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紅楼夢について 日本語の紹介

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发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层 |阅读模式

紅楼夢名場面集      第2— 21楼[/COLOR]
紅楼夢アイテム事典    第22—25楼[/COLOR]

                    [未  完}



紅楼夢(こうろうむ)とは?
 1791年(清代)に発刊された中国の長編小説。三国志演義・水滸伝・西遊記とともに「中国四大古典小説」といわれる場合があります(一般的な名称かどうかは不明)。全120回から成り、前80回が曹雪芹(そうせつきん)の作、後40回は高蘭墅(こうらんしょ)の続作といわれています。
 栄国邸の貴公子・賈宝玉と彼をめぐる林黛玉ら12人の美女の物語(本当はもっといますけど一般にこう紹介されます)。大貴族の華やかな生活にひそむ腐敗をえぐり、また微妙な心理描写にもすぐれ、中国小説史上最大傑作の一つとされています。原名は「石頭記」で、別名「情憎録」「風月宝鑑」「金陵十二釵」等とも呼ばれます。
 紅楼夢が世に出るや、中国に数多の紅迷(熱狂的な紅楼夢ファン)を生みました。紅楼夢の研究(紅学)は胡適・兪平伯・周汝昌ら多くの学者の手で進められ、1950年代に起こった紅楼夢論争で、紅楼夢は封建社会を批判する書との見方が一般的となりました。文化大革命で古典の多くが「毒草」として迫害された中でも、紅楼夢は毛沢東が「歴史小説」として読むように勧め、版を重ねました。80年代には中国中央電視台でTVドラマ化され、北京の大観園はドラマのセットが公園として整備され、1985年から一般に公開されているものです。

曹雪芹(1724年頃~1763年)
 清の小説家。名は霑(てん)、字は夢阮、号は雪芹・芹圃・芹渓。曹家の祖先は明の軍官でしたが、明末に満州族に敗れて投降し、満州八旗(清の正規軍)の一つに属する旗人になりました。清の成立後、康熙帝の代に曾祖父・曹璽が江寧織造の職に任じられ、南京に赴任します。以後三代にわたって務め、康煕帝の南巡の際の聖駕を四度も迎えるほどの信任を得ていましたが、雍正帝の即位とともに政治抗争にまきこまれ(江南に大きな勢力をもつ曹家は新皇帝にとって邪魔者だった)、解任・家産没収の憂き目にあいます(当時曹雪芹は10歳前後。「紅楼夢」には自らの体験が色濃く投影され、自家の冤罪をそそぐために書かれた抗議と訴えの書だとも言われています)。
 北京に移った雪芹は晩年の10年間を「紅楼夢」の執筆に注ぎますが、未完のまま病没しました。不遇の中で酒に溺れ、夭折した一人息子を嘆き悲しんで追うように亡くなったといわれています。

続作について
 曹雪芹の原作は第80回で断絶し、現行の後40回は程偉元・高蘭墅らの手で補訂されたものといわれます。未完の紅楼夢を一大悲劇として完結させた点は大いに評価される一方で、曹雪芹の意図が活かされなかった部分も多いようです。例えば、科挙や旧制度に反対していた宝玉が科挙に合格したこと、衰亡に向かうべき賈家が復興に転じていること等、原作の封建制度批判の思想と相反していること。それから後半部分に合わせて前80回部分を書き換え(改悪とされます)たこと等が続作の欠点とされています。

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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                               [B]名場面集[/B]

甄英蓮、元宵節に行方不明となる(第1回)
 蘇州十里街に甄士隠という田舎紳士が住んでおり、一人娘の英蓮を可愛いがっていました。ある年の元宵節、英蓮は家人の霍啓に連れられて灯灰娢铯顺訾堡蓼埂¥趣长恧⒒魡櫎”悚颏筏皮い腴gに英蓮がいなくなり、泡を食った霍啓は一晩探したものの見つからず、そのまま逃げてしまいます。
 それを聞いて泣き暮らす士隠夫婦。悪いことは重なるもので、隣の葫蘆廟から出火した家事で屋敷が全焼してしまい、身を寄せた岳父からは小言を言われる毎日…ある日士隠は通りすがりの道士について出奔してしまいました。

賈雨村、官界で浮沈す(第1・2回)
 かつて葫蘆廟に賈雨村という貧乏書生が寄宿しており、甄士隠と交際がありました。やがて彼は士隠の援助で上京し、見事に科挙に合格して官界に入ります。
 これも縁でしょうか、昇進を重ねた雨村は甄士隠の岳父の住む地の府知事として赴任します(士隠はすでに出奔していました)。士隠の娘が行方不明になったことを聞いた雨村は「草の根分けても探し出しましょう」と請け負いますが、上司に弾劾され数年で罷免されてしまいます。
 その後、諸国をぷらぷら旅していた折、揚州の巡塩御史・林如海より娘の家庭教師を頼まれます。彼女の名は林黛玉といいました。

林黛玉、雨村と共に上京する(第3回)
 次の年、林如海の妻が病気のため亡くなりました。林如海は黛玉を妻方の実家へ送ることを決め、折から復職のため上京しようとしていた賈雨村に同伴を頼みます。
 如海の妻の実家とは、元勲の後裔で長安の大貴族である賈家・栄国邸。邸に到着した晩、黛玉は栄国邸の若君・賈宝玉と初めて顔を合わせます。見るなり黛玉ははっと驚き、「どうもどこかでお目にかかったような気がするわ」と疑います。宝玉も笑って言いました。「この姫さんならお会いしたことがありますよ」

薛宝釵、家族と共に上京する(第4回)
 戸部御用達の豪商の若主人・薛蟠は、秀女に応募する妹の薛宝釵を送り届けるため、都へ出立する用意をしていました。そこへ人さらいが器量よしの娘(香菱、実は甄英蓮)を売りにきますが、馮家への二重売りだったことが発覚。話がこじれて、薛蟠は小者に命じて馮淵(馮家の主人)を打ち殺してしまいます。幸い府知事に赴任した雨村の働きで収まりますが、薛蟠は人殺しなど屁とも思わず、母と妹と妾を連れて上京します。
 薛未亡人は宝玉の母・王夫人の妹にあたり、誘いを受けて栄国邸内の梨香院に落ち着くことになりました。
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                             [B]名場面集[/B]

