黒い風のように走りました。いや、弾丸のようにと言った方がいいかもしれません。追っ手円陣の一方を突破して、庭の奥へと走り込みました。
庭は公園のように広いのです。築山があり、池があり、森のような木立があります。暗さは暗し、七人の追っ手でも、決して、十分とは言えません。ああ、こんな時、ジョンさえいてくれたら……。
しかし、追っ手は必死でした。ことに三人のお巡りさんは、捕り物にかけては、腕に覚えの人々です。賊が築山の上の茂みの中へ駆け上がったと見ると、平地を走って、築山の向こう側へ先回りをしました。後からの追っ手と、挟み撃ちにしようというわけです。
こうしておけば、賊は塀の外へ逃げ出すわけには行きません。それに、庭を取り巻いたコンクリート塀は、高さ四メートルもあって、梯子でも持ち出さない限り、乗り越えるすべはないのです。
「アッ、ここだっ、賊はここにいるぞ。」
秘書の一人が、築山の上の茂みの中で叫びました。
懐中電灯の丸い光が、四方からそこへ集中されます。茂みは昼のように明るくなりました。その光の中を、賊は背中を丸くして、築山の右手の森のような木立ちへと、まりのように駆け下ります。
「逃がすなっ、山を降りたぞ。」

[有人在吗?有贼啊.有贼啊.到院字里去巡逻.]
壮太郎先生大声地喊到.
如果没有圈套的话,那身手敏捷的贼肯定早就逃走了吧.壮二那还孩子般的一时想法,偶然奏效了.贼着急地解开圈套时,人们急忙的从四面八方赶过来了.穿西装的警察们、秘书们、然后还有司机、总共7人.
壮太郎先生急忙走下楼梯,和近藤老人一起从楼下往院子里照电灯,帮助抓捕贼.
只是觉得很奇怪的是,特意买回来的凶猛的狗约翰却没有出现在这次骚乱中.如果约翰能够帮忙的话,万一发生什么意外时,也不会让贼跑掉吧.
二十面相终于解开了圈套爬起来时,手上各自拿着手电筒的追捕人员,眼看就要追到10米左右的地方.然而他们不光是从一个方向追来,有的从右边追来,有的从左边追来,也有的从正面追来.
贼像一阵黑风似的逃跑了.不,应该说是跑的像子弹一样会比较好一点.他冲破追赶人员的阵容,跑向院子深处.
院子大的就像公园一样,有假山,池塘,有像森林般的树丛.光线很昏暗,7名追捕人员是决定不够的.啊,要是约翰这个时候在这里…….
不过,追捕人员都很拼命的追捕.特别是3名警察在抓捕方面是很有自信的.警察发现贼往假山上的树丛里跑过去时,经过平地抢先跑到假山的对面.打算与后面追上来的追捕人员一起形成围攻.
这样的话,贼就无法逃到围墙外面.然后,围住院子的混凝土围墙的高度有4米,没有梯子的话是无法越过围墙.
[啊,在这,贼在这里呀.]
一个秘书在假山上的树丛中大叫起来.
手电筒的光线从四面八方聚集而来,树丛明亮的就像白天一样.在这个灯光中,贼驼着背就像皮球似的跑向假山右边森林般的树丛.
[不要让贼跑了,他跑下山啦.]
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