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发表于 2009-1-20 15:16:42 | 显示全部楼层 |阅读模式
day04.txt/1433: 変則的に脈打ち始めた鼓動を。
day04.txt/1434: \n途切れ途切れに口から漏れる荒い息を。
day04.txt/1435: \n押し留めることは···できなかった。
day04.txt/1436: \n五段ほどの古びた階段を昇って、本殿の入り口へ。
day04.txt/1437: \n硬く閉ざされていると思っていたそれは、少し引くだけで、いとも簡単に入り口として機能した。
day04.txt/1441: 目を凝らしても、濃度が薄まらないほどの。
day04.txt/1442: \n凝縮された、闇。
day04.txt/1443: \n本殿の中に広がっていたのは、無明の空間であった。
day04.txt/1447: 「··········」
day04.txt/1448: \n静かに、一歩を踏み出す。
day04.txt/1449: \n土足でも構わず、つま先から伝わってくる震えを抑えるように。
day04.txt/1450: \n本殿に繋がっていた細い通路を辿っていくと、一瞬、視界が開ける。奥から青い月明かりがもれている。
day04.txt/1451: \n青く揺らめく光の方向にゆっくりと歩を進める。
day04.txt/1463: 「なんだ···ここ···」
day04.txt/1464: \n奥殿へと繋がる通路なのか。
day04.txt/1465: \n古めかしい板張りの廊下が、さらに深部へと伸びていた。
day04.txt/1466: \n延々と深部にのびる廊下···常識から考えてもありえない距離であった。
day04.txt/1467: \n外から見た時、この神社はこのような馬鹿げた廊下を有していただろうか?
day04.txt/1468: \nそんなハズなどない。ここから見える廊下の距離は通常では考えられない。
day04.txt/1472: 「なんで···」
day04.txt/1473: \n「本殿はこれで行き止まりという話だったじゃないか···」
day04.txt/1474: \n「何もなくただ銅鐸がおかれているって···」
day04.txt/1475: \nカナタから聞いた、幼い頃の思い出ではそのはずであった。本殿まで向かうとそこから先には何もなく、ただ銅鐸が祭られているだけであるはずであった。
day04.txt/1476: \n「それにこの距離···。廊下が延々と奥に続いている···」
day04.txt/1477: \n延々と続く奥。微かながら、内装の輪郭を確認できる。
day04.txt/1478: \nその姿を雲の中に隠しているとはいえ、若干だが月光の恩恵を受けていることは、確実であった。
day04.txt/1482: しかし、建物の中に漂う、闇の淀みとも言うべき不快感は、まったく薄らいではいなかった。
day04.txt/1483: \nしん、と。
day04.txt/1484: \n空気を凍てつかせるような静寂は。
day04.txt/1485: \n夏という季節の熱量を、微塵も感じさせない。
day04.txt/1486: \nそればかりか……。
day04.txt/1487: \nここが本当に、俺の見知っていた佐奈伎村なのか。
day04.txt/1488: \nそれすらも疑念を抱かせるような違和感が、四肢を侵食していた。
day04.txt/1492: そして――
day04.txt/1493: \n凍てつく空気の向こう、俺は、確かに感じた。
day04.txt/1494: \n世界が、揺らめくような気配を。
day04.txt/1495: \n自らが築いてきた価値観を、覆してしまうような――禁忌への、予兆を。
day04.txt/1507: ···俺は、気がふれたのか。
day04.txt/1508: \nそれとも、今まで見知って、構築してきた常識は、世界の全てを覆うものでは、なかったのか。
day04.txt/1509: \n奥殿へと歩を進めた俺は、我が目を疑い。
day04.txt/1510: \n自分の正気を、疑った。
day04.txt/1511: \n蛍火――?