宝玉、夢に太虚幻境を訪れる(第5回)
 寧国邸の観梅宴に招かれた宝玉は、疲れを覚えて、秦可卿の部屋で昼寝をしていました。夢の中で宝玉は警幻仙姑に会い、彼女に導かれて太虚幻境を訪れます。警幻にせがんで薄命司に納められている「金陵十二釵正冊」という帳簿を紐解く宝玉でしたが、読んでもさっぱり分かりません。実は彼を取りまく女性たちの呙洡丹欷皮い郡韦扦工璡
 酒宴で披露された「紅楼夢十二曲」にもつまらなそうにしている宝玉を見て、ため息をつく警幻仙姑。
 しかる後、宝玉は警幻によって肉欲の「淫」以外の「意淫(生まれつきの痴情)」の持ち主であることを啓示されます。

劉婆さん、栄国邸へ無心に訪れる(第6回)
 長安郊外に住んでいる農家の王狗児一家、その冬も越せそうにない貧困ぶりに喘いでいました。酒ばかりあおっている狗児に対して義母の劉婆さんが意見します。
「お前さんの爺さんは金陵の王家の一族に加えてもらったんじゃろ? あちらの2番目のお姫様は、いまじゃ栄国邸の2番目の殿様(賈政)の奥方様だそうだから、ご機嫌伺いに行ってみてはどうかいな?」。すると狗児、「じゃあ、婆さんに行ってもらおう」。仰天する劉婆さんですが、言い出しっぺは自分とあって、仕方なく引き受けます。
 翌日、栄国邸を訪れた劉婆さん、顔見知りの周瑞の妻の世話で王熙鳳の御前へ上がります。劉婆さんは床に這いつくばってペコペコするばかり。


金の首飾りと通霊宝玉、初めて対面す(第8回)
 近頃、宝釵が家で養生していると聞いて、宝玉は見舞いに訪れました。宝釵はよい機会とばかり、通霊宝玉を見せてもらいます。鶯児が「お嬢様の首飾りの句と対になっていますのね」と言ったものだから、宝玉は見せてくれとせがみます。宝釵は仕方なく「かさ頭の坊様が、金の佩げ物に彫りつけておくように、とこの句をくれたんです。でなきゃ誰がこんなものを佩げておくもんですか」と言って首飾りを外して見せました。

家塾で大騒動(第9回)
 寧国邸に遊びに出かけた煕鳳と宝玉は、秦可卿の義弟・秦鐘を紹介されます。宝玉と同い年で容貌すぐれた美少年。二人はたちまち意気投合し、一緒に賈家の家塾に通う算段をします。
 さっそく家塾に通い始めた宝玉と秦鐘でしたが、香憐・玉愛と呼ばれる色っぽい塾生(男です!)と心を通わせあいます。ある日、塾生の金栄は秦鐘と香憐が二人になった現場を押さえ、二人が怪しきことをしていたと吹聴します。
 たまたま賈代儒(家塾の塾長)は留守で、孫の賈瑞が監督をしていましたが、彼はあべこべに提訴した香憐を叱りつけます。
 そこへ賈薔にたきつけられた茗烟(宝玉の書童)が怒鳴り込み、金栄をひっとらえてがなり立てます。誰ぞが硯を投げつけたのを皮切りに物の投げ合い・殴り合いが始まり、金栄と宝玉の書童たちは得物をふりまわして暴れ始めました。
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                                [B]名場面集[/B]

賈瑞、熙鳳の毒計に死す(第11・12回)
 賈瑞は賈敬の誕生祝の折に、憧れの熙鳳に接近することができました。色目を使う賈瑞に憤慨した熙鳳は、顔は仙女のような微笑みを見せながら、心では彼をぶっ殺す計画を練り始めていました。
 手始めに「西側の穿堂で待っててくださる?」と彼を誘います。喜び勇んで駆けつけた賈瑞でしたが、門が閉められて一晩中寒風の中に置かれ、凍え死にそうになります。
 続いて「裏手の路地の空き部屋で待ってくださる?」と彼を誘います。また喜んで駆けつけた賈瑞(彼はバカなのか?)は、引っ捕らえにきた賈蓉に抱きついてしまい、口外しない代わりに金を払う約束をされてしまいます。
 あれやこれやで病気になった彼の元へ、足なえの道士が現れ、「この裏面に3日映せば心の病は本復しますぞ」と言って「風月宝鑑」なる鏡を彼に手渡しました。

秦可卿の死(第13回)
 ある夜のこと、うとうとと眠りについた煕鳳の夢枕に秦可卿が立ちました。
「叔母様には日頃よくしていただきましたので、お別れにまいりました。それからお願いがありまして」と可卿。「お願いって何?}と煕鳳が尋ねると、可卿は賈家の早晩の零落を予言し、後事に備えるよう申し伝えます。
 煕鳳が詳しく尋ねようとしたその時、秦可卿の死を告げる雲板の音が邸内に響きわたりました。

熙鳳、可卿の葬儀を取りしきる(第13~15回)
 亡くなった秦可卿の葬儀の手配で、寧国邸はてんやわんや。尤氏が持病で伏せっているため、賈珍は熙鳳に奥向きの采配を依頼しました。自分の手腕を見せつけてやりましょう、と揚々と寧国邸に仱贽zむ熙鳳。各々の受け持ちを決めさせ、時間に遅れた妻女に罪を当て、ビシビシと執り行います。水も漏らさぬ周到ぶりに周囲は感嘆するばかり。
 やがて葬送の日を迎えました。鉄檻寺に柩を安置すると、熙鳳・宝玉・秦鐘の3人は水月庵に宿をとります。その夜、浄虚(水月庵の老尼)は熙鳳にとある相談をもちかけます。

秦鐘、夭折する(第16回)
 水月庵で人目を忍んで智能を抱こうとした(宝玉の乱入で未遂に)り、郊外の風にあたって、秦鐘は風邪で寝込んでしまいました。智能は寺を抜け出して秦鐘を見舞いに訪れますが、秦業(秦鐘の父)は激怒して彼女を追い出します。秦業は秦鐘をしこたま打擲し、そのまま憤死してしまいます。これより秦鐘の病も悪化していきました。
 ある日、秦鐘が危篤だと聞いた宝玉、慌てて彼の家へ駆けつけます。「私だ、宝玉だよ!」との言葉に秦鐘は息を吹き返し、彼に最後の言葉を伝えました。
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                        [B]名場面集[/B]

