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[其他翻译] 三毛猫ホームズの世紀末 作者:赤川次郎 连载中

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发表于 2008-8-22 15:00:21 | 显示全部楼层 |阅读模式
赤川次郎的侦探小说。刚开始感觉有点血腥,但是我保证内容是健康的。自己试着翻译了一点,请大家帮忙看看。如果大家有兴趣的话,我再将剩下的传上来。是本不错的小说,希望大家会喜欢。

三毛猫ホームズの世紀末
作者:赤川次郎

1  詩人
「ねえ。――私、どこかであなたの顔、見たことあるみたいなんだけど・・・・・」野沢百合は、言ってしまってから後悔した。  
相手がびびって「やめる」と言い出すかもしれないと思ったのだ。いや、お金を貰ってからなら構やしない。
「理由のいかんにかかわらず、一旦お支払になった料金は、一切お返ししません」だもんね。
もちろん、どこにもそんなこと書いてないけど、返さないからって、こっちが訴えられることはないだろう。
――何にしろ、女子大学生を金で買おうっていうんだから。そんなこと、表沙汰にしてまで、「金を返せ」って言う奴はいない。
しかし、野沢百合の心配は杞憂だった。その男はちょっと照れくさそうな笑顔になって百合を見たが、気を悪くした様子は無かったからだ。

「分かっちゃったかな」と少しはにかんだ笑顔を見せる。
「会ったこと・・・・・・ある?」
知り合いの知り合いだったりすると、やはりうまくない。
「いや、ないだろ。たぶん――君のバッグから覗いてる、その紫色の本の見返しじゃないかな、会ったとすれば」
まだ二十七、八だろう。すっきりした着こなし、スマートで、二枚目である。
電話で待合せ場所を指示された百合は。「どうせ、禿げたエッチなおじさんだ」と思って行ってみて、目を疑ってしまった。
こんな素敵な男!しかも若い!ついでに付け加えると、やたらいいものを着ている。
若くて成功した経営者か、それどもどこかの二代目社長か、とも思ったが、趣味のよさは、そう思わせないものがある。
ただ・・・・・・ホテルへ入るときも、こうして部屋に入って二人きりになってからはなおさら、「どこかで見たことがある」という気がしていたのだ。
「紫色の本?――これ、白鳥聖人の詩集よ」と百合はテーブルに置いた自分のショルダーバッグから、ハードカバーの薄い本を取り出した。
そしてパラパラめくって、「好きなんだ、白鳥聖人って。何かこうジーンとくるのよね」
手が止った。――著者写真から微笑みかけているのは・・・・・・。
「うそ・・・・・・」ポカンとして、「――本物だ」
「うん」と、その若い男は肯いた。「ま、ばれちゃったらしょうがないな」
「でも・・・・・・。どうして?あなたなんか、もてて困るでしょう」
「そんなことないさ。ちょっと誰かとデートしても、すぐ騒がれる。TVに出たりしてると、週刊誌も平気で書くしね」詩人は、ダブルのベッドに腰をおろした。
「――どうする?」百合は、戸惑って、
「え?どうする、って・・・・・・」
「がっかりしたろ?いいよ、行っても」
「あ・・・・・・・。でも、お金・・・・・・」
「ああ、ちゃんと払うから。――三万円だよね」と札入れを出して、「じゃあ・・・・・・。一枚余分に。君のイメージを壊したお詫びさ」
「だって、お金は・・・・・・」
「呼出した以上、君も持って帰らないと困るんだろ。――いいんだ。お金にゃ困ってないもの」
百合は、お金を手にしたまま、自分もベッドに腰を下ろし、「私・・・・・・でも、分かるな。いくら詩人だって、男だもんね。同じだよね。」と言った。「私、もし白鳥さんが抱いてくれたら・・・・・・嬉しい」
「本当かい?」
「ええ。だって・・・・・・凄いじゃない!こんな詩を書いた人寝たなんて!あ――でも、大丈夫、絶対他の子にはしゃべらないから」と百合は急いでいった。
「分かってる。君はきっとそう言ってくれると思ってたよ」
「でも――わあ、どうしよう!どきどきしちゃう!」
演技でも何でもない。百合は本当に「あがって」いたのである。
百合にとっては、このアルバイト、もう始めて一年。相手にした男の数も何十人かになる。
男なんて、どれも単純。そして女が好き。――百合は、「仕事」と割り切っているので、
どんな男でもそういやな顔を見せない。そのおかげで評判が良くて、結構、「又この間の子」とか、頼んでくる客もいる。
いつも冷めた感じで接しているから、そうくたびれもしないのかもしれない。
その百合が・・・・・・。今はもう頭にカーッと血が上がっている。
「君、大学生?」と白鳥聖人が聞きながら上着を脱いだ。
「ええ、そう。――そうです。」若く見えるので、つい親しげな口をきいてしまいそう。
「慣れてるの、この仕事?」
「も・・・・・・一年にちょっと。二年生の時、先輩のいじめでパーティ券サッと任されて、絶対に売って来いって。それで・・・・・・このバイトでお金稼いで払ったんです。」
「ふーん。それからずっと?」「ええ。もうそれからは、自分のお小遣いのためだけど」と百合は笑った。
「でも――いいんですか、私なんかで?」   「可愛いよ、君」
「そう?照れるなあ」百合は、立ち上って、「あの――じゃ、シャワー浴びてもいい?」
「うん。先に入って。僕も後から行く」 「はあい」百合は、いつもならベッドの所で脱いでしまってからバスルームに入るのだが、今日は何だか照れくさくて、服のままバスルームへ入り、バスタブにお湯を入れながら、服を脱いでいった。
――白鳥聖人が!  凄い!
前に、同じようなバイトをしている友達が、あるタレントの相手をしたと言って威張っていたが、これはそんなもんじゃない!
白鳥聖人は、詩人であると同時にスターだった。もちろん、詩を書くだけでは大して稼げないのだろうが、TVに出ても、そのいかにも「詩人」というイメージにぴったりの色白で端正な面立ちで人気があった。
彼の詩集を持って歩くのは女子大生の「ファッション」の一つになりつつある。
けれども、野沢百合は本当にその詩が好きだった。決してファッションで持って歩いてたわけではない。
まあ、確かに・・・・・・。バスタブにゆっくり身を沈めながら、百合は息をついた。
あの詩人が、お金で女子大生と遊んでるなんて、少しがっかりしないでもないが、といって、彼も二十八歳の男性なのだ。こんなことがあってもおかしくない。
そう。―-うんとやさしくしてあげよう。喜んでくれたら、また呼ばれるかもしれない。
百合にとっての難問は、このことを誰にも言わずにいることだった。どんなにこらえていても、口の方が勝手にしゃべり出しそうだ。
仲のいい何人かなら・・・・・・。でも、一人にでもしゃべれば、ワッと話が広まるのは目に見えている。
百合はスポンジで、いつになく丁寧に肌をさすった。黙っていられないのでは、という心配は、必要ないことだったのだが、それは・・・・・・。
ドアをカチャリと音をたてて開いた。「あ・・・・・・。一緒に入るの?」と百合は慌てて体を起した。「お湯、溢れないかしら」 「大丈夫、そっと入るよ」白鳥聖人の体はほっそりとして、白く光っているようだ。でも均整のとれたものだった。百合は少々照れて、目をそらしている。
バスタブが大きいとはいっても、二人で入れば少々窮屈だ。「何にを隠してるの?」彼の右手が背中へ隠れているのを見て、百合は訊いた。
「すぐ分かるよ」白鳥聖人は百合の頭を左手で抱えるようにして、引き寄せた。唇が触れて、百合はうっとりと目を閉じた。
その数秒後、詩人の右手に握られていたナイフは、百合の胸から腹へと切り裂いていった。

