最近、すっかり出不精になってしまい、自分でも困ったものだと思う。折に触れる旧友の顔など思い出し、電話などして「近いうちに会おう」と話がまとまるところまではいいのだが、さてその日が近づくにつれて次第に気が重くなってくる。
着ていく物はどうしようか。なるべく若々しく元気に、さっそうと見せたいし、かといって、落ち着かない印象は与えたくないし...。あ、美容院の予約も必要だ。...いやいや、外見ばかり気にしていても切がない。いつもの自分でいいのだ、と言い聞かせても、またここで心配になって、最近家事と育児に追われて、知識も話題も狭くなってるだろうから、友達と会っても少し話した後は話題も尽きてしまうのではないか、などと思い悩む。
そしていよいよ前日になると、すっかり新しく変わってしまったらしい都心のその駅の約束の場合に約束の時間までにちゃんと着けるだろうか、と極度に不安になり、結局、体調を理由に約束を取り消してしまったりするのだ。まったく我ながら情けない。
* 折に触れる:何かの折に。 かといって:そうは言っても。
* 言い聞かせる:説得する。 我ながら:自分でも。
問1:「心配になって」とあるが、何が心配なのか。
1. 着て行くものなど自分の外見が心配。
2. 出かけている間の家事と育児のことが心配。
3. 話題が尽きてしまうことが心配。
4. 慣れないところへ無事に行けるかどうか心配。
問2:何が「情けない」のか。
1. 外見や他人の印象ばかり気にする自分。
2. 知識や話題が狭くなってしまった自分。
3. 都心の様子が全く分からなくなってしまった自分。
4. 心配ばかりして、結局約束を取り消してしまう自分。 |