奈須きのこ-
(なす きのこ、男性、1973年11月28日 - )は、シナリオライター、小説家。
座右の銘は「人類皆強大」。自画像は「化けきのこ」。
『空の境界』(からのきょうかい)とは奈須きのこの長編伝奇小説である。
主人公・両儀式の持つ能力が『月姫』の主人公・遠野志貴のそれと同様である事、登場人物の一人である蒼崎橙子と『月姫』で登場する蒼崎青子が姉妹と設定されている事等から、『月姫』と共通の世界観を持つとされる。
物語全体を包む衒学的かつ耽美的な雰囲気がボーイ・ミーツ・ガールやオカルトをテーマとした類似作品と一線を画しているが、新城カズマは『ライトノベル「超」入門』の中で本作をライトノベルに分類している。
『月姫』(つきひめ)は、同人サークル『TYPE-MOON』
物語の主人公である遠野志貴は、幼い頃に一度死にかけた後、『モノ』の壊れやすい部分を黒い線として捉えることのできる特別な眼『直死の魔眼』を持つようになった。とはいえその能力をもてあましていたときに、偶然出会った女性からたしなめられ、その眼の力を封じる眼鏡を受け取ったおかげで、外見上、普通の少年として平凡な生活を送ることができた。
しかし、子供の頃から預けられていた親戚の家から実家に帰ることが決まった頃と時を同じくして起きる、全身の血液を抜かれて人が殺されていく連続猟奇殺人事件が、志貴の生活を非日常へと急激に変化させてゆくこととなる。 |