[ 本帖最后由 kosakana 于 2008-8-25 14:53 编辑 ]

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 楼主| 发表于 2008-8-22 15:55:29 | 显示全部楼层
看好的朋友请给个意见。谢谢。也许一开始不知道写些什么,但是,是本还挺让人想知道结尾的书。
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 楼主| 发表于 2008-8-22 16:56:02 | 显示全部楼层
1.诗人
「喂。----我好像在哪里见过你・・・・・」野泽百合说完就后悔了。
因为她想对方也许会因此退却而说[不做了]。呀,如果我钱到手他再说的话,我也无所谓。
因为[不管是什么理由,一旦已经支付的钱是一概不退还的]
当然哪里也没有这样的明文规定,我也不会因为没有还钱而遭到起诉的吧。
----不管怎么说都是对方想拿钱买女大学生。也不会有人会为了拿回这点钱而将这种事情公开。
但是,野泽百合的担心是多余的。
那个男人用变得有点不好意思的笑脸看着百合,并没有生气的样子。

「你猜到了吧?」带着腼腆的笑容说到。
[有见过吗?]即使是朋友的朋友还是不太好。
[不,没有吧。可能---是从你包里露出来的那本紫色的书的封面吧,如果说见过的话]
二十七、八岁左右的样子。是位穿着得体、体态修长的美男子。
接到电话去见面的地方的百合这么想[反正是个秃头的色老头],去了看到之后,简直不敢相信自己的眼睛。
这么出色的男子。而且年轻。随便说上一句,衣着非常华丽。
百合想可能是年轻的成功商人吧?也有可能是哪里的第二代老板(小开)吧?可看他那不俗的品味,又不让你这么觉得。
只是・・・・・刚进酒店的时候就觉得,这样进入房间就两人独处后越发觉得[在哪里见过]
[紫色的书?---这个,是百鸟圣人的诗集哦。]百合说着从放在桌上的自己的挎包里拿出一本薄薄的精装版的书。然后随意的翻着,[我很喜欢百鸟圣人。有种让人感动的感觉。]
停下翻书的手,看着微笑着的作者的照片・・・・・。
[不是吧・・・・・]张大着嘴说:[---是真人(本人)]
[嗯]那个年轻的男子点点头道:[唉,没办法被发现了]
[但是・・・・・。为什么?像你这样的人应该是太受欢迎了而不知道怎么办吧]
[没有这种事。不管和谁约会,马上就会引起骚动。只要你上电视,杂志就会乱写。]
诗人躺在了双人床上。
[---怎么办?]百合犹豫的问道,
[啊?什么怎么办?][你很失望吧?没关系,你回去吧]
[啊・・・・・。但是,钱・・・・・]
[哦,一定会付的,是3万吧]说着拿出皮夹[那・・・・・,多付给你一张(一万)。当做是破坏了你心中的象形的赔礼。]
[可是,这钱・・・・・]
[既然把你叫了出来,你不拿钱回去的话也很难交待的吧。---好了,拿着吧,我又不愁钱。]
百合手里拿着钱,也躺到了床上,说到:[我・・・・・,但是,我能理解。虽说你是诗人,可你也是男人。男人都一样的],[我,如果白鸟先生肯和我睡的话・・・・・我很高兴]
[真的?]
[是的。你想多厉害呀。能和写这样的诗的人一起睡。啊----但是,你放心,我绝对不会说出去的。]百合急忙的说到。
[我就知道你会这么说的。]
[但是---啊,怎么办!我好紧张哦!]百合没有在做秀也没有耍花招,而是真的[紧张]。
百合开始这个工作已经有一年了,接待的男人的数字也有几十人了。男人都很单纯,而且喜欢女色。
百合纯粹当它是工作,所以不管对方是什么样的男人从来不拿坏脸色给人看。也正因为此,对百合的评价都很好,经常有回头客。
也许是因为一直都抱着淡薄的感觉去接客的关系,所以才并不觉得很累。
这样的百合・・・・・。现在却被冲昏了头。
[你还是大学生?]白鸟圣人边脱上衣边问道。[嗯,是。----是的]因为看上去很年轻,不知不觉说话的口气也变的亲密了。      [习惯吗?这个工作?]
[已经有一年多了。大二时,学校的学长们欺负我,让我卖晚会的门票还说卖不掉就不准回来。没办法・・・・・,我就打了这份工,用挣来的钱付了。]
[嗯。从那以后一直・・・・・]
[嗯,不过那以后为的是自己的零花钱了]百合笑着说到:[但是,真的可以吗,像我这样的人?]
[很可爱,你]     [是吗?真不好意思(害羞状)]百合站起来说[那----我可以去洗个澡吗?]
[嗯,你先去,我等会儿也去]     [好] 换作平时,百合都是在床边脱好衣服后再去浴室的,今天却不知怎么的,有些不好意思,就穿着衣服进了浴室,边往浴缸放水边脱衣服。
----是百鸟圣人耶。太棒了!
之前有位做同样工作的朋友得意地说某次的客人是位演员。但我这次和她的可不是相同档次的。
白鸟圣人不仅是位诗人同时还是明星。当然,也许是因为单靠写诗挣不了什么钱,所以也出现在电视上,特别是他那完全符合[诗人]的那种感觉的白净端正的相貌,让他很是受欢迎。
到哪里都带着他的诗集,在女大学生中渐渐形成了一种[流行]。可是,野泽百合是真的喜欢他的诗。绝不是因为流行而带着的。
嗯,确实・・・・・。边将身体慢慢沉入浴缸的百合叹了口气。对那个诗人用钱和女大学生玩的事情也是不说一点儿都不失望,可话说回来,他毕竟是位二十八岁的男性。有这样的事情也不奇怪。
对,-----要非常温柔的对他。他要觉得满意的话,也许还会再找我。让百合为难的是,这件事情对谁都不能说。不管怎么忍耐,好像还是无法保住秘密。如果只是对几个好朋友说的话・・・・・。但是,可以想象就算只告诉一个人,也会马上被宣传的大家都知道。
百合拿着海绵一反常态的搓着皮肤。其实她完全没有必要担心自己保守不住秘密。因为・・・・・
门咔嚓的一声被打开了。[啊・・・・・你也一起洗吗?]百合急忙站起来说,[水会不会满出来呀]
[没关系,我会小心点进去的]白鸟圣人体态修长好像还闪着白光。但是身材很匀称。百合有些不好意思地将目光移开。虽说浴缸很大,可以两个人在里面还是显得有些狭小。
[你藏着什么东西?]看到他把右手藏在背后,百合问道。
[你马上会知道]白鸟圣人有左手将百合的头搂住,拉近身边。亲上嘴唇,百合陶醉的闭上了眼睛。几秒钟之后,诗人右手拿着的刀将百合的胸部一直割到了腹部。
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发表于 2008-8-23 20:29:57 | 显示全部楼层
怪道二十面相还没看完...又来挖坑的了.

