もし山々に木がなかったら、土ははがれ、山は崩れ、陸地は石と岩だらけの荒れ地と化していたことであろう。土地は不毛となり、更に雨の度に下流は土砂と洪水に見舞われ、平野での耕作はおろか、人々が安全に平野に住むことすら不可能になっていたに違いない。快適で便利な生活への限りない欲望のままに木々を切り続けていたら、いつかそのつけに苦しまねばならぬのは我々自身なのだ。この美しい地球の 緑を守ることは人間が自分達自身を守ることにほかならない。
* ~はおろか:~はもちろん。 つけ:後でまとめて払うべき負債。
問:なぜ「緑を守ることは人間が自分達自身を守ること」なのですか。
1. 木を切って使うことで我々は快適に暮らせるから。
2. 木が地球を美しい星にしてくれているから。
3. 緑のない場所が住みにくい場所になってしまっているから。
4. 木が平野を人間の生活に適する場所にしてくれているから。 |