■黛玉、香袋を切り刻む(第18回)
 別園で対聯・扁額を試作しての帰り、宝玉は身につけていた佩げ物を残らず若党らにはぎ取られました。それを見た黛玉、「私の差し上げた巾着までくれてやったのね」とぷりぷりして、半分ほどできていた香袋にハサミを入れ、ずたずたに切り裂いてしまいます。
 宝玉は懐から黛玉の巾着を取り出して「いつあなたの品を人にくれたりしました?」となじります。さらに「あなたは私に物をくれるのが嫌になったんでしょ? なら、この巾着もお返しします」と言って彼女の懐に押し込みます。涙を流しながら、その巾着にまでハサミを入れようとする黛玉。宝玉は慌てて詫びを入れます。

■元春妃の省親(第18回)
 陛下が后妃の省親を裁可されることになり、栄寧邸内に豪華絢爛な別園が造成されました。
 そして元宵節の早朝、元春妃を仱护坑洡·说阶扭筏蓼筏俊J诽握窑巳毪毪取①F妃は史太君・王夫人をかき抱き、三人ともむせび泣きます。貴妃はまた賈政に向かい、「農家の者であれば衣食は粗末でも天倫を全うできましょう。私たちは富貴を極めた身分とはいえ、離れ離れに生きねばならないのですね」と言って涙にくれます。しかし、宝玉が扁額を作ったと聞いて喜ばれ、別園に「大観園」の名を与えました。

■宝玉、襲人を生家に訪ねる(第19回)
 寧国邸での芝居見物に飽きた宝玉は、茗烟をお供に、宿下がりした襲人を訪ねていきます。折から襲人は、母と兄に彼女を買い戻す算段を持ちかけられ、「死んでも戻りません」と涙ながらに訴えていたところでした。襲人は突然現れた宝玉にビックリしながらも、テキパキと彼の世話をします。それを見て「なるほど、これなら」と思い直す襲人の母と兄。
 その晩、邸に戻った襲人はこれをネタに宝玉の気儘な行いを諫めようと考えました。「私は実家に戻ることに決めました」と告げる襲人に驚く宝玉。涙を浮かべて不貞寝する彼を見て、襲人はクスッと笑いながら言います。「でも私のいうことを守ってくれるんなら、私は出ていきませんわ」。宝玉はとたんににっこりして「どんなこと? 何でも守るよ」。

■平児、賈を熙鳳の嫉妬から救う(第21回)
 大姐(後の巧姐)が疱瘡にかかり、賈は外で別居生活を始めます(当時、子供が疱瘡になった時、両親が同室に暮らすのはタブーとの俗信があったそうです)。しかし、おとなしくなんかしているわけがなく、早速一人の女房(多姐)と寝てしまいます。
 やがて大姐の病も癒え、賈は邸に戻りました。平児が荷物の整理をしていると、一束の姢訾皮蓼筏俊%豫螭壤搐科絻埂ⅳ丹盲饯Zに向かって言います。「これは何でして?」。奪い取ろうともがく賈。そこへ熙鳳が現れ、「何か荷物が増えたりしてなかった?」と言うものだから、青くなった賈は平児に必死で目配せをします。平児はうまくゴマかしてくれました。
 賈がスキを見て平児から髪の毛を奪い返します。怒る平児の姿にムラムラときた賈は彼女を抱き寄せようとしますが、平児はその手を払って庭に逃げました。
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                            [B]名場面集[/B]

■宝玉、湘雲と黛玉を怒らす(第22回)
 宝釵の誕生日に子供芝居がかけられました。子供役者の一人を指して熙鳳が「この子が扮装したところ、誰かに似ていません?」と言うと、史湘雲がすかさず「黛姉さんにそっくり」。その時、宝玉は慌てて目配せをしていました。
 怒った湘雲は部屋に戻って帰り支度を始めます。「あなたが黛ちゃんの機嫌を損ねるのを心配したんですよぉ」となだめる宝玉に「どうせ私なんか、あの方のことを口にする資格はないですよ!」と言い捨てます。一方の黛玉も「どうして目配せなんかなさったのです? あの方が私の機嫌を損ねたからって、あなたに関係ないじゃないですか!」とお冠。
 好意が裏目に出て二人の機嫌を損ねた宝玉、くさくさして部屋に戻ると筆をとり、悟りをひらいて一つの偈を書きました(翌朝、黛玉に簡単に論破されるんですけど)。

■賈政、姉妹達の灯謎を見て嘆ず(第22回)
 翌日、元春妃より灯謎が届けられ、姉妹達もめいめいにこしらえることになりました。元春の出題には、迎春・賈環以外は皆正解し、太監より褒美の品を賜ります。
 さて、宮中より帰った賈政が史太君のもとに挨拶に訪れ、宴席に加わると、宝玉らはかしこまって黙りこくってしまいます。見かねた史太君は、賈政に姉妹達が作った灯謎を解くように言います。賈政が見れば、それらの答えは揃って縁起の悪いものばかり。彼女らの将来に不安を案じ、がっくりとうなだれるのでした。

■宝玉と黛玉、落花を埋める(第23回)
 元春妃の沙汰で、宝玉と姉妹たちは大観園に移りました。宝玉は怡紅院、黛玉は瀟湘館、宝釵は蕪院、李は稲香村、迎春は綴彘w、探春は秋爽斎、惜春は蓼風軒に入ります。
 ある日、通俗小説を茗烟にもらって大喜びの宝玉、夢中で読んでいると、一陣の風が桃の花を散らしました。花びらを掃き集めて川に投げ入れんとする宝玉に、黛玉が声をかけます。
「花塚をこしらえましたので、花びらを掃き集めて土の中へ埋めてやりますの」
「じゃあ、本をしまって私もお手伝いしますね」「あら、何の本ですの?」…しまったぁ、と思う宝玉。

■宝玉、熱油を浴びて火傷する(第25回)
 家塾から帰った賈環は、王夫人に言われて写経をしていました。そこへ王子騰の奥方の結婚祝に出かけていた宝玉が帰ってきます。酔いがさめずに、肩をたたいてくれる彩霞にちょっかいを出す宝玉。「少しは私の相手もしてよぉ(酔っぱらい親父モードON)」
 カチンときた賈環は考えます。よし、熱油を浴びせて奴を盲にしてやろう。そこで、わざと手元が狂ったふりをして、燭台を宝玉めがけて押し倒しました。うわあああああ!!!!
 左の頬にべったりと火ぶくれをつくって帰った宝玉を見て、襲人たちは大慌て。知らせを聞いて見舞いに駆けつけた黛玉でしたが、宝玉は顔を隠し、手を振って見せようとしません。