LZ你一定要坚持发完啊~
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 楼主| 发表于 2008-8-25 10:17:46 | 显示全部楼层
我一定坚持发完,只是可能速度比较慢,要是有觉得翻译的不对的,还请指正哦,这样才会更有动力,今天会再发一点。
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 楼主| 发表于 2008-8-25 14:32:26 | 显示全部楼层
「これは詩人の右手です!」
TVの画面に、白くて繊細な手が映し出されている。
「この手で、あの美しい詩を書いてらっしゃるわけですね」女性の司会者が芝居がかった口調で言うと、白鳥聖人の口元に少し皮肉っぽい笑みが浮かんだが、それに気づいたのはごくわずかの人間だけだった。
「----あれがね」TVスタジオの調整室でモニターを眺めていた片山晴美は言った。「いかにも、って感じの人ね。」
「それだけ?」と、隣に立っていた女性が笑って、「晴美にかかっちゃ、かなわない」
「だって、詩人でしょ。人はすぐ詩人って言うと、ああいうタイプを連想するけど、本当はとうなんだろう」「でも、ともかくあの詩人に若い女の子たちがしびれてるのは事実」と野田沙織は言った。「そろそろ、<質問コーナー>ね」。
このTV局で働いている野田沙織は、晴美の高校時代の友達である。腕時計を見て、「また一分押してる」と顔をしかめた。「あの司会者、ぐずなんだから」「一分でも大変なのね」
「十秒狂ったら大変よ。一分だなんて・・・・・・。もう、くびにしなきゃ」
TVにいると、たいていどんな新人でも部長クラスの管理職かと思うように口をきくようになる。妙なものだ。
「――では、<質問コーナー>に入りたいと思います。今夜のお客様、詩人の白鳥聖人さんに、何かご質問されたい方、手を上げて下さい」司会者が、スタジオに入っている女の子の人たちの方へ声をかけると、たちまち十人以上が手を上げた。
「わあ、凄いですね!――誰にしましょうか。ええと・・・・・・。」
「早くしろ!」と、沙織が呟く。
一人の女の子が指されて立つと、名前を言って「どんなときに詩が浮かぶんでしょうか」と訊いた。
沙織は顔を伏せて、「何てつまらないこと訊くのよ!」と言った。
隣で晴美は笑いをかみ殺していた。もちろん、笑っても、ここはモニタールームだから、スタジオにほ聞こえないのである。
「そうですね」と白鳥は座り直して、「どんな時でも――。歩いていても、眠っていても、関係ないですね。内側から何かがこみ上げてくるときがあるんです。それを捕まえて言葉にする。それが詩になる、ということかな」
「はい、ありがとうございました。他に・・・・・・。はい、そこの端の赤いセーターの人」立ちあがったのは、小柄で色白の、ふっくらした感じの女の子。
「N女子大の石津雪子といいます」と早く響く声で「白鳥さんの詩を読ませていただくと、何となくその背後に『死ぬ』っていうことへの憧れみたいなものを感じるんですけど・・・・・・。私の誤解かもしれませんが」少し、言いながら躊躇っている。
沙織はそれを聞いて、「珍しいことと言ってるね。『死ぬ』なんて、あんまりTVで言ってほしくないんだよね」。
詩人は、少しの間答えずにその質問した女の子を見ていた。司会者に促されると、と、我に返った様子で、「いや、そう言われたのは初めてですね。本当に――」
「あ、失礼しました」と司会の女性が遮って、「申し訳ございませんが、時間が来てしまいました。今週のお客様は、死人の白鳥聖人さん――失礼しました!詩人の白鳥――」
「全くもう!」と沙織は天井を見上げて、「何度やってもあれだ!」
「もう終わったの?」「この後、エンディングで絵だけ出るの。――あれ、何?」
と沙織がガラス窓越しにスタジオの中を覗き込んだ。
誰かが、カメラの間をすり抜けて、きょろきょろしながらスタジオのセットへ入って来たのだ。晴美は、目を丸くした。「石津さん!」そういえば――今質問した子、「石津」って言ってた。
「ちょっと、その人、どかして!目障りよ」沙織がマイクをつかんで言った。
石津刑事の大きな体が、のこのこと女の子たちの並ぶ壇のほうへ上がって行く。
晴美は慌ててモニタールームを飛び出して、スタジオへ行く階段を駆け下りた。
重い扉を開けて入ると、「やあ、雪子!」と石津が手を振っている。
「あ、お兄ちゃん!」先の女の子が立上って、手を振り返した。局の人間があわてて、「ちょっと、出て下さい!まだ終わってないんですよ!」と石津の手をつかんで引張った。
「え?――何が?」石津はキョトンとしている。「石津さん!こっちへ来て!」晴美が呼ぶと、石津は目を丸くして、「晴美さん、何にしてるんですか、こんな所で?――ワッ!」セットから足を踏み外した石津は、つんのめって、正面のカメラにぶつかった。正にそのとき、そのカメラの絵が全国のTVに映っていたのである・・・・・・。

