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星新一日语原版小说连载(二)

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发表于 2009-4-13 22:42:21 | 显示全部楼层 |阅读模式
万能スパイ用品# h" C1 B9 B7 t7 c& f9 k# Q: S
- `7 b5 \" N9 b* M

$ J; q6 [, |8 ]* d 秘密情報部員のエヌ氏は、上司の呼出しを受けて出頭した。6 A' X5 Y; I. ?9 J# g# k
「こんどの任務は、なんでしょうか」
. n; L/ @9 P0 R* T$ `「重要な仕事だ。対立国に侵入し、ミサイル関係の秘密を調べてきてもらいたいのだ」
' ]: G  B) F# E: s" f「相棒はだれでしょうか」9 @: |, g7 V& Z2 d* x
「きみひとりだ。しかし、これを持っていけば、数人前の働きができる」/ }' u/ W$ a" [  G' p, d
 上司の出した品を見て、エヌ氏は言った。
& o" y' L; p: f! k) @1 N! z「カメラですね」
8 _  S" G& P& \* S6 _6 \7 u「ただのカメラではない。わが秘密研究所で開発した、すばらしいものなのだ」
( y4 Q' _* U" s/ X& @' E「ダイヤルのようなものが、ついていますね」4 N7 @: U! A9 G! a- H; C4 t  {0 K
「そうだ。その合わせ方をよく覚えておいてもらわねばならぬ。まず、ここに合わせるとラジオが聞ける。つぎの目盛に合わせると、無電器となって、ここの本部と通信ができる。そのとなりのに合わせると、聴音器となる」" z, n! Z. O0 D: W& R
「聴音器とはなんですか」
. ?* D1 i: A4 _9 I5 Q「小さな音を拡大するしかけだ。こうして壁につけると、となりの部屋の会話が聞ける。また、眠る時に枕もとに置いておけば、忍び寄る足音も大きくなるから、すぐに目がさめ、不意うちされなくてもすむというわけだ」
0 V* d  Q& r, G; O1 m「だけど、大ぜいに襲われたら、どうしましょう」
; A+ ?3 b9 o# A* l7 R  \4 _6 f「その時は、ここにダイヤルを合わせると、薬の粒が出てくる。それを口に入れて、ここに目盛を合わせる。すると、強い眠りガスが発生し、たちまち相手は倒れてしまう。しかし、薬を飲んでおけばガスの作用を受けず、眠くならないですみ、脱出できる」
" z) V$ j4 f; w/ r9 S# ~「テレビは見えないのですか」7 Z- [0 g+ ~6 {8 k, }
 とエヌ氏は思いついて聞いたが、上司はまじめな顔で首を振った。# P/ A% p4 s6 L6 [  V
「おいおい、遊びに出かけるための道具ではないのだぞ」6 W. t: F+ W' W! t1 Q
「そうでしたね」! D- P2 d% \  S4 R! ]1 G
 エヌ氏は頭をかき、上司はダイヤルの説明をつづけた。9 c. \) G9 ^5 L$ t6 J9 y- h# _9 P
「さて、ここからは万能合鍵が出てくる。また、目盛をここに合わせると、金属をとかす液が出てくる。この二つの作用で、たいていの金庫は開けられるはずだ。そして、ここからは絶縁性の電線切りが出てくる。非常ベルの線を切断するためだ」$ C. [' R* s, n3 z* x. _/ I2 T0 i
「すばらしい性能ですね。秘密書類を手に入れることができるでしょう」& N( K7 G8 z1 v% _: |3 y% Y- J
「ここを引っぱると、細いがきわめて丈夫な長い針金が出てくる。これをつたって高いビルから降りることもできる」
2 T" Z( b2 j3 H. _2 ~0 c8 l- b 上司に説明され、エヌ氏はやってみた。一端を天井にひっかけ、カメラにぶらさがってみたが切れなかった。ためし終ってボタンを押すと、針金はもとにおさまった。* t. e( n- B8 t
「やり方はわかりました」) u4 A# m% j" B. U1 z, d
「なお、ここに出る数字は、気圧だ。天候の変化を予測することができる」( f; X& V" [) \, R+ w
「それにしても、大きなレンズですね」- N6 P1 n1 |, A0 p9 ?* p) t
 エヌ氏はあらためて感心し、上司はとくいそうに説明した。
3 `6 z1 y% n$ F, a2 [, \' V「万能レンズといっていい。これがまた、いろいろな役に立つ。こうのぞくと望遠鏡になり、目盛をこっちに合わせてのぞくと、顕微鏡になる。ここを押せば懐中電灯となって、遠くまで照らせる。そして、こうすれば幻灯器となる。やってみせよう」
4 |- Y& j( Z3 y* C7 m: I# L1 ] 上司は壁にむけて点灯した。エヌ氏の姿が壁にうつった。
$ z  m; |% t1 L# Y7 O% ]3 Y0 g) {「なるほど。敵はまちがって、このほうにむかって銃をうつでしょう」
8 p1 }5 j5 w. b5 B. ?. f- l「さて、金が必要になったら、このボタンを押すのだ。このような容器が出てくる」4 O5 c  n; H: `
 上司はやってみせた。容器を傾けると、宝石が五つばかり手のひらの上に出た。エヌ氏は目を丸くした。
$ \5 P3 k! d0 ]* c「きれいですね」5 V4 I  T. @2 H$ X1 ~3 |5 s4 z
「相手を買収する時に使えばいい。いい気になって、女の子に気前よくばらまいたりするなよ」
) y9 w" [9 n; `  l  a( O% U2 V「わかっていますよ」$ M2 H) C) f5 w
  エヌ氏がうなずくと、上司はべつな機能の説明にうつった。
, }7 p& v1 M$ Y. ~「このボタンを押すと、電気カミソリとして使える。敵に追いつめられたら、これで髪の毛をかって坊主頭になれ。一時的だがごまかせるだろう」& p% _9 Z) @) u* W: b* Y% T
「よくも、各種の性能を組合わせたものですね。それで全部ですか」
5 J! N/ d- P9 D; E- \& ?, L; y「まだある。ここをくわえて水中にもぐれば、酸素が発生して、しばらくは大丈夫だ。また、いよいよという場合には、この二つのボタンだ。一つを押して投げれば手榴弾となり、もう一つを押せば時限爆弾として使えるのだ」6 U. c: O6 o/ Q9 X, m3 c. b
 上司の話を聞き終り、エヌ氏は感激した声で言った。
! [; B) d  Q% N) e( J; l「わかりました。なんとすごいカメラなのでしょう。これだけの新兵器があれば、任務をやりとげてごらんにいれます。相手の秘密のすべてを、撮影してきましょう。で、撮影の時には、どうすればいいのですか」
9 b9 J) F2 g* J( {* z* [ この質問に、上司は困ったように答えた。" o# U4 t: D3 J6 M# z3 o
「なるほど、その問題が残っていたな。そこまでは、気がつかなかった。その性能は、ないそうだ。仕方がない。わたしの、腕時計型カメラを貸してあげよう」
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