チュールレース
チュールレースとは絹、綿、ナイロンなどの縦糸を網状に絡み合わせて六角形の穴を作った張りのある薄布。
チュールレースは六角形の薄い網状の布地のことで、多くの場合、刺繍模様が組み込まれている。ブライダル用ベールやドレスの部分使い、あるいはバレエ・コスチュームやパーティドレスに用いられ、ほかには帽子にも装飾としてあしらうことも。起源は古く16世紀の手製レースに始まり、その名のパリ郊外のチュール市に由来するようだ。ルイ16世の頃に大流行したが、その当時は刺繍のない、単純な六角形の編地のみだった。18世紀、機械編みの登場で、チュールレースの進展と普及が一気に加速。チュール地の網目を拾って刺繍を施したものが「チュール・エンブロイダリー」、区限刺繍、自由刺繍、アップリケの3種がある。エンブロイダリーは、縫いとり、刺繍の意味。 |