■宝玉と熙鳳、呪いを受けて狂乱する(第25回)
 「痛い!頭が割れるようだ」と言って宝玉が暴れ始めました。周囲がオロオロしていると、今度は熙鳳が大観園に飛び込んできて、やたらめったらに刀を振りまわしています。二人の容態は急激に悪化し、3日もたつと昏睡状態に陥りました。
 これより先、趙氏は馬道婆に「宝玉と熙鳳を消してくだされ」と依頼(こんな直言ではないですけど)、金を受け取った馬道婆は呪いの術をかけていたのでした。
 死なんばかりに泣きいる一同とほくそ笑む趙氏。二人の命は風前の灯火かと思われたその時、かさ頭の僧とびっこの道士が邸に現れました。
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                        [B]名場面集[/B]

■黛玉、花の下に泣く(第26~28回)
 黛玉が怡紅院の門を叩くと、「明日出直してよ」と侍女の声。黛玉はそこで「私よ、これでも開けないの?」と声をはりあげます。しかし侍女は「若様の言いつけなの。誰も入れるなって(実は晴が悪い)」。その時、院の扉が開き、宝玉・襲人らが大勢で宝釵を送って出てきました。これには呆然とする黛玉、しょんぼりとして瀟湘館に戻ります。
 翌朝、昨日の悲しさを胸に、花塚で黛玉が「葬花の詩」を吟じていると、後ろの方ですすり泣く声が聞こえてきます。振り返るとそれは宝玉。逃げる黛玉をつかまえ、宝玉は言いました。「理由も分からず構いつけてくれないのでは、死んでも死に切れません」
 そこで黛玉「ではなぜ昨夜、私が伺った時、女の子に門を開けさせなかったのです?」
それを聞いて宝玉は「へっ?」

■宝釵、蝶に戯れる(第27回)
 芒種節の日を迎え、姉妹達は園内で賑やかに遊んでいましたが、一人黛玉の顔が見えません。宝釵が出迎えに瀟湘館へ向かうと、ちょうど宝玉が入っていくところ。そこで遠慮してその場を立ち去ろうとすると、前方に大きなつがいの蝶が舞っているのが目に入りました。茶目っ気を起こした宝釵は、扇子を取り出して打ちかかります。右に左にゆらゆらと舞う蝶を追って滴翠亭までやってくると、亭の中から誰やらのひそひそ話が聞こえてきました。

■宝玉、蒋玉函と腰帯を交換する(第28回)
 馮紫英(神武将軍の息子)の酒宴に招待されて宝玉が屋敷を訪れると、薛蟠・蒋玉函(俳優)・雲児(芸妓)らが待ち受けていました。
 酒令で「花気襲人知昼暖」の句を詠んでしまった(つまり襲人の名を言った)玉函は宝玉に詫びます。二人は初対面だったことから宝玉は扇子の根付けを贈り、玉函は腰帯の交換を申し出ました。
 その晩、襲人に「素敵な腰帯が手に入りましたこと。なら私の腰帯は返してくださいな」と言われた宝玉、交換したのが襲人の腰帯だったことを思い出します。「私の物までくれてやってしまったんですね」とため息をつく襲人。
 翌朝、目を覚ました襲人は「ズボンのところをご覧」と宝玉に言われます。見ると、自分の腰に緋色の腰帯が巻かれていました。

■黛玉、宝玉にハンカチを投げつける(第28回)
 「私など草木も同然の人間。宝釵さんみたいに金だの玉だのというお方とは一緒になりませんわ」。黛玉のこの言葉を聞いて宝玉は言いました。「私の心にそんな考えが浮かぼうものなら、死んでも恨みに思いません」。続けて「私の心にあるのは、お祖母様、父上と母上を別にすると四番目はあなたなのですよ」。
 その後、史太君のところで宝玉は宝釵に会います。「お姉さまの香珠、私に拝ませてくださいな」と宝玉にせがまれ、腕輪を外しにかかる宝釵でしたが、宝玉は宝釵の白い腕に見とれて茫然としています。その様子をにやにやしながら見ていた黛玉、手にしたハンカチをぱっと宝玉の顔めがけて投げつけました。
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                         [B]名場面集[/B]

■清虚観へ祈祷に出かける(第29回)
 元春妃より一家で清虚観に法要に参るよう勧められました。王夫人は史太君が仱隁荬胜韦蛞姢啤高[びに行きたい者は一緒に出かけてよい」と告げたため、普段戸口を出れない侍女達はここぞとばかり、めいめいの主人を焚きつけて参加させます。
 さて当日、一行が清虚観に到着し、煕鳳が史太君の元に駆けつけようとした時、一人の小道士が身を避けようとして煕鳳の胸元に飛び込んでしまいます。すかさず煕鳳の平手打ちを喰らった小道士は面食らい、护蚪丹辘颗预郡沥稳氦颂婴厕zもうとして大騒ぎとなります。

■宝玉、金麒麟を手に入れる(第29回)
 清虚観にて、張道士より通霊玉を見せた礼に盆いっぱいの飾り物をもらった宝玉。その中に金の麒麟を見つけた史太君は「同じ様なのを誰かさげていたような…」。宝釵が「湘雲ちゃんが持っています」と答えると、黛玉は「お姉様は人のさげているものばかり気にするんですわ」と皮肉ります(宝釵は聞こえなかったふり)。
 宝玉がそれを取って懐に入れますが、ふと黛玉の視線に気づきます。照れくさくなった宝玉が「帰ったらひもをつけてさげなさいよ」と言いますが、黛玉はぷいっとそっぽを向きました。

■宝玉と黛玉、大ゲンカ(第29回)
 法要から帰って後、暑気あたりで寝込んだ黛玉を宝玉が見舞いました。黛玉が口をすべらします。「どうせ私は誰かさんみたいに、釣り合う物は持っていませんものね」。とたんに宝玉はやっきになって「私を呪うつもりですか? 昨日誓いを立てたばかりじゃないですか!」
 黛玉はまた「昨日張のじいさまが縁談を持ち出されたので、似合いの良縁に邪魔が入りはせぬかと思って怒っているんでしょう」と言ってしまいます。聞くなり宝玉は通霊玉を床に叩きつけ、「こんながらくた、叩き壊すまでだ!」。
 襲人と紫鵑が割って入ると、宝玉は怒りで眉をつり上げており、黛玉は悲しみが高じて飲んだばかりの薬湯を全部もどしてしまいました。襲人は宝玉をなだめて言います。「この玉にかけてある総にかけても、姫様といさかいなどしてはいけませんわ」。ところが黛玉はそれを聞くと玉をひったくりハサミでずたずたに総を切り刻んでしまいました。宝玉はそれを見て「どうせもう下げないんですから」と言い放ちます。

