[上橋菜穂子] 精霊の守り人ほか守り人
上橋 菜穂子(うえはし なほこ、1962年7月15日 - )は、東京都生まれの児童文学作家、ファンタジー作家、SF作家、文化人類学者。
立教大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。女子栄養大学助手、武蔵野女子短期大学非常勤講師、川村学園女子大学講師を経て、現在同大学の准教授。
1989年、『精霊の木』で児童文学作家としてデビュー。1991年に刊行した『月の森に、カミよ眠れ』で翌年、日本児童文学者協会新人賞を受賞し、同時期の荻原規子やたつみや章と並んで日本古代を題材とした日本的ファンタジーの書き手として注目を浴びる。だが、1996年刊行の『精霊の守り人』で独自の異世界を舞台にした女用心棒を主人公にしたハイ・ファンタジー作品を発表。同作は、野間児童文芸賞新人賞・産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。2008年6月には、英訳も出版された。以後、〈守り人シリーズ〉として書き継いでいくことになる。『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2002年には〈守り人シリーズ〉で第25回巌谷小波文芸賞を受賞。『神の守り人』で小学館児童出版文化賞を受賞するなどしている。また再び古き日本を舞台にした『狐笛のかなた』で野間児童文芸賞・産経児童出版文化賞推薦を受賞した。日本児童文学者協会会員。
大のアニメファンであり、大学時代は授業を抜けて「機動戦士ガンダム」や「伝説巨神イデオン」の設定資料集を買い求めたことがあったとのこと。また、『攻殻機動隊』シリーズのファンであり、同作の主人公草薙素子を好みの女性として挙げている。『精霊の守り人』のアニメ化の際は製作にも企画段階から参加している。
内容简介
練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。 |