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[其他翻译] 2008年8月15日朝日社论翻译练习

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发表于 2008-8-19 16:49:20 | 显示全部楼层 |阅读模式
終戦から63回目の夏―「嫌日」と「嫌中」を越えて
战后第63个夏天--跨越“厌日”与“厌中”的障碍

 北京五輪第3日の10日、柔道会場に日の丸が揚がり、君が代が流れた。日本人金メダル第1号、内柴正人選
手の表彰式だ。
  8月10日,北京奥运会第三天,在柔道比赛场馆内,日之丸旗缓缓升起,《君之代》响遍馆内。 这是日本首枚金
牌获得者内柴正人选手的颁奖仪式。

 中国人の観衆はどう反応するだろうか。一抹の不安を覚えながら、テレビの中継画面に見入った人もいたに違
いない。観衆の多くは起立し、メダリストたちの健闘に拍手を送った。
  中国观众会有什么样的反应?肯定会有人带着这样一丝不安的情绪关注电视的转播画面:很多观众都起立了,向获奖选手的奋力拼搏致以热烈的掌声。

 だが、わずか4年前にはこんなこともあった。中国で開催されたサッカーのアジア杯。日本代表の試合では観
衆の大半が相手チームの応援に回り、ブーイングが浴びせられた。中国との対戦となった決勝では、試合後、日
本選手団のバスは群衆に囲まれた。
  但是,就在4年前还有过这样的场面:那是在中国举办的亚洲杯足球比赛。在日本代表队的比赛中,大半的观
众都在给日本的对手加油,日本队只获得嘘声一片。在日本对与中国队的对战的决赛结束后,日本代表团乘坐的大
巴被群众团团包围。

■生々しい傷跡の体験
  活生生的伤痕体验

 3年前に中国各地で起きた激しい反日デモの嵐も、まだ記憶に新しい。
   3年前在中国各地爆发的激烈的反日示威风潮,至今记忆犹新。

 そんな嫌日感情がまたいつか噴き出すことはないのか。五輪で繰り広げられる熱戦を楽しみつつも、そんな不
安がなかなかぬぐえない。
  那样的厌日情绪会不会在什么时候会再次爆发?尽管享受着奥运赛场上的激烈赛事,这样的不安心情却总是挥之
不去。

 中国の人々の嫌日感情が戦争の記憶に根ざしているのは言うまでもない。
  中国人民的厌日情绪扎根在对战争的记忆里,这一点已经毋庸多言。

 万里の長城に近い河北省張家口。都内で勤務する看護師の三瓶久美子さん(29)が青年海外協力隊員として
派遣され、この街の病院で働き始めたのは3年前の冬だった。日中戦争時代、この街は戦略的要衝として日本軍
に占領され、その支配は8年間に及んだ。
万里长城脚下,河北省张家口市。3年前的冬天,在东京工作的护士三瓶久美子(29岁),作为青年海外协作队
员被派往那里的医院工作。中日战争时期,张家口作为军事要塞被日军占领,长达8年之久。

 「日本人がここに何をしに来た」。自己紹介を終えるやいなや、病室のベッドに横たわっていた老人たちから
あがった怒声を、三瓶さんは今でもはっきり覚えている。
   “日本人到这里来想干什么!”三瓶小姐至今仍清楚地记得那时的情形:刚刚做完自我介绍,躺在医院病床上
的老人们便对自己发出怒斥。

 「日本軍の兵隊がおれに何をしたか知っているか」。ある老人はそう言って右手と右足に残る刀傷を見せた。
「日本兵は赤ん坊を刀で突き刺し、女たちに手を出したんだ」
   “你知道日军的兵队对我做了些什么吗?”有位老人一边说着,一边把自己右手右脚上的刀伤指给三瓶小姐看
,“日本兵拿刺刀戳死婴儿,强奸妇女啊!”

 いくつもの病室で、老人たちから向けられた怒りに満ちた視線。戦争のことを知識としては学んできたつもり
だった。だが、その心の傷の深さは想像をはるかに超えるものだった。
  在好几个病房里,三瓶小姐都得到老人的怒目相视。原以为自己已经掌握了战争相关的事情,但是三瓶小姐发现
,老人们心灵创伤的程度远比自己想象的深。

 それでも日々の仕事をしつつ、老人たちから当時の話を聞き続けた。次第に彼らの表情が和らいできた。2年
後に帰国する際、老人たちが心底別れを惜しんでくれたように思えたという。
  即使如此,三瓶小姐仍然坚持每天工作,不断向老人询问当年的情况。渐渐地,老人们的表情变得温和了。2年
后当三瓶小姐即将回国的时候,老人们都发自内心地与她依依惜别。

■抽象化する戦争の記憶
抽象化的战争记忆

 戦争についての直接の記憶を持つ世代は、どんどん減りつつある。代わって中国社会の中心を担うのは、彼ら
の子や孫、ひ孫である。そうした世代の嫌日とは何なのか。
  有着直接的战争记忆的那一代人在不断减少。如今中国的中坚力量是他们的子子孙孙乃至曾孙。年轻的一代人的
厌日情绪又是什么样的呢?

 3年前、東京大学と北京大学の学生が「京論壇」と名づけた討論フォーラムを立ち上げた。反日デモの激しさ
をまのあたりにした双方の学生たちが「日中関係をどうすればいいのか、本音で語り合おう」と呼びかけ合った

  3年前,东京大学和北京大学的学生开始举办名为“京论坛”的公开研讨会。围绕激烈的反日示威,双方学生共同呼吁“中日关系究竟该如何相处?要拿出真心话相谈!”