■宝玉、黛玉と和解する(第30回)
 宝玉と黛玉はひどく後悔していました。数日後、ついに宝玉が黛玉に詫びを入れます。
「私たちがいさかいをしたように思われて、誰かが仲裁にでも来たら、お互いの関係が水くさいものになってしまいませんか?」
 黛玉はこれを聞いて、やっぱり二人は親しい仲だったのだと気づいてわっと泣きだします。しかし口では
「私、あなたとは親しくしませんし、あなたも私は行ってしまったものと考えてください」
宝玉「どこへ行くのです?」。黛玉「生まれ故郷へ帰ります」。宝玉「私はお供をしましょう」。
黛玉「私が死んだ時には?」。宝玉「私は坊主になりましょう」

■王夫人怒って金釧児を邸より追い出す(第30回)
 宝玉が王夫人の部屋へ入ると、金釧児が王夫人の足をこぶしで叩きながらこっくりしています。宝玉は笑いながら「明日にもあんたを貰い受けるよ。或いは母上がお起きになったらお願いしてもいい」とからかいます。すると金釧児、「『金の簪は井戸に落ちても持ち主に変わりはない』との文句を知りませんの? それより東の小庭で愛し合っている環様と彩雲さんを捕らえていらっしゃいな」
 ところが、王夫人は目を覚ましていたのです。むくりと起きあがると、金釧児に平手打ちをくわせました。
「なんという下種の小女郎!」宝玉は慌てて逃げていきました(何て奴!)。
 金釧児は泣く泣くお慈悲を乞いますが、王夫人は許さず、母親を呼びつけて身柄を預けました。間もなく、金釧児が井戸に身を投げたとの報告が入ります。

■宝玉、襲人を足蹴にする(第30回)
 突然の雨でずぶ濡れになった宝玉は、一目散に怡紅院に駆け戻りました。ところが門を叩いても、騒ぐ声は聞こえど誰もでてきません。しばらくしてようやく門が開けられる様子、逆上した宝玉は門を開けた侍女を確かめもせず、思い切り蹴り上げました。そしてよくよく見ると…襲人ではありませんか!
 その晩、襲人は床についてもうめき声をあげ、咳き込んで何かを吐きました。見れば血痰。青ざめる襲人と宝玉。
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                               [B]名場面集[/B]

■晴、扇子を折る(第31回)
 扇子を落とし折った晴を宝玉が咎めたことでいさかいとなります。仲介に入った襲人にも喰ってかかる晴に宝玉は激怒、「母上に申して暇を出させてやるんだ!」。これを聞いて「死んでも出ていきませんわ」と泣く晴。襲人らは土下座してこれを引き留めます。
 その日の夕方、酒宴から帰った宝玉は、寝台に寝ていた晴に今朝のことをなじると共に、「扇子を引き裂きたいならすればいい、それこそ物を愛する心さ」と(訳の分からない理屈を)言います。とたんに晴、「私、引き裂くのが大好きですの」と言うと宝玉の扇子をビリビリッ、来合わせた麝月の扇子も奪い取ってビリビリ引き裂き、宝玉と二人で大笑い。

■宝玉、心の秘事を打ち明ける(第32回)
 湘雲の政治談義を「黛さんはそんなくだらないことを口に出す人ではない」と一蹴する宝玉。これを門前で漏れ聞いた黛玉は、喜び驚き悲しみ嘆いて(うーん、説明が難しい)、涙を流しながら身を返しました。
 支度をして飛び出してきた宝玉は、黛玉が泣きながら歩いているのを見て声をかけます。ところが黛玉はまた失言してしまいます。
「金とかをほったらかして麒麟とかに鞍替えとは、どうしたことですの?」
カチンときた宝玉は「またそんなことを言う。私を呪うつもりですか?」
黛玉が慌てて言いつくろい、宝玉の汗を拭ってやると、宝玉は出し抜けに言いました。
「安心なさったらいい。あなたは安心がゆかぬばかりに、そんな病気にかかられたのです」。
黛玉は言いたいことが言葉にならず、涙をながしながら立ち去りました。
 呆然とする宝玉に襲人が駆け寄ります。すると宝玉、人の見極めもつかずに言いました。「私だってあなたゆえに病気までしているのです。寝てもさめてもあなたのことが忘れられぬのですから」。襲人は腰を抜かさんばかりに驚きます。

■宝玉、父の折檻を受ける(第33・34回)
 賈政は、宝玉が俳優(玉函)と交際していたことを知って激怒しました。そこへ賈環が金釧児が井戸に身を投げたことを伝え、原因は宝玉が彼女を手护摔筏瑜Δ趣筏郡椁馈ⅳ仍Vえます。とうとうキレた賈政、宝玉を縛り付けると自ら棍棒を取って、ありったけの力で何度も何度も打ち据えます。知らせを聞いた王夫人と史太君が止めに入った時には、宝玉は息も絶え絶えになっていました。
 襲人らに介抱され、全身の激しい痛みに耐えながら横になっていた宝玉。ふと、自分を激しく揺さぶる者があります。目をあけると、大粒の涙をポロポロこぼしながら、自分を揺する黛玉の姿がありました。

■宝釵、宝玉の枕元で刺繍をする(第36回)
 宝釵が怡紅院を訪れると、昼寝をする宝玉のわきで襲人が針仕事をしていました。聞けば宝玉の腹掛けだそうで、オシドリの刺繍がされています。襲人は「すぐ戻りますのでかけていてください」と言って出ていき、宝釵は何気なく針を取ってその刺繍を続けてやります。と、突然宝玉が寝言を言い出し始めました。
「何が金玉縁だ! 私の頭には木石の姻縁しかないのだ!」
 一方、黛玉と湘雲は連れだって、襲人の昇給のお祝いにやってきました。黛玉が院内を伺うと寝台で眠る宝玉のわきで宝釵が針仕事をしており、わきに蝿叩きが置いてあります。笑いを殺しながら、湘雲を手招きする黛玉。