[这是诗人的右手!] 电视的画面里正播放着白皙细长的手。
[那美丽的诗正是出自这手。]女主持人用夸张的口气说着。白鸟圣人的嘴角浮现出带点讽刺的笑容,然而只有极少数的人注意到了这点。
[——哎]在TV摄影棚的控制室里看着监控器的片山晴美说道:[果然是符合诗人的感觉的人]
[就这样?]站在旁边的女性笑着说[碰到晴美你也只能认栽了]
[但是,是诗人吧。人啊只要一说到诗人就马上联想到那样的人,事实又如何呢。]
[但是,不管怎么说,年轻女性迷恋那位诗人是事实] 野田沙织说:[马上就要进入(问答环节)了]。在这个电视台工作的野田沙织是晴美高中时期的朋友。
看着手表,皱着眉说[又延长了一分钟][那个主持人真是慢性子]
[即使是一分钟也够呛的吧]。[超过十秒都是够呛的,何况还是一分钟……,真是的,真该把她开了]。
只要是在电视台上班,不管是什么新人说话口气都变得好像自己是部长级的管理人员那样。真奇妙。
[——那么,接下来我们进入问答环节][有什么问题想问今晚的嘉宾,诗人白鸟圣人先生的请举手]主持人向坐在摄影棚里的女孩子们说到,话音刚结束,就有十几个人举起了手。[哇,好厉害!——让谁先来呢?嗯。。。。。。]
[快点啦]沙织嘀咕着。一位被指到的女孩子站起来,报上自己的名字后问到 [您一般什么时候会浮现写诗的灵感呢]?
沙之低着头说[怎么问这么无聊的问题呀。]旁边的晴美忍着笑,当然,即使笑出来,摄影棚里也是听不见的,因为她们在监视室里。
[是啊]白鸟圣人挪了下位置 [什么时候都有——。有时是在走路时,有时是在睡觉的时侯,其实和什么时候没有关系。感觉从脑子里有什么东西涌现出来的时候也有,将那些东西抓住并用语言表达出来,这就是诗/这就成了诗。应该是就这么回事]
[嗯,谢谢。接下来。。。。。。诶,那里边上那个穿着红毛衣的人]站起来的是位小巧白净且感觉温柔的女子。[我是N女大学的石津雪子]是又快又响的声音[拜读了白鸟先生的诗后,总感觉在诗的背后隐藏着对(死亡)的憧憬。。。。。。,有可能是我误解了]有点边说边畴蹉(犹豫)着。沙织听她这么说后,说道[她说的话,还真少见。但是还真不希望在电视里里说什么(死亡)]。诗人短时间内没有回答,看着提那个问题的女孩子。直到被女主持人催促之后,才回神的样子回答到:[不好意思,嗯,我还是第一次听到别人这么说。真的——]
[啊,不好意思]女主持人打断道[是在抱歉,时间到了。本周的嘉宾是死人白鸟圣人——不好意思,是诗人白鸟——]画面切换到了广告(CF)。[真是的]沙织抬头看着天花板说道[不管做几次都那样!][结束了吗?][这之后,作为结束会播放画(面)。呃,那是?]沙织透过玻璃窗看着摄影棚里说到。不知是谁正穿过照相机之间,东张西望的走向摄影棚的布景内。
晴美看到大吃一惊[石津先生!]这么说起来,刚才提问的女孩子也叫[石津]。。。。。。
[喂,那个人,赶快躲开(走开),很碍眼啦!]沙织抓着话筒说到。
石津警察那高大的身体毫不介意地走向站着女孩子们的台上。晴美急忙从监控室里飞奔出去,向通往摄影棚的楼梯跑下去。
刚打开沉重的门进去,就看到石津挥着手叫到:[喂,雪子!]。[啊,哥哥。]刚才的女孩子站起来也挥着叫到。电视台的人慌慌忙忙抓着石津的手往外拉着说[喂,你快出去。节目还没有结束呢!]
[啊?什么?]石津觉得莫名其妙。[石津先生,到这里来!]听到晴美叫他,石津吃惊的说道[晴美!你在干什么,在这样的地方?/你在这样的地方做什么?哇!]。从布景处往外走的石津因突然踩空整个往前摔倒,撞向正前方的摄像机。谁也没想到这时,那台摄像机的画面正面向全国的电视机播出。

[ 本帖最后由 kosakana 于 2008-8-26 09:42 编辑 ]
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 楼主| 发表于 2008-8-26 09:44:41 | 显示全部楼层
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 楼主| 发表于 2008-8-26 16:33:35 | 显示全部楼层