day04.txt/1512: \nいや、違う···あれは、蝋燭の···火。
day04.txt/1516: 室内に静かに揺らめく、仄かな灯火。
day04.txt/1517: \n俺は、この光景を論理的に説明できる術を、持たない。
day04.txt/1521: ありえない。
day04.txt/1522: \nそう、否定の言葉を紡ぐしか、俺に許された選択肢は、なかったのだ。
day04.txt/1523: \nこの時間に。
day04.txt/1524: \nそして、この場所に。
day04.txt/1525: \n灯りがともっているという事実は。
day04.txt/1526: \nあっては、ならぬこと。
day04.txt/1527: \nあるはずが、ないこと。
day04.txt/1541: ましてや。
day04.txt/1542: \n\nそこに。
day04.txt/1543: \n\n人の気配を――
day04.txt/1544: \n\n感じて、いいはずが。
day04.txt/1545: \n\n存在を許されるはずが――
day04.txt/1570: 「誰ぞ····?」
day04.txt/1571: \n凛、と。竪琴を爪弾くような。
day04.txt/1572: \n耳を介せずに、身体の中心へと響いてくるような声。
day04.txt/1573: \nか細くもあり。
day04.txt/1574: \n朗々たる張りを備えているようでも、あり。
day04.txt/1575: \n「――――――っ!」
day04.txt/1578: \n俺の常識の埒外にあったもの。
day04.txt/1579: \nあるわけがない境内の奥の間にあるわけがない人影があり、その人影は徐々に少女の形を成していった。
day04.txt/1593: 「誰ぞ····?」
day04.txt/1594: \n人影はそのままこちらに近づく。
day04.txt/1595: \n形がない闇の輪郭が徐々にはっきりしていく。
day04.txt/1599: じっ、と。真っ直ぐに。
day04.txt/1600: \n蝋燭の照り返しを宿した瞳が、俺を射る。
day04.txt/1601: \n色素を感じさせない、白絹にも似た髪。
day04.txt/1603: \n時代がかった···巫女装束を思わせる狩衣。
day04.txt/1604: \n否、それはただの暗がりであるはずであった。
day04.txt/1605: \nその暗がりに色も形もあるはずがなかった。
day04.txt/1606: \nにもかかわらず、その暗がりには色があり形があり、そして香りすら漂っていた。
day04.txt/1610: その、全ては、
day04.txt/1611: \n俺の常識の延長線上に、『あってはならぬもの』
day04.txt/1612: \nこの時間に、この場所に。この状況下に。
day04.txt/1613: \n存在しているはずがない、存在であったのだ。
day04.txt/1617: 「う····ああ·······っ」
day04.txt/1618: \n何故?
day04.txt/1619: \nどうして?
day04.txt/1620: \nなんの、理由があって?
day04.txt/1622: \n目の前の『あってはならない』邂逅。
day04.txt/1623: \nこの事態に説明をつけるために、俺の意識は、混迷に彩られながら回る、回る。
day04.txt/1627: 「はぁっ····はぁっ····ああ···っく···」
day04.txt/1628: \n嗚咽にも似た、吐息が漏れる。
day04.txt/1629: \n足の裏から這い上がってくる震えは、全神経を凍えさせながら、身体中に伝播する。
day04.txt/1634: \n誰だ?
day04.txt/1644: \n\n\n\n\n\n\n\nそしてここは――
day04.txt/1648: \n\n\n\n\n\n\n\nこの場所は本当に佐奈伎神社の、中なのか……?
day04.txt/1654: 「う··ううううう···あ··」
day04.txt/1657: \n「名を···」
day04.txt/1658: \n無意識に後ずさりしていた俺に向かい、少女は邪気のない顔で首を傾げる。
day04.txt/1659: \nその暗闇が、俺にはそう見えた。
day04.txt/1661: \nその、愛らしい仕草が――理性決壊の嚆矢となった。
day04.txt/1665: 「うあああっ·····! うああああああああっ!」
day04.txt/1668: \n「名を·······」
day04.txt/1684: 「うわあああああああああああっ!」
496 line(s).
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