 「日本人はよく軍部の独走などといった逃げ口上を用いるが、われわれから見れば日本は日本、別物ではない
」「戦前と戦後の日本の体制は連続しているのではないか」「日本企業は質の悪い製品を中国に輸出している」
   “日本人老是拿军部独裁当挡箭牌,但据我们现在所见所闻,日本就是日本,本性不改!”“战前的日本和战后的日本难道不是延续了同一个体制吗?”“日本企业一直在向中国出口劣质产品!”

 過去2回の討論会で、中国人学生からこうした発言が出たという。昨年の討論に参加した山形宏之さん(25
)は、中国側には思いこみや誤解も少なくないと痛感した。しかし、決して単純な嫌日一色ではないことを知っ
たのも大きな収穫だったと話す。
  在过去的两次研讨会上,中国学生有过这样的发言。参加过去年讨论的山形宏之(25岁),深切感受到中国方面存在不少的成见和误解。但是他说,最大的收获是了解到中国国内也并不是单纯的全面反日。

 かつての軍国主義を恨むと話す学生が、戦後日本の経済発展に対する羨望(せん?ぼう)を語る。靖国神社に
ついて批判的な意見が多い中で、戦争で亡くなった肉親を思う遺族の感情には理解を示す学生もいた。
  说过过憎恨以前的军国主义的学生,也谈到了对战后日本的经济发展速度十分羡慕。而在众多批判靖国神社的意见当中,也有学生表示很理解遗属们对在战争中亡故的亲人的哀思之情。

 戦後世代、とりわけ若者たちにとって戦争の記憶とは、多くがメディアや教育などを通じてもたらされる。そ
れだけに抽象的で、時として現実離れした理解をうんでしまう面も免れない。その時その時の政治的要請を反映
しやすくもなる。
  战后出生的人,特别是年轻人,他们对战争的记忆多来自媒体宣传和学校教育。正因为如此,这种记忆难免会产生过于抽象,与时代现实脱节的一面。这也很能够反映出当时的政治诉求。

 中国の5大学の学生を対象にした06年度の世論調査では、「日本を主導する政治思潮」を聞く質問に対し、
53%が軍国主義と答えた。自由主義は18%、平和主義は9%しかなかった。
  2006年在一份面向中国5所大学的学生发出的舆论调查中,针对“日本的主流政治思潮是什么”的提问,53%的学生回答是军国主义。另有18%的答案是自由主义。回答是和平主义的只有9%。

■若い世代の取り組み
  年轻一代的组合

 日本社会の嫌中感情にも、似た側面があるのかもしれない。中国の現実よりも、思いこみや毒入りギョーザの
ような「事件」に影響されやすいのは事実だろう。大国化する中国への反感と閉塞(へい?そく)感から抜け出
せない日本自身へのいら立ち。嫌中と嫌日は今の日中関係を映して、合わせ鏡のように共鳴しあっているのかも
しれない。
  日本社会的厌中情绪中,似乎也存在类似的东西。比起中国的现实,民众更容易被类似“毒饺子”事件的问题影响。这是对中国迈向大国行列的反感,也是对日本自身深陷闭塞泥淖无法自拔的一种焦躁不安。厌中情绪和厌日情绪反映了当下的中日关系,也许两相对照下的一种相互呼应的共鸣。

 互いの「嫌」感情を、どう乗り越えるか。今秋の「京論壇」第3回会合の準備に走り回る北京大学の張一さん
(19)は「自分たちが学校で受けた教育や家庭での影響などをお互いがさらけ出し合ってはどうか。無理をし
て歩み寄るよりも、なぜ歩み寄れないのかを知ることが大事だと思う」と語る。
  要怎样跨越相互“厌恶”的情绪呢?北京大学的张一正为筹备今年秋天举办第三届“京论坛”而到处奔走,他说了这样一番话:“让我们彼此坦承自己所收到的教育和家庭的影响,这样做行不行呢?与勉勉强强的妥协退让相比,我认为清楚为什么无法妥协才是更重要的。”

 認識がどこでずれていくのかを探り、柔軟な心で双方の「違い」に向き合っていく。回り道のようだが、それ
が結局、信頼と友情を手にするための王道なのだろう。時代とともに、そうした違いの中身も急速に変化してい
くとなれば、なおさらだ。
  探索彼此的认识是在哪里错开的,以灵活的心态面对双方的差异。虽然貌似在走弯路,但是最终却是建立信赖与友谊关系的真正捷径。随着时代的变迁,这种差异的内容会急速变化,那时候问题将会更加复杂化。

 中国と日本との間ではこれからもさまざまな摩擦があろう。だが、嫌日と嫌中がぶつかり合うのは不毛である

  今后,中国和日本之间还会有各种各样的摩擦。但是,厌日情绪和厌中情绪互相冲突却不会有市场。

 終戦から63回目の夏。五輪が象徴する中国の台頭は、日中関係にも新たな発想を迫っている。若い世代の取
り組みにそのひとつの芽を見る。
战争结束后的第63个夏天。奥运所象征的中国的崛起,也给中日关系带来了新的思路。年轻一代的组合已经让我们看到希望的曙光。
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发表于 2008-10-25 09:39:21 | 显示全部楼层
若い世代の取り組み
取り組み =努力、致力于
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