~やむ/~終わる/~終える
動詞:[ます]形 + やむ
終わる
終える
♯ 解説 ♭
「~終わる/~終える」は他動詞について「飲み終わる/飲み終える」のように動作の終了を表しますが、自動詞「~終わる」は現象面を、他動詞「~終える」は「終了させる」という人の意志動作を強調した表現になります。
宿題をし終える(×し終わる)のに、2時間もかかった。<動作面を強調>
宿題をし終えた(○し終わった)ので、遊びに出掛けた。<どちらの解釈も可>
しかし「降る・鳴る・吹く・鳴く…」などの自然現象や、「泣く・笑う・怒る・吐く…」などの感情や生理現象を表す動詞には、「~終わる/~終える」は使えません。その場合には「~やむ(止む)」が使われます。
風が吹きやんだ(×終わった)。
子供が泣き止んだ(×終わった)。
*~(さ)せてしまう
動詞の使役形: て形 + しまう
♯ 解説 ♭
「~(さ)せてしまう」は「あ~あ残念だ」「あ~あ、失敗した」という感情を込めた不本意の表現です。前に来る動詞は感情や心理、また自然・自発の生理自然現象を表す動詞が多いでしょう。
もし前に来る動詞が意志動詞の時は、会話中の「黙らせてしまえばよかった」のように、「完全に・徹底して~させる」という強制の文ともなりますが、用例としてはあまり多くありません。 |