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2  従妹
「全くな」と片山は言った。「何かの化け物が出て来たのかと思ったぞ」
「お兄さん」と晴美が苦笑して、「もうやめなさいよ!」
「いや・・・・・・」石津は頭をかいている。「どこへ行ってもいい分かんなくなって、ウロウロしてる内に、その扉を開けたら、あいつがいたんで・・・・・・」
もう、夜九時を回っていた。
石津のいるところ食べ物あり、というわけでもないのだが、片山義太郎、晴美の兄妹と石津の夕食がこんなに遅れたのは、わけがある。
「さ、食べましょう」と石津がナプキンを取って、早くも目を輝かせている。
中華料理が丸いテーブルに並んで、取分けるばかりになっている。
「ちょっと、石津さん」と晴美がたしなめた。「待ってなきゃ。肝心の人が来てないじゃないの」。「え?」と石津はポカンとして、「あ――、そうだっけ」
「おい、お前の従妹が上京してくるっていうんで、こうやって食事することにしたんだぞ。お前が忘れてどうするんだ。」
「そうよ。お兄さんにまで言われちゃおしまいよ」「おい、何だそれは」個室なので、周りの客が聞いていないのがせめてもである。
「それより、お兄さん、ここからまた戻るの?」
「ああ。ちょっと抜けさせて貰ったんだ。食べ終わったら、急いで戻らないと」
「お兄さんがいなくても、そう変わらないじゃない?」晴美が言いたいことを言うのは、いつものことである。しかし、言われてる方は楽しくはない。
「片山さん、事件だったんでしょ?何だったんですか」
「うん・・・・・・。女子大生が殺された。――ラブホテルのバスルームで。電話で客を取ってアルバイトしてたらしい」片山は、素気なく言った。
「へえ。危ないですね。どんな男に出くわすか知られないのに」石津は、ガブガブとウーロン茶を飲んでいる。「事件の話はよそう。お前の従妹がびっくりしちまう」
「お兄さん、話したくないわけがあるんじゃない?」
「な、何だよ?」片山は咳払いして、「で、石津、従妹の名前は何ていうんだ?」
「雪子です。降る『雪』で」「冬の生まれなの?」「いえ、八月です」「真夏で「雪子」?」
2.堂妹
[真是的]片山说[我还以为是什么怪物跑出来了]
[哥哥]晴美苦笑道[你就别说了!]
[呵呵。。。。。。]石津挠着头说[我正不知道该往哪里去呢,在瞎转的时看到那扇门,就打开了,没想到那家伙在那里。。。。。。]
时间已经是晚上九点了。
虽然不有石津在的地方就有吃的,但是片山义太郎、晴美兄妹和石津这么晚吃晚饭是有原因的。[那,我们吃饭吧]石津说着拿出餐巾,看着分成小分的中华料理摆在圆桌上,眼睛都发亮了。   
[喂,石津先生]晴美责备道[再等等,关键人物不是还没到嘛。]
[啊?]石津呆呆的说[啊——有吗?]
[喂,这不是为了给你到东京的堂妹接风我们才这样在一起吃饭的嘛,你怎么可以自己忘了呢。][是啦。连我哥都说你,我看你是完蛋了。][喂,你这是什么意思?]因为是在包房里,至少(总算)不用担心会打搅别的客人。
[比起这个,哥哥,你还要从这里回去吗?]
[哦,我只请了短时间的假,所以吃好后要急着回去。]
[哥哥在不在都没有什么关系的话。]晴美一直都是这么直话直说的。但是,被说的人总是不乐意的。
[片山先生,不是发生案件了吗?是怎么回事?]
[嗯。。。。。。是女大学生被杀案。——在情人旅馆的浴缸内。好像是在电话里接的客人打那种零工的]片山冷漠的说道。[欸,真危险。都不知道会碰上什么样的男人就去]
[案件的事情就别提了。省得吓倒你堂妹。]
[哥哥,你不想说总有你的理由][砌,什么呀?]片山假嗽着说[对了,石津,你堂妹叫什么名字?][雪子,下雪的(雪。)][冬天生的吗?][不是,8月份生的。][盛夏的(雪子)?]
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 楼主| 发表于 2008-9-1 11:11:27 | 显示全部楼层

内容已经更新

「母親が、暑い最中のお産でひどく苦労したらしくて。せめて名前くらい涼しそうにしようって」
「それも理屈ね」と晴美は笑った。「でも、今、十八?とても可愛い子」
「そうですか?よく言われます。僕と似てるって」――晴美と片山がやや沈黙したことに、石津は一向に気付かないようだった・・・・・・。
「それにしても遅いわね。ちゃんと、ここ、って言ってあるわね」
「ええ、それは間違いなく」石津の言葉も、こと食べ物と食べる場所に関しては信頼が置ける。
「もう少し待とう。どうせ遅れたんだからな」と片山は腕時計を見て、石津はお腹を押さえて情けない表情になったのだった・・・・・・。
――警視庁捜査一課に勤めてる刑事、片山義太郎とその妹、晴美。晴美がいつも口やかましく兄をやりこめている事は、ご承知の通り。心優しい片山は、家で(といってもアパートだが)もう一人の女性にもやられているので、まあ、われこれ言われるのは慣れている。長身でひょろりとして、なで肩に優しい丸顔。性格を形にしたような存在である。石津は、晴美にすっかり惚れ込んでいて、その分、片山からはうるさがられているが、そんなことでめげる石津ではない。いや、むしろ、何も気付かないという方が正しいのかもしれない。
ドアが開いて、「お連れ様がお見えです」と店の人間が顔を出した。
「――すみません」と、あのスタジオにいた少女が入って来る。「お兄ちゃん、待たせて、ごめん」「ともかく入れよ。――従妹の雪子です」と石津が改めって紹介する。「今度、大学生になって一人暮らしを始めたので」
「今日は。先はご苦労様」と、晴美が微笑んで「私、片山晴美、これが兄の義太郎」
「いつもお兄ちゃんからお噂は」雪子は丁寧に頭を下げ、「よろしくお願いします」と言って――派手に、「ハクション」とクシャミをした。「風邪?」
「いえ・・・・・・。あの・・・・・・お宅で何か飼っておられますか。犬とか猫とか」
「猫がいるわ。飼ってる、と言えるかどうか分からないけど」
「じゃ、それだ。私、動物の毛のアレルギーなんです。この場にいなくても、飼っている方って、服に必ず毛がついてますから」
「へえ。敏感なもんなのね!じゃ、ホームズには会ってもらえないわね、残念ながら」と晴美は言った。「さ、座って。ともかく食事にしましょ」
「はい。――お兄ちゃん、よくお腹空いて失神しなかったね。」雪子は、椅子にかけて、ナプキンを膝へ広げながら言った。
「有名なんだな」と片山がからかったが、幸い(?)石津は料理を自分の更へ取分けるのに必死だったので、聞こえていないようだった。
「遅くなってごめんなさい、白鳥聖人と話していて」と雪子も料理を取りながら言った。
「あの詩人と?じゃ、番組の後で?」
「そうなんです。私、お車代をもらって、帰ろうとしたら――」
听说她妈妈在夏天最热的时候生的她,为此吃了不少苦。所以,至少要让名字听起来凉快些。
[这么听起来也有道理]晴美笑着说:[对了,现在18?很可爱的孩子。][真的吗?大家都这么说,像我]——对于晴美和片山的稍稍沉默,石津好象并没有注意到。。。。。。
[话说回来她好慢呀。你真的有告诉她这里的地址吗?]
[嗯,肯定没错]石津说的和有关吃的东西与吃东西的地方的话是信得过的。
[再等等吧,反正已经晚了]片山看着手表说,看到石津按着肚子一幅可怜兮兮的样子。
——在首都警察厅搜查一课工作的刑警,片山义太郎和他妹妹,晴美。众所周知,晴美一直都是强势的驳倒他哥哥的话。心地善良的片山,在家里(虽说是家也只是小公寓)还被另外一位女性欺负,所以被说这说那的他也习惯了。细高个儿、溜肩、慈和的圆脸,完全是面由心生的感觉。石津非常迷恋晴美,为此,片山很厌烦他,可如果因此而垂头丧气的话,就不是石津了。呀,与其这么说,也许该说他一点都没有感觉到比较正确。
此时,店里的人打开门说到[您的同伴来了]
刚才在那个摄影棚里的少女走进来说:[——对不起。哥哥,让你久等了,不好意思。]  
[先别说那么多了,快坐下——我的堂妹雪子]石津从新介绍道:[今年刚升大学,要开始一个人独立生活了。
]晴美微笑的说:[今天,刚才辛苦你了。我叫片山晴美,这是我哥哥义太郎]
[ 从哥哥那里一直都有听说]雪子说着恭恭敬敬的低下头:[请多关照],突然夸张地打了个喷嚏。     [感冒了?]
[不是,那个……请问您家里有养什么吗?狗啊猫啊之类的?]
[有猫在。只是不知道是不是可以说我们在养它]
[那就对了。我对动物的毛过敏的。即使它不在这里,可是养它的人的身上肯定会粘着它的毛]晴美说:[欸。你是敏感体质呀。真遗憾,那你就不能和Holmes见面了。]
[来,快坐,别说那么多了,先吃饭吧]
雪子坐在凳子上,边把餐巾摊开在膝盖上边说着 [好。哥哥,真难得你饿着肚子还这么清醒的。]
[还真有名呐]片山奚落道。(幸亏?)石津正拼命的往自己的碗里夹菜,好像那个没有听到。雪子边夹菜边说:[那么晚才来,真是不好意思,和白鸟圣人聊天托晚了。]
[和那位诗人?那么是在节目结束以后了?]
[是的,我正准备叫人来帮我开车,送我回去……]
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 楼主| 发表于 2008-9-1 16:51:11 | 显示全部楼层

