褒め過ぎです
人物:先生 平沢(学生、女)
場面:大学内、先生が平沢を呼び止めて
先生:あ、平沢さん。きれいな年賀状、どうもありがとう。
平沢:いいえ、どういたしまして。
先生:とっても素敵な版画だったなあ。今年もらった中で一番気に入ったよ。
平沢:ありがとうございます。あまりいい出来ばえてはありませんでしたが、お褒めいただいて、光栄です。
先生:えっ?もしかして、平沢さん自分で彫ったの?だってあれ、五色刷りでしょう?
平沢:はい。毎年、自分で彫って刷っています。下手の横好きでお恥ずかしいですけど。
先生:いやあ、すごいなあ。てっきりプロの彫刻家の作品かと思ったよ。
平沢:そんな、褒め過ぎです。ちょっと練習すれば、あれぐらい誰でもできますよ。
先生:いやいや。あれほどのものは、ちょっとやそっとじゃできないよ。たいしたもんだ。いったい何年やってるの?
平沢:えー、そんなにやってませんよ。2,3年前に始めたばかりです。
先生:へえー、たった2,3年であれだけの腕前になるのか。じゃあ、もともと才能があったんだ。
平沢:いえ、そんな、才能なんて全然ありません。ちっとも上達しませんし。
先生:そんなに謙遜しなくたっていいよ。そうかあ、来年もまた楽しみにしているよ。
平沢:はい、ありがとうございます。喜んでいただけて私も嬉しいです。
単語
平沢(ひらさわ): (姓氏) 平泽
呼び止める(よびとめる): (他一) 叫住
版画(はんが): (名) 版画
出来ばえ(できばえ): (名) 做出的结果
彫る(ほる): (他五) 雕刻
五色刷り(ごしきずり): (名) 套色木刻
刷る(する): (他五) 印刷
てっきり: (副) 一定,必然,果然
プロ: (名) 专业
彫刻家(ちょうこくか): (名) 雕刻家
ちょっとやそっと: (副词) (后接否定)不是三两下能…
腕前(うでまえ): (名)能力,本事,手艺,才干
上達(じょうたつ): (名,自サ) 进步 |