■海棠詩社結成される(第37回)
 探春から詩社結成の招請状を受け取り、宝玉は喜び勇んで秋爽斎へやってきました。黛玉の提案で全員が別号をつけることになり、宝玉は「怡紅公子」、黛玉は「瀟湘妃子」、宝釵は「蕪君」、探春は「蕉下客」、迎春は「菱洲」、惜春は「藕」、李は「稲香老農」と決まります(翌日、湘雲が加わり「枕霞旧友」と号します)。
 丁度、賈芸が白海棠を宝玉に届けてきたところだったので、これを題に詩を詠むことになります。結果、宝釵が第一等、黛玉が第二等となりました。「社の名前をつけなくてはね」と宝玉が言うと、探春が提案しました。
「手始めに詠んだのが海棠でしたから、そのまま「海棠社」と呼ぶことにしましょう」

■蟹を食べる宴が開かれる(第38回)
 翌日は湘雲を主人役に詩会が開かれることになり、その前段として、史太君らを招待して蟹を食べながらの木犀の花見が行われます(宝釵の提案)。
 果たして史太君らは上機嫌。相伴をつとめる煕鳳は侍女達の元へ訪れ、鴛鴦をからかっていました。「うちの御前様(賈)はあんたに思し召しがおありですってさ」。横から琥珀が「鴛鴦さんが行ったら平児さんが焼き餅を焼いてしまうわ」。これを聞いた平児が手にした蟹を琥珀にこすりつけようと飛びかかると、手元が狂って煕鳳の顔に当たってしまいます。鴛鴦は「これこそ因果応報!」と叫び、一同大笑い。

■劉婆さん、座を賑わす(第39~40回)
 劉婆さんが初物の野菜をもってご機嫌伺いにやってきました。史太君が「会ってみたい」と興味を示したため、劉婆さんは部屋に上がって話し相手を務めます(話がなくなっても適当に作ってしゃべっています)。
 翌日、劉婆さんが気に入った史太君は、園内を案内してまわります。さて、朝食の段になると、熙鳳は「これはお屋敷のきまりですからね」と何やら言いくるめます。席につき、史太君が「さあ、召し上がれ」と言うと、劉婆さん、やおら立ち上がり素っ頓狂な声を張りあげました。
「劉の婆あ、劉の婆あ、牛にも負けぬ大飯食らい、豚にかぶりついてわき目もふらず」
 一瞬固まった一同、飯も茶も吐き出して笑いころげます。
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                                [B]名場面集[/B]

■劉婆さん、宝玉の寝室で泥酔(第41回)
 酒を過ごしてトイレにいった劉婆さん、いつまでたっても帰ってきません。板児はおばばがいなくなったと言ってわあわあ泣き出します。
 探しに出た襲人が怡紅院へ入ると、ものすごい酒の匂いと雷のようないびきが聞こえてきます。見れば劉婆さんが手足を投げ出し、寝台の上にでんとひっくり返っているではありませんか。度肝を抜かれた襲人、慌てて劉婆さんを起こしました。

■黛玉、宝釵に心服する(第42・45回)
 宝釵は黛玉を蕪苑に連れていき、尋問しました。「昨日の酒令の席でおっしゃった句はどこから出てきたのです?」
 言われて黛玉、うっかり「牡丹亭」と「西廂記」の句を引いてしまったことを思い出し、恥じて詫びを入れます。宝釵は「むやみと雑書に染まって性根を悪くしては終わりですよ」と黛玉に諭しました。
 …やがて秋分を過ぎ、また咳き込み始めた黛玉を宝釵が見舞いに上がりました。「処方箋を拝見しました。まず肝臓を落ち着かせ、胃を丈夫にすることが肝要。毎朝海燕の巣を粥にしてお食べなさい」と言う宝釵。
 黛玉はため息をついて言いました。「私はあなたを腹し饯坤人激い长螭扦辘蓼筏俊K饯握`解だったのですね。先日のご忠告、今回のお話を聞いてほとほとあなたに感じ入りました」。

■宝玉、金釧児を祀る(第43回)
 9月2日は熙鳳の誕生日。詩社としての正規の初顔合わせの日でもあるのに、宝玉は朝から出かけてしまったと聞かされます。「今日はどんな御用があっても、外出などなさるべきではないのに」となじる李。
 その日の早朝、「北静王の屋敷へ伺う」と言って、宝玉は喪服を着て馬に飛び仱辍④桃蝗摔蚬菠笋lけ出しました。二人は一直線に北門を抜け、水月庵を訪れます。祭祀の用具を借りると、宝玉は香を焚いて半礼を済ませました。実はこの日は、亡くなった金釧児の誕生日でした。

■熙鳳・平児と賈の大げんか(第44回)
 誕生祝いの宴で酒を過ごした熙鳳は、帰宅して一休みしようと席をはずしました。ところが穿廊まで来ると、彼女を見た侍女見習が逃げていこうとします。不審に思った熙鳳、引っ捕らえて脅しをかけると侍女見習は全てを白状します。なんと、賈が鮑二の女房を連れ込み、見張りに立たされていたとのこと。
 熙鳳が中を伺うと、女と賈の話す声がします。「あの女房さん(熙鳳)がくたばったら、平児さんを本妻にされては?」「平児だって不満でいっぱいなのさ」。激怒した熙鳳、さては平児もグルか、と平児を2,3発ひっぱたき、ドアを蹴って踏み込みます。熙鳳は女に殴りかかり、またも平児に向かって平手打ち。怒った平児が女を殴り始めたのを見て、逆ギレした賈は平児を足蹴にします。思いあまって小刀で自害しようとする平児。
 熙鳳は史太君のところへ逃げ込みます。そこへ剣を持って追いかけてきた賈を見て、史太君は大激怒!