最近更新,不知道大家是习惯正篇的还是一句句的?

「君、ちょっと、いいかい?」振り返った雪子は、あの詩人が立っているのを見て、ドキッとした。
[你,有时间吗?]回过头的雪子看到那位诗人站在那里,大吃一惊。
「あ、どうも・・・・・・。さっきは変なこと訊いて、すみません」と真っ赤になる。
[啊,您好……。刚才问了奇怪的问题,对不起]雪子满脸通红的说到。
「いやいや。――時間、あるかい?」と、白鳥は言った。
[哪里哪里。——你有时间吗?]白鸟问道。
「あ・・・・・。すこし、でしたら。この後、約束があって」
[啊……。如果就一会儿的话,没问题。我一会儿有约]
「恋人と待合せ?」と、白鳥が微笑む。[和恋人见面?]白鸟微笑的说道。「違います。さっきの人――従兄です」と、ますます赤くなった。
「不是的,是刚才的那个人——我的堂哥」说着,脸越来越红。
「じゃ、悪いけど、少しだけ待っててくれる?番組のプロデユーサーが話があるってこと何でね。すぐ済むから」
[那,不好意思,你能稍微等我会吗?和节目的制片人有事要谈。但是很快结束]「はい。じゃ、ここにいます」[好,那我就在这里等]「といって、立ってるのもね・・・・・・。この先がロビーだ。そこのソファに座っててくれ。いいね?」
[虽说,但是就站着……。这前面就是大堂。你就坐在那里的沙发上等我,没问题吧?]「はい」――別に怒っている様子でもないので、雪子はほっとした。
[好]——看他好象并没有生气的样子,雪子终于放心了。
白鳥が急ぎ足で戻って行くと、雪子は言われた通り、ロビーに行ってソファに腰を下ろした。
看着白鸟疾步往回走去,雪子就照他说的,走到大堂的沙发处坐了下来。
従兄の石津には、約束の場所へ後で行くと言ってあった。对堂哥石津说,自己晚点去约好的地方。
本当は、この後、友達とお茶を飲むはずだったのである。――この番組に出ることになったのも、友達が「一人で出るのじゃつまんない」と誘って来たからである。
本来这之后要和朋友一起去喝茶的。——来参加这个节目也是因为朋友说[一个人去很无聊]而被邀请来的。
白鳥聖人の詩は好きだったが、といって、こんな所まで会いに来たくなるほどでもない。と言うより作者に会いたい、と言うタイプではないのである。
虽说喜欢白鸟圣人的诗,但是也没有喜欢到到这样的地方来看他(的程度)。与其这么说,应该说是不会因为喜欢某人的作品而想见作者的那种类型的人。(不是会追星的那种人)しかし、TVのスタジオで見た詩人は、思っていた以上に素敵だった。
但是,在电视台的摄影棚里看到的诗人比想象中的更帅。それで、ついあんな質問をしてしまったのだが・・・・・・。因此,不知不觉中就问了那样的问题……。
肝心の友達は、収録がすむと、ボーイフレンドが待っていたと見えて、「ごめん!ここでね」と、さっさと行ってしまった。
紧要)重要的朋友在节目收录结束后,看到在等她的男朋友后,[不好意思!那我先走了]说道便迅速地离开了。
勝手なもんだ、とは思ったものの、雪子は別に腹を立ててはいない。
雪子虽想真是专断(只顾自己)的人,但是也并没有因此生气。
雪子自身は、東京へ来て大学に入り、まだそう日も立っていないのだ。彼氏どころじゃない、というのが正直なところ。
雪子独自一人来东京上大学,也还没过多少日子。也确实没有时间谈男朋友。
物価も高いし、この暮らしに慣れるだけで大変である。物价又高,单是要习惯这生活也够呛的。
ふっとロビーの明りが半分ほど消えて、ドキッとした。大堂的灯突然熄了一半,吓了她一大跳。
真暗ではないが、一人で座っていると、少々心細い。――早く来てくれないかしら、と廊下を覗くと――。
虽然不是一片漆黑,但是一个人坐着的话还是有些胆怯的。——不能早点来吗?边想边看向走廊,就看到——

看我输入这么辛苦的份上,看过的大虾们能提点建议吗?就算是对原文的都好,我都不知道有没有人在看了。
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 楼主| 发表于 2008-9-3 15:39:56 | 显示全部楼层

今日更新

少し甲高い靴音が響いた。白鳥ではなく、女性だ。シルエットしか見えないが、細く、スマートな女性らしい。ハイヒールがカチッ、カチッと床をける。
――もう十分くらい待っているだろうか。雪子は、腕時計を見たが・・・・・・。
「あの人を待ってるのね」と、声をかけられて、びっくりした。その女性が、少し離れた所に立っていた。ほの暗い中でも、色白で細面の美人と分かる。たぶん――二十五、六かしら。でも、雪子などには、女性の年齢はよく分からない。
「あの・・・・・・」「白鳥聖人を待っているのね」囁くような喋り方。それでいて、はっきりと聞き取れる。「はい・・・・・・。そうです。」「名前、石津雪子さん、だったわね」
「はい」「TVで、さっき見ていたわ」「そうですか」その女性の声音は、怒っているとも好意を持っているとも、どっちとも分からないものだった。
「あの人と付合うのはいいわ。でも、夢中になってはだめ」
雪子はさっと赤くなって、「お付合いだなんて・・・・・・。そんなこと――」と言いかけると、
「いいえ。あの人はきっととあなたに交際してくれ、と言い出すわ。でも、用心して。あの人は詩人なの」「はい・・・・・・」「あの人はあなたとの恋に満足してしまったら、詩は生まれない。あなたは、詩人としてのあの人を殺してしまうことになるのよ」
「恋、だなんて・・・・・・「もう、あなたはあの人に恋し始めているわ」そんな・・・・・・」「ともかく、今私の言ったことを忘れないで」と女は言って、唐突に雪子に背を向けると、足早に立ち去った。やや薄暗くなったロビーで、雪子は一人寂しく取り残されたような気分に立っていた。妙なもので、ひどく胸がドキドキしている。今の女性に言われたせいだろうか?白鳥聖人が現れたら、何と言おうかと、そう考えただけでカッと頬が熱くなって来るのである。恋だなんて・・・・・・
あんな有名な詩人との恋?
私一人が勝手にのぼせるのなら、分からないでもないけれど、あの人が私を恋してくれることなんて、あるわけがない。
そうよ。――あの女の人が少しどうかしてるんだわ・・・・・・。足音が――。コツ、コツと近付いて来た。それを聞いて、自分でも信じられないことだったが、雪子は即座にそれが白鳥のものと分かったのである。個人的に口をきいたのはさっきが初めてで、その足音なんか注意して聞いたとこともないのに。でも、確かにそれは白鳥に違いなかった。雪子は、振り向きもせずに、そう分かって微笑んでいたのである・・・・・・。
传来有点尖锐的脚步声。不是白鸟,是位女性。虽然只能看到影子,像是位修长、苗条的女性。高跟鞋喀哒喀哒的踩着地板。
雪子看着手表想:——等了应该有十分钟了吧。
此时,突然听到有人说:[你在等他吧]。雪子吓了一大跳。那位女性站在稍微有点距离的地方。
即时在微暗的地方,但也能看出是位皮肤白净的鹅蛋脸形的美人。二十五、六岁的样子。但是,雪子并不是很能判断女性的年龄。
[请问……]
[你在等白鸟圣人吧]虽然像在喃喃细语,但是还是很清楚的听到了。
[是的……,我在等他]
[你叫石津雪子是吧]   [是]
[刚才在电视上看到了。]    [是吗]
从那位女性的声音里听不出来她是在生气还是带着好意。
[你可以和那个人(他)交往,但是不能陷进去。]
雪子突然脸红起来, [什么交往……,那种事] 刚开口就被她打断了。
[不,那个人一定会说让你和他交往的。但是,小心点,他可是诗人]
[是……]
[那个人要是满足于和你的恋爱的话,就写不出诗了。你就成了杀死作为诗人的他的凶手。]
[说什么恋爱之类的呀……]
[(你看)你已经开始爱恋那个人(他)了]
[什么呀……]
[总之,不要忘了我刚才说的话]那女人说着突然转身(背向雪子)匆匆地离去。
在微暗的大堂里,雪子觉得自己一个人很寂寞被甩下了(雪子觉得自己被甩下了,一个人背寂寞包围着)。奇怪的是雪子心里突然变得忐忑不安。
是被刚才的女性念过的原因吧?一会儿白鸟圣人来了之后,说什么好呢。仅这么想着脸都开始发烫。
恋爱啊……。和那么有名的诗人的恋爱?
如果是我一个人任性地提出来的话,也不是不知道(如果我要自己任性地提出交往的要求的话,也是有可能的),但是要让那个人提出像“要和我交往”之类的事不可能的事情。
没错。——是那个女人有点不正常……。
传来了咯噔咯噔的脚步声。
雪子听到脚步声后,立刻听出来(知道)那是白鸟的走路声音,连她自己都觉得不可思议。
刚才还是第一次和他有个人交集,明明没有特意听他发出的什么脚步声之类(明明没有特意听他的脚步声)。
但是,那确实是白鸟的脚步声。雪子头也没回,了然于心的微笑着。

红字标示的是我觉得翻的不好的地方,路过的大吓们愿意的话麻烦指正。先谢过。

[ 本帖最后由 kosakana 于 2008-9-3 15:42 编辑 ]
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发表于 2008-9-3 20:36:01 | 显示全部楼层
私も最近、この小説を読んでいます。しかし、あまり面白くないみたいですよね。
ちなみに、三毛猫を中国語に訳せば、どういう意味でしょうか
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 楼主| 发表于 2008-9-4 09:04:20 | 显示全部楼层
原帖由 mint 于 2008-9-3 20:36 发表
私も最近、この小説を読んでいます。しかし、あまり面白くないみたいですよね。
ちなみに、三毛猫を中国語に訳せば、どういう意味でしょうか


三毛猫を中国語に訳せば: 花猫 的意思
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 楼主| 发表于 2008-9-4 09:54:15 | 显示全部楼层