■賈赦、鴛鴦を妾に望む(第46・47回)
 賈赦は鴛鴦を妾として部屋に入れたいと言い出し、夫人が鴛鴦を説得に来ました。鴛鴦はだんまりを決め込みます。
 その後、ついに賈赦に脅し文句まで並べられた鴛鴦は、最終手段に出ます。史太君の前に進み出て跪きました。
「私どうあっても人には嫁ぎません。ご隠居様が西方浄土にまかられる日には、自害して果てるか、髪をおろして尼になるつもりです」。涙ながらにそう言うと左手で髪をさばき、右手でハサミを入れました。史太君はまたも大激怒!
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                           [B]名場面集[/B]

■柳湘蓮、薛蟠に鉄拳を見舞う(第47回)
 頼尚栄(家人・頼大の息子)が知県になった祝宴で、薛蟠は柳湘蓮に会います。薛蟠に役者ずれのように呼ばれるのにカチンときた湘蓮、にこやかに彼に向かっていいました。「ご一緒に宿へ行き、さしで一晩飲み明かしませんか?」
 喜んだ薛蟠、早速馬を走らせて待合せの北門橋へ向かいます。ところが待っていたのは湘蓮の鉄拳制裁でした。「柳の旦那をどなたと心得る! 失礼なことをぬかしおって!」と力一杯殴りつける湘蓮の拳に、ヒーヒー言って転げ回る薛蟠。
 これより湘蓮は行方をくらまし、薛蟠は恥じて旅に出ました。

■香菱、詩づくりに熱中する(第48・49回)
 薛蟠が旅に出てしまったのを受けて、香菱は宝釵について大観園に入りました。彼女はさっそく黛玉に詩の作り方を教わりに行きます。諸事そっちのけで、朝から晩まで詩の推敲ばかりしている香菱に宝釵も呆れて笑っていました。
 そこへ叔父の転出に伴って史湘雲が大観園に移ってきます。香菱が詩の講釈をお願いしたものだから、湘雲は調子に仱盲瞥闀姢蓼扦筏悚伽辘蓼辍ⅳ长欷摔媳︹Oも「やかましくてたまらないわ!」

■宝琴・李姉妹・岫烟ら大観園に入る(第49回)
 大勢の親族が栄国邸にやってきました。というのも岫烟は母と共に夫人を頼って上京、王仁(熙鳳の兄)は家族を連れて上京、李姉妹は母と共に上京、薛蝌が妹の宝琴を嫁がせるために上京、という具合で偶然皆落ち合ってきたのでした。
 新しい姉妹たちの美しさに呆けている宝玉を尻目に、晴は早速見て戻り、クックと笑いながら言いました。「上の奥方様の姪御様、宝釵様の妹御様、上の若奥様の二人の妹御様、それこそ4本のネギみたい」

■晴、雀金裘を繕う(第52・53回)
 宝玉は史太君にもらった雀金裘に焦げ穴をつくってしまいました。仕立屋に出しても原料が分からない、と引き受けてもらえません。
 折から襲人は母が危篤で宿下がり中。晴は風邪で伏せっていましたが、これを聞いて「孔雀の金糸で界線式に織ればごまかせるかもしれませんわ」。
 しかし見渡すと、晴にしか修繕出来そうにありません。頭は重く、めまいもしますが、渾身の力を出して繕いあげます。修繕を終えた瞬間、「アアッ」と声をあげて倒れ込みました。

■探春、家政を切り回す(第55・56回)
 熙鳳が寝込んでしまったため、探春・李・宝釵の三人が家政を執ることになりました。彼女らを小馬鹿にして怠けてやろうとした家人の妻女たちでしたが、その裁量が行き届き、また呉新登の女房が探春にやりこめられるのを見て舌を巻きます。熙鳳の頃よりよほど厳しくなったと噂しあいました。
 ところがその日、趙氏が探春のもとへ押しかけてきます。鼻水垂らして泣きながら「姫様までが私の頭をふみつけになさるとは!」と訴えます。実は趙氏の弟が死んだことで、探春が銀子に色をつけてくれないことに怒鳴り込んだのでした。
 その後、探春や宝釵の献策で、大観園内のめいめいの受持ちが決まり、余分な経費は節減され、家政はテキパキと執り行われていきます。
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                          [B]名場面集[/B]

■宝玉、夢で甄宝玉に会う(第56回)
 宝玉は史太君から甄家にも宝玉という少年がいて、同じ顔・同じ気性をしているとの話を聞かされて気になっていました。
 部屋へ戻ってうとうとしていた宝玉、いつしか見知らぬ庭園に来ていました。侍女たちに声をかけたところ、「あんた、どこから着たのよ。臭いったらないわ(ひどすぎる…)」とのすげない応対。とぼとぼと歩いていると、部屋の中に誰やら寝そべっている様子。その少年は溜息をつきながら言いました。
「夢の中で、とある庭園に行ったのだが、その子は眠っていて魂はどこかに抜け出してしまっていた」。
聞いて宝玉、いきなり声をかけました。「私は宝玉さんを訪ねてきてたんですよ。あなたが宝玉さんでしたか!」

■宝玉、虚言を信じて人事不省になる(第57回)
 紫鵑に「私どもの姫様(黛玉)は来年蘇州にお帰りになります」と言われた宝玉、大ショックを受けます。廃人のようになって帰ってきた宝玉を見て、襲人らは大慌て、必死の介抱にもかかわらず宝玉は呆けたままです。襲人は血相を変えて紫鵑のところに怒鳴り込みました。
 驚いた黛玉は飲んだばかりの薬を全部戻してしまい、泣きながら「縄で私を縊り殺して!」と訴えます。襲人が紫鵑を宝玉のところに連れていくと、宝玉は突然わっと泣き出して紫鵑にすがり、「私も連れてってくれ」と懇願しました。蒸汽船の模型を見て「大変だ!迎えの船が来た!」と大騒ぎする宝玉。
 医者は「一時的な精神錯乱」と远悉筏蓼筏俊
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                           [B]名場面集[/B]