今日已更新

3 夜食
「もしもし?」涼子は苛苛とした口調で、言った。「いつまで待たせるんですか?――え?もう出た?――確かなんですね。――それで、何時ごろ?」涼子の目は、壁の時計へと向いた。
「――じゃ、二時間も前に?――分かりました。――いいですか。野田さん、あなたを信頼して聖人のことを任せてるんですからね。もし何かあれば、いつでも他の人に頼めるんですよ。――ええ、分かりました。――結構よ。こっちで・・・・・・」涼子は、居間の戸口にもたれて立っている息子の姿に気付いた。「じゃ、これで」と電話を切り、「どこに行ってたの!」
「また野田さんをいじめてたの?」と白鳥聖人はソファの上に脱いだ上着を投げ出した。「可哀そうに。――ま。彼女はノイローゼになるってパイプじゃないけど」
「聖人――」
「お母さん、ちゃんと帰ってきたろ?」聖人は母に向って、ニッコリと笑って見せた。
「本当に、もう・・・・・・」涼子は、息子の笑顔に弱いのである。「どうなったって、母さんは知らないわよ」口で怒っていながらも、もう顔は笑っている。「何か食べる?お腹は?」
「うん・・・・・・、じゃ、軽く」
「それじゃ、お風呂にでも入って、さっぱりしてらっしゃい」
「そうするよ。明日は?」と伸びをする。
「夕方からサイン会よ。四時に出版社の迎えの車が来るわ」
「じゃ、のんびり寝てられるな」聖人が、居間から出て行くと、涼子はいそいそと台所に行った。息子の好きなものはちゃんと分かっている。――涼子には自信があった。とはいえ、涼子も気付いている。聖人が「軽く」食べると言うときは、外で食事は済ませた、ということなのだ。
しかし、「食べない」と言えば涼子ががっかりすると分かっている。だから、「軽く」食べるのである。涼子はそう分かっていても文句などは言わない。息子のその気づかいが嬉しかった・・・・・・
3  宵夜
[?]凉子急躁的说[你要让我等到什么时候?——唉?已经出来了?——确定他已经离开了。——那么,几点左右?]凉子的视线移向墙壁上的钟。[——那就是说两小时之前?——知道了。——你听好了。——野田小姐,我是信任你才我圣人交给你的,如果他出了什么事的话,我就随时换了你。——嗯,我知道了。——不用了,我自己……]凉子看到(注意到)倚靠在起居间门上的儿子。
[——那就这样了]说着将电话挂了。[你上哪儿去了?]
[又欺负野田小姐?]白鸟圣人坐在沙发上将脱下来的上衣扔了出去,边说[真可怜。——还好,她不是那种容易神经衰弱(神经过敏)的人]
[圣人——]
[妈,我这不是好好地回来了吗?]圣人笑嘻嘻的看着母亲。
[真是的……]凉子对儿子的笑脸向来没有抵抗力。[要真有什么事。妈妈可不管了哦]虽然口气上还是凶巴巴的,但脸上却已经露出了笑容。
[要吃点什么吗?肚子饿不饿?]
[嗯……,那就随便吃点吧]
[好,那你先去洗个澡,把自己弄干净了啊]
[嗯,好。明天呢?]伸着懒腰道。
[傍晚有个签名会,四点钟、出版社的车子回来接你]
[哦,那我可以好好的睡一觉了。]
看着圣人离开后,凉子高高兴兴地走进厨房。
儿子的喜好凉子非常清楚。——对于这点她很有自信。
话虽如此,但凉子也注意到了。
当圣人说[随便吃点]的时候,就代表他已经在外面吃过饭了。
但是,他也知道,如果自己说[不吃]的话,凉子就会失望。所以就说[随便吃点]
凉子虽然都知道可她也毫无怨言。儿子的这份贴心让她非常开心(让她很是受用)……。

[ 本帖最后由 kosakana 于 2008-9-5 15:03 编辑 ]
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 楼主| 发表于 2008-9-5 17:10:43 | 显示全部楼层

更新した

――白鳥涼子は、四十七歳である。聖人を産んだのが十九。今、聖人は二十八になった。
涼子は年齢から言えば、ずいぶん若い外見を保っている。いつも身奇麗にしているし、肌もつややかで、その点、聖人にも負けない。
聖人は涼子に似ている。誰もがそう言うし、当人ももちろんよく分かっていて――それは、聖人の父親をほとんど誰も知らないせいでもあるのだが。
涼子はヒーターのスイッチを切った。このマンションはガスを使っていないので、台所も全部電気だ。
夜食の支度を終えると、涼子は玄関へ行った。聖人の明日はく靴を出しおくのだ。埃で汚れた靴なんか、はいて行かせるわけにはいかない、断じて!
――靴箱を開けて、どれがいいかしら、と考えていた涼子は、何気なく玄関のドアへ目をやった。
ドアの内側に新聞受が付いているが、そこに何か白いものが覗いている。取り出して見ると、白い封筒である。誰かが直接入れて行ったものらしく、宛名も何もない。涼子はその封筒を手に居間へ入って行った。封を切って、テーブルの上に逆さにする。用心のためだ。――有名人ともなると、色んな人間が近付いてくる。
前に、ファンレターの封を開いていて、涼子は危うく手を切るところだった。カミソリが仕込んであったのである。
それ以来、得体の知られない人間からの手紙は用心することにしていた。
テーブルにパタッと写真が落ちた。それをめくって見た涼子の顔がサッと青ざめたが・・・・・・

――白鸟凉子,今年47岁。生圣人的那年是19岁。圣人现在已经28岁了。凉子看上去比实际年龄年轻很多。穿着打扮一直都很合体,皮肤也很有光泽。这点也毫不逊色给圣人。
大家都说圣人像凉子,当然,本人也非常清楚这点。这也许是因为关于圣人父亲的所有一切,大家几乎都不知道的关系。
凉子关上加热器的开关。因为这个公寓里不用煤气,所以厨房的所有东西都是电气化的。
宵夜准备好后,凉子走到门口,准备把圣人明天穿的鞋子拿出来。绝对不能让他穿粘灰尘的脏鞋子去。
——打开鞋柜,正在考虑拿哪双鞋子的凉子,无意看向门口的门。门内装有信箱,信箱里露出白色的什么东西。拿出来一看是白色的信封。不知道是谁直接放进去的,连收件人姓名什么的都没有写。凉子把那信封拿到起居室(客厅)。拆开信封,反放在桌上。这是为了以防万一。——只要成为名人,什么样的人都来接近你。
以前,拆开一封粉丝来的信,凉子差点割伤手。信封里装着刮胡刀。
自那以来,对来路不明的信就特别小心。
照片啪嗒一声掉在桌上。翻看着那些照片的凉子的脸色忽然苍白了……
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