■尤三姐、自ら頸を刎ねて死ぬ(第65・66回)
 尤氏の異母妹にあたる美貌の姉妹、尤二姐と尤三姐。賈敬葬儀の際に邸に入った彼女らに賈珍父子と賈がちょっかいを出し始め、賈はついに尤二姐との婚礼にこぎつけました。勿論、熙鳳に知られたら大変ですので、外に邸宅を賈って囲い入れます。
 一方の尤三姐は、柳湘蓮に心を寄せていました。それを知った賈は湘蓮の行方を探りますが全くつかめません。しかしその後、賈赦の用件で平安州まで差し遣わされた賈、旅の途中で、薛蟠と湘蓮が連れだって旅をしているのに行き会います。訝しがって顛末を聞くと薛蟠は「途中で伽艘uわれた時に柳さんが助けてくれ、義兄弟の契りを結んだのです」と答えます。
 賈はこの際だからと湘蓮に向かって「柳さんに似合いの嫁さんの候補者があるのですよ」と持ちかけます。湘蓮が仱盲皮郡韦蛞姢啤附Y納を入れていただきたい」と申し出ると、湘蓮は家宝の「鴛鴦剣」を賈に差し出しました。
 鴛鴦剣を手渡された尤三姐は、毎日これを眺めては一日千秋の思いで彼の到着を待っていました。そこへ顔色を変えた湘蓮が現れ、「叔母が私の縁談を決めてしまいました。あの剣は返していただきたい」と申し出たではありませんか。
 実はこれより先、湘蓮は宝玉に会い、尤三姐が寧国邸ゆかりの者だと聞き、「東邸できれいなのは石の獅子くらいのもの、結婚なんか断じてできぬ!」と決めつけていたのでした(ひどい…)。
 今はこれまで、と悟った尤三姐。剣を手に湘蓮の前に現れ、「結納の品はお返しします」と言って涙を雨のようにこぼし、自分の頸を刎ねてしまいました。


■尤二姐、地金を飲んで死ぬ(第68・69回)
 ある日、尤二姐は熙鳳が訪ねてきたと聞いて仰天し、慌てて迎え入れます。熙鳳はねんごろに尤二姐に接し、屋敷の方へお引き移りくださいと声をかけます(勿論、腹の中では彼女をぶっ殺す計画ができあがっています)。すっかり騙された二姐、熙鳳について大観園に入りました。
 ところが3日もたつと侍女(善姐)が言うことを聞かなくなりました。用を言いつけると食ってかかり、食事もろくに撙螭扦长胜胜辘蓼埂N貘Pはまた、秋桐(賈赦が賈に与えた妾)を焚きつけて悪態の限りをつかせます。恥と怒りで二姐は忽ち病気になってしまいました。
 ある日、彼女の夢枕に尤三姐が立ち、こう言いました。「生前の淫奔な行いの罰があたったんですわ。この剣であの女を斬って捨てなさい」。二姐は答えます。「つらくても我慢しとおすつもり。人を恨む筋合いはないでしょう」
 しかしその後、藪医者にかかって堕胎させられた二姐は、ついに覚悟を決めます。涙ながらに生金の塊を呑みこんで自害しました。
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 楼主| 发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
                                  [B]名場面集[/B]

■迎春、部屋のケンカに知らんぷり(第73・74回)
 史太君のいいつけで園内でバクチを打っていたものが明るみに出、罰せられることになりました。そのうちの一人、王婆さんは迎春の乳母であることから、住児(王婆さんの息子)の妻は迎春に取りなしを求めにきました。
 ところが、迎春と繍橘(侍女)は王婆さんがくすねた金絲鳳のことを話題にしています。構わずに申し出ると、繍橘に「金鳳を返してからの話にしましょう」と迫られます。すると、その女房、「こちらでかさんだ費用は私どもがやりくりしているのですよ。今までに30両は穴埋めしたことになるでしょうよ」等と言い出します。これには司棋も飛び出してきて繍橘に助勢し、その女房を問い詰めます。
 一方の迎春は聞こえぬふりをして本を広げています。そこへ探春・黛玉・宝琴が入ってきました。

■大観園の部屋検め(第74回)
 園内から香袋が出てきたことに激怒した王夫人は、抜き打ちで園内の部屋検めをするよう指示しました(王善保の女房というバカ女にそそのかされたため)。熙鳳を頭に検査団が結成され、「失せ物が出たため持ち物を検査して皆の嫌疑を晴らしたい」との名目で各部屋の取調べが進められていきます。
 ところが聞きつけた探春、これを出迎え、「私の品は検めを認めますが、腰元たちのは絶対に許しません」と突っぱねます。さらに「屋敷内で自らを滅ぼすようなことをせぬ限り、一敗地にまみれたりはしないのですわ」と涙を流します。熙鳳たちはこれを聞いて辞去しようとしますが、調子にのった王善保女房は探春の服の裾をまくり、「お姫様のお身体まで調べさせていただきました」と笑います。その瞬間、探春の平手打ちが王善保女房の頬に飛びました。
 この取調べにより司棋・入画が邸を追われ、宝釵は嫌疑を避けて自ら園を出ていきました。

■晴、邸を追われて夭折する(第74・77回)
 王善保の女房が晴を悪し様に訴えたのを真に受け、王夫人は晴を呼びつけて「明日にもお前を出すことにするから」と言い放ちました。晴は悔しさで園に戻るまで泣き通しの有様、この日より病状を悪化させます。
 数日してとうとう王夫人が園に仱贽zんできます。病床の晴はオンドルから引きずり下ろされ、髪はぼうぼう、垢染みた素顔のままで引っ立てられていきました。
 その夜、宝玉は邸を抜け出して見舞いに行きます。宝玉の手を取ってむせび泣き、悔しさを訴える晴。
 翌朝、宝玉の夢枕に晴が立ち、別れのあいさつをしました。

■夏金桂、薛家をかき乱す(第79・80回)
 薛蟠が一目惚れし、戸部出入りの大商家・夏家より嫁を迎えました。ところがこの夏金桂、花のような容貌でありながら、唯我独尊型のあばずれ女でした。嫁に入って間もなく薛蟠を尻の下に敷くようになり、香菱に嫉妬してこれを目の敵にし始めます。
 まず、侍女の宝蟾を薛蟠の妾として進呈し、香菱に用を言いつけて、二人が抱き合っている現場に送り込みました。宝蟾に逃げられた薛蟠は香菱を怒鳴りつけます。
 次いで香菱を自分の部屋で寝起きさせ、自分の枕の中に自分を呪う人形をおいて(本当に呪われたらどうするつもりだったんだろう?)、香菱に嫌疑を向けました。激怒した薛蟠は、閂で香菱を打ち据えます。
 宝釵が香菱を引き取り、目の前のトゲがなくなった金桂は、次に宝蟾に矛先を向けます。ところが宝蟾は烈火の如き気性の女でした。金桂が癇癪を起こすと、宝蟾は転がりまわって大暴れするようになります。
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发表于 2003-12-11 23:00:00 | 显示全部楼层
不殆斑竹也来捧场,不胜荣幸,呵呵。我们这个一向人气惨淡的版块,也开始热闹点了。我连中文的《红楼梦》也没看全:(,頑張ります!
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